So-net無料ブログ作成
前の2件 | -

TVアニメ『虚構推理』が面白過ぎる理由(ややネタバレあり) [アニメ周辺・時事]

 どうも。
 えー、ひと時お付き合いのほどを。

 自由時間とTVアニメの放送本数が釣り合わないので、積読ならぬ積アニメ状態が10数年以上続いているわけですが。

 そんな中、先日『虚構推理』を見始めました。
 原作小説を読んだこともなく、コミカライズ版にも触れたことなく、事前知識ゼロで。


虚構推理 (講談社タイガ)

虚構推理 (講談社タイガ)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/01/15
  • メディア: Kindle版



虚構推理(1) (月刊少年マガジンコミックス)

虚構推理(1) (月刊少年マガジンコミックス)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/11/17
  • メディア: Kindle版




基本設定からして惹かれる


 いやー、面白い。

 まず、後にヒロイン・岩永琴子自身が同じようなことを言っちゃうのですが、「この世に住みづらい・居場所のない」者同士が、バディになる基本設定が良い。
 ボニー&クライド、ブッチ&サンダンス、湧太と真魚……そんな前例を出すまでもなく、こういう組み合わせには無条件で「良い…」と降伏してしまいます。

 さらに、そこに幽霊や妖怪など、怪異を組み合わせた設定にも興味をそそられました。
 怪異×謎解きテイストって、たぶん先例がたくさんあると思うのですが、どうも1話を見る限り、作風的には本格推理っぽい。怪異×本格推理となると、これはどんな化学反応…いやドラマ反応? なんでも良いけれど、それを巻き起こすのか興味を持ちました。

 ちなみに1話目のラストで、男性主人公の桜川九郎が不死身であることが明かされ、「あ、これ人魚の肉食ったな!  湧太だ、湧太」と思ったのも、個人的にはちょっと興奮しました。まあ勿論、人魚の肉の伝説は昔からある伝承だけれども…


2話目でいきなり多重解決型ストーリー


 ぼくが・更におおっと思ったのは2話目、本格的な第1の事件である「ヌシの大蛇は聞いていた」を見た時でした(図書館の事件は「顔見せ」のようなものなのでノーカン)。

 この2話目「ヌシの大蛇は聞いていた」は。
 ある事件に関して、怪異の大蛇を納得させるため、ヒロインの岩永琴子が様々な推理を開陳するストーリーです。

 はじめは、この作品の最大の特長が分からなかったので。
 名探偵役を務める岩永琴子が、延々と披露した謎解きを自身で「この説はないですね」とあっさり否定した時は、「こんなに長く説明しておいて、違うのかい!」と思ってしまいました。

 しかし話が進むにつれ、「あ、これ多重解決型ミステリーだ。『毒入りチョコレート事件』だ」と興奮してきました。

 多重ミステリーは、hontoの説明から引用しましょう。



考えられる可能性のなかから、ただ一つの真実を導き出すのがミステリー小説。そのなかでも、複数の「真実に見える仮説」を提示するストーリーを多重解決型といいます。



 そして『毒入りチョコレート事件』はアントニイ・バークリーによる有名な推理小説です。


毒入りチョコレート事件【新版】 (創元推理文庫)

毒入りチョコレート事件【新版】 (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2009/11/10
  • メディア: 文庫




 先ほどはhontoから引用したので、今度はAmazonから『毒入りチョコレート事件』の内容紹介を引用しましょう。


ロジャー・シェリンガムが創設した「犯罪研究会」の面々は、迷宮入り寸前の難事件に挑むことになった。被害者は、新製品という触れ込みのチョコレートを試食した夫妻。チョコレートには毒物が仕込まれており、夫は一命を取り留めたが、夫人は死亡する。だが、そのチョコレートは夫妻ではなく他人へ送られたものだった。会員たちは独自に調査を重ね、自慢の頭脳を駆使した推理を、一晩ずつ披露する――。誰がこの推理合戦に勝利するのか。本格ミステリ史上に燦然と輝く、傑作長編。



