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ここから見始めてもいけるかも『劇場版 Gのレコンギスタ III 宇宙からの遺産』 [富野監督関係]

 昨日、『劇場版 Gのレコンギスタ III 宇宙からの遺産』を見てきまして。



 見る前は、「面白かったら、ファン向けの感想書こうかな」くらいだったのですが。

 噂? によると、『閃光のハサウェイ』は新規の人にも好評だったそうじゃないですか。だったら今、ひょっとしたら

『劇場版 Gのレコンギスタ III 宇宙からの遺産』にちょっと興味あるな、

でもガンダムシリーズ知らないし、

熱心なマニアは鬱陶しそうだし、

そもそも劇場版GのレコンギスタのⅠもⅡも見てないし…


 と二の足を踏んでいる人がいるかもしれない。
 だから大丈夫ですよ、それでも楽しめますよ、ってことを書きたいと思います。



設定や固有名詞なんて無視


 そもそも、ぼくはTVシリーズも見ているし・Blu-rayも持っているし・これまでの劇場版も映画館で見ているけれど、

 それでも固有名詞や世界観設定、キャラ配置なんかを全部覚えている訳じゃないんですよね(記憶力の問題)。

 『劇場版 Gのレコンギスタ III 宇宙からの遺産』では冒頭、聞き慣れない固有名詞が続々出てくるけれど、そんなの分からなくて当然、大丈夫大丈夫。
 この映画の面白さには何の影響もない。

 冒頭にこれまでのあらすじがあった『シン・エヴァンゲリオン劇場版』、親切でしたね。

 熱心なファンはそれまでに前作を見返すのかもしれないけれど、ライト層の人だっているんだから。
 ぼく自身が・そのライト層で、記憶力も悪いから(2回目)、あの「振り返り」はありがたかった。

 
 『劇場版 Gのレコンギスタ III 宇宙からの遺産』はそんなものも無いのに、いきなり固有名詞を次々と圧縮セリフで出して、観客に理解させようっていうんですから、そりゃ無理な話です。

 分かんない、でいいんです。あなたが悪いんじゃない、作った人が悪い。

 見終わって『Gのレコンギスタ』の世界に興味を持った人は、公式アカウントが勉強みたいに専門用語なんかをたくさんツイートしているので、それを読んでみてください。



 でも大丈夫です、こんなの分からなくても十分楽しめますから。



そもそも『劇場版 Gのレコンギスタ III 宇宙からの遺産』から見て楽しめるのか?


 ほとんど・あるいはまったくガンダムや『Gのレコンギスタ(今後はG-レコと略しますね)』の知識がないのに、楽しめるのか?

 というのは、もっともな疑問だと思います。劇場版は全5部作、ナンバリングの真ん中ですからね。

 でも、人間の「補完力」って、すごい高いものだとぼくは思っています。


 そもそも、ほとんどマーベル作品なんて見たことないのに、『アベンジャーズ/エンドゲーム』だけ見た人いません?

 興味ないのに、彼氏の付き合いで嫌々スターウォーズシリーズのどれか1本だけ見た人は?

 プリキュアよく分からないのに、子どもの引率でオールスターズを見たお父さん・お母さんだっているんじゃないでしょうか。

 でもどれも「分かんないところは放置したまま」、それなりに楽しめたんじゃないですか? 
 あ、ごめん。スターウォーズシリーズはちょっと分かんないけれど……(笑)

 だから『劇場版 Gのレコンギスタ III 宇宙からの遺産』も、面白く見られます。分からないところはそのままで、楽しく見進められるものなんですよ。


 それでもしあなたがツイッターやっていて・「ガンダム初めてみたけど面白かった」的なことを呟いたら。

 たぶん「もっとGーレコを広めたい」って熱心なファンの皆さんがたくさんいて、「いいね」を推してくれる→あなたの承認欲求が多少満たされる、なんて副産物もつきます。

 で、「いやこれを見ないと」「じゃあ次はこれですね」とリプしてくる奴いて鬱陶しかったら、全員スナブロ(スナック感覚でブロック)しちゃえばいいんです。



キャラクターはカップリングで把握する


 あとね、各勢力が入り乱れていて、キャラの立ち位置を把握しづらいんですよ。

 公式アカさんが、この資料をあげていますけれど。

 


