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アニメDVDの売り上げ減少から、時代の移り変わりを思ってしみじみする。 [アニメ周辺・時事]

 えー、こんばんは。

 今日はおっさんの昔話に付き合っていただきたいな、と。

 日本動画協会のデータによると、アニメビデオグラムの出荷高が下がり続けています。

 アニメファンはコレクター気質の強い方が多いのか、他の映像ジャンルに比べるとまだ見られる数字になっているようですが。

 このデータには「下げ止まり感がある」と書かれていますが、微減し続けているので、まだ底とは言えないでしょうね。

 もちろんアニメ全体の人気が落ちたわけではありません。

 アニメ配信の売り上げ高は前年比21%増なので、流通しているアニメ作品はやっぱり多いのです。

 
 DVDの売り上げ減少は、その役割が変化したからだと、ぼくは思っています。

 そもそも今から30年ほど前まで、テレビアニメは基本的に「一期一会」のものでした。

 再放送されるチャンスもあることはあるけれど、ま、一度放送されたら終りだったのです。

 ぼくの家にビデオデッキが付いたのは中学2年の時。もう20年以上、いや25年くらい前の話だ! ぎゃあああ。

 ビデオレンタル店が、ぼくが住んでいた北海道の片田舎に出来たのもちょうどこの頃。
 LD―BOXでテレビアニメシリーズが発売され始めたのも同じ時期かな?

 ちょいと調べてみると。


 テレビアニメのLD―BOX、そして現在にまで至るDVD-BOX、BD-BOX形態の最初である『うる星やつら』発売が1987年か。やっぱり同じ時期だね。

 『うる星やつら』のLD-BOX、お値段は33万円。

 それまで人気テレビアニメの総集編・傑作選みたいなソフトはあったけれど、全話収録のBOXはこの作品が初めて。
 アニメ誌の広告を見て、「ついにこんな商品が!」、そして「たけえ!」と2度ビックリした記憶があります。

 中学生のぼくにはもちろん手が出ない商品でしたけど、追加分合わせて6千セットが売れたそうです。


 何故そんなに売れたのか。推測ですが、理由の1つは、買わないともう見られないかも知れなかったから。

 運良くテレビで再放送されてビデオテープに保存しても、劣化が早いし。保存性・画質・視聴の際の利便性、全ての面でLDの方が勝っていました。

 それにビデオレンタル店も、品揃えは今とは比べものにならない程に貧相でした。
 ショップが悪いのではなく、そもそもの商品ラインナップが少なかったんですけどね。

 徐々にレンタル店のアニメ棚は充実していったけれど、「1店で全てのアニメを借りられる」状況にはなりませんでした。

 だから、例えばぼくだったら、友達の車に乗せてもらってあちこちのレンタルショップを回り、A店では『イデオン』を、B店では『ザブングル』を見つけて借りる、みたいなことをしていたのです。大学時代には。

 「見たい時にすぐ見られる」状況ではなかったので、やっぱり作品ソフトを購入して手元に置いておく、って状態は重要だったんです。
 そのために、高いお金をだしてビデオグラムを買っていた。

 パッケージ商品を買うことには、ただ「コレクターズアイテムとして購入する」だけではなく、やっぱり利便性があったからだと思うんです。

 でも今では、ちょっと近くのビデオレンタル店まで行けばラインナップも充実していて・100円で借りられるし、何より外出しなくてもネットでソフトを購入できる。

 ちょっとマイナー? な深夜アニメでも、ネットはもちろんレンタルショップにも普通に並んでいるからね。

 DVD・BDを購入することの利便性は、完全に失われたと思います。安い買い物じゃないし。
 コストパフォーマンスと利便性だけを考えたら、そりゃ買わないでしょ。

 あとはファンとしての気概にお願いというか、マニア心に訴えて買ってもらうしかないですよね。


  まあ、熱心なファンはより鮮明な画質のBDで作品を見たくて、しかしレンタルショップはまだまだDVD中心、ネット配信は画質でBDに劣る、だから「BDを購入する」選択はあるでしょう。

 これはビデオグラムの出荷高が微減ですんでいる一因かもしれませんね。
 

 にしてもホント、今のレンタルショップに行くと、隔世の感がありますよ。

 こんなアニメも、こんなアニメも、DVD化されていて、レンタルできるんだ! と思うもんね。

 ちょっと充実しているツタヤだと、北海道では放送されていない新作アニメもDVDが並んでいるし、昔のアニメでも「うわドラグナーもダグラムもある」「J9シリーズまで全部揃ってる」とかちょっとクラクラするもんね。
 お目当ての作品を探して、レンタル店をはしごしていた昔がなんだか懐かしい。

 まあ、アニメと韓流に棚を占拠されて、どこのショップでも昔の映画群が充実していないことについては、クラシック映画ファンとしては不満もあるのですが。

 
 
富野を知るにはこれを買え


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