 『毒入りチョコレート事件』は有名な作品ですが、ぼくはミステリーマニアでもなんでもないので、読んだのは数年前。

 しかし
「事件はどのようにでも推理しうる」
「どの推理にも反論はなしうる」
そして、
「『真実』を明示しない」

 という、アンチミステリーと呼びたくなるような内容に、大きな衝撃を受けたものでした。

 そして『虚構推理』の2話目で行われていたことは、まさにそれでした。無事に事件解決と思いきや、最後にもう一捻りもあります。
 さすがに「真実」については岩永琴子が述べますが、実はそれですら推測でしかありません。

 2話目視聴時点で、ぼくはまだ『虚構推理』という作品のメインが分かっていませんでした。

 なので、
「視聴者はおそらくスカっとした解決を望んでいるだろうに(真実はいつもひとつ!)、『毒入りチョコレート事件』のような構造を・実質的な第1の事件に持ってくるとは、なんてチャレンジングな試みなんだ!」と感動しました。

 しかし見続けるにつれ、チャレンジではないことが分かりました。
 この2話目は、以後の・最終話まで続くであろう(まだ8話目までしか見ていないんです)本題の事件「鋼人七瀬編」への慣らしでした。

『毒入りチョコレート事件』では1つの部屋で行っていたことを、
『虚構推理』2話目「ヌシの大蛇は聞いていた」では怪異である大蛇相手に行っていたことを、

 3話目以降の「鋼人七瀬編」ではネットの声相手に行っていくことになるのです。


何十年も前に読んだ「超能力探偵」ネタを、TVアニメで実際に見ることになるとは


 『虚構推理』には『毒入りチョコレート事件』とも、そして普通のミステリーとも大きく違う特徴があります。

 それは、「犯人捜し・推理」がない点です(その意味では、ぼくが初見に感じた「本格推理」は間違えていた)。

 「怪異たちの知恵の神」である岩永琴子は、事件現場にいた怪異に聞いて、真実を即知ることができてしまうのです。
 ぼくはこのシーンを見た時、星さんか筒井さんか平井さんがエッセイに書いていた(忘れた)・一番短い推理小説、



超能力探偵「犯人はお前だ」


 を思い出しちゃったよ。
 同じような解決法を、実際にアニメで見ることになるとは(笑)。


別なテーマ性も帯び始める『虚構推理』


 さて3話目からの「鋼人七瀬編」では、「ネットの声」という不特定多数を相手に、嘘を承知で「真実を構築していく」という対決が始まります。

 ここで初めて、作品名『虚構推理』の真意も分かります。

 ダグラムだと「Not even justice, I want to get truth」ですが、『虚構推理』だとjusticeとtruthが逆のような…そして正義じゃなくて「それらしい真実」になるのかな。

 「鋼人七瀬編」は大蛇ではなく、ネットで意見する人たちが相手になるわけです。
 そこにアンチミステリーの枠を飛び越えて、現代性を孕む訳ですが、そこを云々言うのは趣味じゃないしツマラナイので、スルーします。

 岩永琴子が推論を出し、それをネットの人たちが反論していく構造は、(1人対多数という構造すらも)『毒入りチョコレート事件』と同じで、やはり『毒入りチョコレート事件』好きとしては興奮します。

 さらには『毒入りチョコレート事件』と違う点もあります。
 それは、「大人数が納得するストーリーを提示する」という行為は、実はミステリー作家のそれと全く同一です。

 ここにきて、「怪異によって真実はアッサリ判明する」作品である『虚構推理』は、アンチミステリーの枠さえ超えて、ミステリー作家のメタ小説的要素さえ帯びてくるでのです。

 『虚構推理』は、BS日テレでは今週が最終回ですが、huluやアマブラで配信されています。興味を持った方は、ぜひ見てみては?


 蛇足。
 岩永琴子のCV鬼頭さんなんだけれど、キンゲのアナ姫演じていた方と混同していた。鬼頭さんお2人いるのか……





虚構推理 岩永琴子 1/7スケール PVC製 塗装済み完成品フィギュア

虚構推理 岩永琴子 1/7スケール PVC製 塗装済み完成品フィギュア

  • 出版社/メーカー: 壽屋(KOTOBUKIYA)
  • 発売日: 2020/08/31
  • メディア: おもちゃ&ホビー



虚構推理短編集 岩永琴子の出現 (講談社タイガ)

虚構推理短編集 岩永琴子の出現 (講談社タイガ)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/12/20
  • メディア: 文庫



nice!(2)  コメント(7) 
共通テーマ:アニメ

今宵放送の『しくじり先生』ガンダム編を、当然まだ見ていないのに勝手に要約する。 [富野監督関係]