 別にガンダムファンでもない、「ちょっと興味を持っている」くらいのあなたは、勉強じゃないのに・こんなの覚えてられないですよね。

 ただでさえ「大まかに」4グループあるのに、さらにその中でも勢力争いして一枚岩じゃなかったり、「もとはAグループだったのに今はBグループ」みたいなキャラがいて、ややこしい。

 しかも劇中では、各グループを軍艦で呼び分けていることが多いんですよ(上記のツイートも、そのために各グループ・軍艦名を記していると思われます)。
 さらに各グループに所属している軍艦は・当然1つじゃないので、ますます覚えきれない。

 でもね、いいんスよ。理解できなくても。

 キャラクターを、カップル、またはユニットで把握しちゃえばいいんです。

 「こいつとこいつはカップル」「こいつらは三角関係の3人」とかで追っていけばいいんです。

 そこら辺の人物描写はね、富野監督マジ巧みで匠ですから。

 意識しなくても、すんなり頭に入ってくるはずです。



「出てくるメインキャラはほぼ全員バカ」だけ理解する


 ここまで読んでいただいた方は、「え、これで面白いの?」と思われるかもしれません。

 でもね、不思議ですけど、面白いと思います。見ると。しかもできれば劇場の大画面・大音量で。

 G-レコのメインキャラって、

ほぼ全員がバカで、

ほぼ全員が「自分(たち)は他人より優れている」と思っていて、

だから当然・逆に事態は「ほぼ全員の思った通りに進まない」し、

ヒロインの姫様は無鉄砲な「何でも見てやろう」だし(マルC小田実)、

全員がお調子乗りだから「よーし姫様に従うぞ」だし、

全員がお調子乗りだから「よーし俺たちも行くぞ負けてられるか」だし、

なんかこの世界にはタブーがあるらしいけれど、それも「盾に使う」ような奴らばかりだし、

「悪の黒幕」なんていないのに戦闘や争いは起こっているし、


 それがね、見ていて楽しんですよね。エネルギッシュなんです、キャラクターが。

 「こんなに好き勝手動きやがってバカどもが、うらやましい」ってなるんですよ。楽しい時間ですよ。



声優さんの声が耳福


 「耳福」って、「眼福」にちなんだ・俺の考えた言葉だと自惚れていたら、コトバンクに載っているな…なんだよ、すでにあったのか……「中日辞典」だけれど。

 で、ここからはちょっとマニアックな話になってしまいますが。
 声優さんの声がねーすげえいいんですよ。

 逢坂良太さんの底抜けな「天才」セリフも良いですし。逢坂さんと佐藤拓也さんの、「互いに褒め合いながら内心バカにしあう」掛け合いも良かったすねえ。

 もちろん主人公の石井マークさん・嶋村侑さんの声も心に残るんですが。

 中でも福井裕佳梨さんの声がねー。可愛いんですよ。特に、医者の隣の家を気に入った時の声、すっっっごく可愛くなかったです? ああ、可愛い。

 ロックパイの耳元でささやく、たかはし智秋さんの声はセクシーだし。あとさあ。TVで見た時は全く思わなかったけれど、ロックパイの戦艦の・役人みたいな館長、ホントに役人みたいで「声優さんってやっぱりすげえなあ」ってなっちゃった。

 中原麻衣さんもゾクゾクした。中原さんは実際のお顔が、ちょっとバララのイメージと被るんだよな。
 
 森のシーンでの寿美菜子さんも。ノレド人気高まりそう。

 そしてミシェル・ユミコ・ペインさん、あれだけパンチ強い声なのに、なぜ他のアニメでお見かけしないんだ!