 どうも。
 さて、今晩の『しくじり先生』(テレビ朝日系列、abemaTV)のテーマが「ガンダム」な訳ですが。

 講師のカズレーザー先生は、何をガンダムの「しくじり」と説明したのか。まだ見ていないですが、箇条書きであげておきます。間違ったらごめんなさい。

 4点あげるそうですが、うち3点は各芸能ニュースサイトで判明しております。

「ストーリーが難しかった」
「それまでのアニメのヒーロー像とはまったく違う主人公アムロ・レイのしくじり」
「子どもたちを困惑させたシャア・アズナブルの意味不明なセリフ」


ストーリーの難解さ、アムロの行動、シャアのセリフ


 「ストーリーが難しかった」は、そもそも「独立戦争」であること。子どもにとっては独立戦争と言われても、「何から何が独立するのか」チンプンカンプン…

 しかも敵側であるはずのジオンは言っていることは間違っていない、むしろ主人公側の地球連邦が特権を甘受している。


 「それまでのアニメのヒーロー像とはまったく違う主人公アムロ・レイのしくじり」は、

 戦いを拒否、拗ねてガンダムにのらない、挙句の果てはガンダムを持って脱走(えーっ)。

 「子どもたちを困惑させたシャア・アズナブルの意味不明なセリフ」は、

 「認めたくないものだな、若さ故の過ちというものを」(部下の失敗を受けて、初回の最後にシャアがこう呟くんですよ、と説明してくれました)。


残る1つのしくじりは


 さて以上が、事前に判明している「しくじり」の3つですが。
 残る1つは、なんだろ。


 専門用語の頻出&説明なしかな。
 スペースコロニー、サイド7、モビルスーツ…(それまでは「ロボット」だったんですよ)。


 ちなみに「ストーリーが難しかった」は、オールドファンならアレコレ反対したいだろうけれど。

 ぼく、もう何年前だろ。10年以上前?

 なんかのアニメのムックをパラパラと見ていたら、「現代の子どもに過去の名作を見せる」って企画があったんですよ。
 そこでやっぱり、ファーストガンダムを見た子どもが「敵味方がよく分からなかった」と感想を話していて、評価も低かったんですよね。

 その時初めて、「そうか、あれは分かりずらい話だったのか!」と衝撃を受けた気が。

 けど、そういや確かに、当時はストーリーよりMSの格好良さに惹かれていた記憶があるな。
 その後ストーリーも理解して・面白く、2度おいしい、みたいな。

 さてぼくの要約があっているか。ガンダム好きな人は、今宵の『しくじり先生』を拝聴してはいかがでしょうか。

 どうせこのブログに来てくれている人なんか、すれたファンなんだろ? もう今更こんなの! ってモヤモヤして、放送前に要約書いちゃうような・ねじれた奴ばっかりだろ?(決めつけ)。

 古参マウントはとらず、「これで新規ファンが増えてくれたら」と仏のような気持ちで見ましょう。

 ぼくは人間できてないので・たぶん見れないので、この記事内容が当たっていたかどうか、どなたかTwitterにでもリプください。


『吉田豪の巨匠ハンター』に富野監督


 ちなみに富野監督ファンの皆さん、3月28日に発売される『吉田豪の巨匠ハンター』、内容が昔の『キャラクターランド』での富野監督インタビュー再録でないのなら、買いだよね?

吉田豪の巨匠ハンター

吉田豪の巨匠ハンター

  • 作者: 吉田 豪
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
  • 発売日: 2020/03/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



 再録だったら…どうしよう? でも他に、杉井ギサブローさんや押井さんと、魅力あるメンツなんだよなー(安彦さんもいます)。



どこかのチャンネルでいつもガンダムを放送している感のあるスカパー(ブログ主への投げ銭です)







人気漫画が毎日読めるアプリ
マンガBANG!人気漫画が毎日読めるマンガアプリ
マンガBANG!人気漫画が毎日読めるマンガアプリ
無料
posted withアプリーチ


スクエニの基本無料漫画アプリ
マンガUP!
マンガUP!
無料
posted withアプリーチ




nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:アニメ
前の2件 | -