 ……ちょっと筆が……もといキーボードが走ってしまったけれど、「声優さん、いや役者さんって素晴らしいな」と思っちゃいますよ。


 声優さんの魅力もたっぷり味わえる『劇場版 Gのレコンギスタ III 宇宙からの遺産』、ぜひ劇場でご覧になってはいかでしょう。



最後に、ファン向けにひと言だけ愚痴


 あ、以下ネタバレありね。







 あのさー。姉だって分かるシーンあるじゃん。あそこでさ、すぐアイーダのこと「姉さん」って言っちゃうの、早くない?

 いや、ベルリってそういう性格なのかも知れないけれど。
 
 好きだった女性が姉だと分かって・ショックを受けているはずなのに、すぐ「姉さん」って言える?


 その後に、悩みを独りで吐露するシーンあるでしょ。あそこを超えて、やっと「姉さん」と呼べるんじゃないのかな。

 今回の映画、満足だったけれど、このシーンだけはちょっと疑問でした。

 あ、あとここまで読んでいただいた方には分かるだろうけれど、冒頭の固有名詞が次々出てくるシーンも、ちょっとモヤモヤした(笑)。
 

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周回遅れで『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を見た、ファンサの行き届いた終幕だった(ネタバレあり) [アニメ周辺・時事]

 昨日、遅ればせながら『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を見てきました。

 この時期に見るくらいだから、当然熱心なファンではありません。

 友達と「『ナディア』の庵野の新作が始まるらしいぜ」とTVの前に座った、本放送の1話目。面白かったなー。
 「なんかスゴイの始まったぞ」感。





 録画しておいたビデオテープを、何回再生したことか。

 でもぼくは、TVシリーズの後半にはもう、熱が冷めていたように記憶しています。

 この前なにかのTVで、あの「長い時間・キャラクターが動かない演出」をプラスな面として紹介していて、ビックリしちゃったよ。

 そうか、あれは特「長」ということになっているのか。特「徴」ではあるけれども…
 TVで最初に見た時は、「これキツキツなのかな」って想像していたけれど(笑)。

 その後も、劇場版は一応全て映画館で見ているけれど、1回きり。内容もほぼ覚えていない。


 だから『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は、新型コロナもあることだし、見ても見なくても良いな、くらいの気持ちでした。

 でもこれまでずっと映画館で見ていたのだから、最後も見ようか、と重い腰を上げたのが昨日。

 結論から言うと、見て良かったです。


ネットの断片情報から、予想していた通りのラスト


 まあ、ぼくのTLでは、ネタバレをした人はどなたもいなかったけれど、ツイートの端々から、たぶん最後は『Air/まごころを、君に』でやったことを、もう1回ドレスチェンジして描くんだろうな、とは思っていたので。

 終盤パートは「やっぱりこうきたか」と思いました(マリエンドなのはツイッターで見かけていた)。

 レイのラストシーンでは、カメラやセットがあったせいか、エヴァの旧劇版より・今村昌平の『人間蒸発』を思い出したけれども。あれ、意識しているんじゃないのかな。


 映画冒頭、まず艦を有線ファンネルのように使うオープニングの戦闘シーンで・「そうだそうだ、エヴァってこういうSF的なアイディアも魅力の1つだったよな」と思い。

 その後延々と続く農業シーンでは。
 「ああ……MAGIへの侵入回とか、TVアニメでSF的センスオブワンダーに触れた気がしてから25年以上経ち、農業シーンを長々と見ることになるとはなあ…」と。これは、

 嫌味や皮肉ではなく、本当にちょっと感慨深いものがありました。

 庵野監督の興味が移ったのかな、とまで考えました。庵野監督、サッポロポテトバーべーQ味やベビースターラーメンが主食のままだったら、あの農業シーンにはいかないと思うんだけれど(笑)。
 
 観客もスタッフも年をとった。上映前のCMでは、『シン・仮面ライダー』と『シン・ウルトラマン』が流れているんだもの。どういうことだ。


 あの村パートは「シンジの回復」と「レイの人間性の獲得」の2つを描くので、長い尺がいるのは当然。いいんです。
 「シンジを描くの辛そうだな、逆に綾波の描写は『筆がノッているな』」と思って見ていたけれど……村の序盤、世界観説明のためだけしか主人公が効いてないの・ちょっと辛いよな……


 それより、懐かしい面々が出てきたり、「トウジと委員長なんて意外やろ?」みたいなツッコミ待ちセリフがあったり、何より(物語的には全く必要のない)レイの制服姿も出てきて。

 「ああ、俺みたいな『TVシリーズを見ていたくらいの軽い視聴者層』もしっかりフォローしているんだな」と、制作陣のおもてなし・ファンザ―ビスを感じましたよ。

 念のために書いておくけれど、制服が好きってことじゃないよ。作品へのノスタルジーってこと。


「ヒロインとしての綾波」を見た


 レイってさあ、TV放映当時、人気のあるキャラクターだったんだよね。
 泥酔した俺の友達が、「綾波好きだー!」と叫んでいたのを思い出してしまった。なんて不毛なんだ……

 俺はあんな人形のようなキャラクターより、断然アスカの方が好きだったけれど。

 でも人気あるから、最初のレイが死んだ時、色んな意味で理解できなかったもんね。

 だって、「次の綾波」なんか来ても、そこに感情移入できないじゃん。だから「あれ、これなんだ?」ってのと、「ホントに殺したの?」とか、当時色んな思いがね。


 だからさー。
 今回のシン・エヴァ見た時に、「あ、綾波がもう1回ヒロインやっている」と思って。
 
 それもちょっと、ファンサービスに思えたんだよね。


丹念にエヴァを殺す


 ラスト、あったじゃん。なんかエヴァが次々といなくなるシーン。

 俺のような熱心ではない視聴者には、ちょっと覚えていないエヴァまで。丁寧に1体ずつ消滅させていく。

 もう復活しないように。
 アナザーストーリーでも、
 リブートでも、
 外伝でも、
 スピンオフでも、
 20××でも復活しないように、丁寧に殺していく。エヴァを。

 見ている途中で、「これ、分散しているガイナックスも含みたかったのかなあ」と邪推したけれど(笑)。

 あのシーン、「子殺し」とも言えるけれど、長い年月が過ぎたせいか、そんな悲惨さはなく。
 念入りに幕を閉じているな、復活しないように細心の注意を払っているな、と。

 それに、キャラクター4人それぞれに、ちゃんとエピローグを描いてあげたところも、クリエイターとして真摯な態度だな、と思ったし。

 だからどういう結果でも満足できるんだよね。

 カオルくんが「渚司令」だったとか、本来ならけっこうなギミックだったはずなのに、「もうどうでもいいや」感あったもん。
 「ああ、そうなの。でもいいんだ、よく頑張ったね。お疲れ様、ご苦労様」って感じ(笑)。

 改めて考えると、ヘンな見方だなー。手塚スターシステムの役者を見ている、ような。

 それこそ・ここら辺から、映画的にはメタ的な視点を導入して、作品世界と現実世界のミックスを始めていたので。


 その意味では俺、素直な観客だったと思うよ。スタッフというより、キャラクターに向けて「ご苦労様」と思っていたんだもん。


「風呂敷を閉じる」ために割をくったゲンドウ


 TV放映当時、エヴァの最大の魅力は「大風呂敷を広げておいて・閉じない」だと思っていたので。

 なんとか形付けて終らせようとすると、やっぱ敵ボスが割食うよね。

 もう動機が弱い。ユイユイ言っているけれど、今回の世界設定では、赤木親子に手出してないの? とも思うし。
 あんなに精巧なクローン作れるなら、それでユイを作って慰めてもらえばいいでしょ、とも。


 かと言って、細田監督みたいに「親子」を描きたいわけじゃないだろうから。もう、ちょっと辛いなって。

 衒学的味付けが『エヴァ』の持ち味だったんだから、行動の理由なんて謎のままでいいのに。

 まあ今回の映画の難点は、ここだけかな。

 他のエヴァ映画と同じく、もう1回見ることはないだろうけれど、劇場で見て良かった。確かに終幕だった。

 お疲れ様。



おまけ。下のツイートは、プラグスーツを着る時のことです


 レインボーだったろ!

 




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