サンライズ創立30周年記念本『SUNRISE CHRONICLE(サンライズクロニクル)』を読んだ [富野監督関係]
どうもです。お久しぶりです。
「富野由悠季の世界」展の札幌会場が1月23日に終了し、これで全日程が終了しました。
ぼくが行ったのは青森と札幌の2会場。愚痴っていた割には、まあいいか……
札幌会場では、富野監督関連の書籍が読めるコーナーもあって、そこに『SUNRISE CHRONICLE(サンライズクロニクル)』の『Ⅰ』『Ⅱ』も並んでいました。
『サンライズクロニクル』は、サンライズが創立30周年を記念して出した本。非売品で、だからバーコードもありません。
たぶん、関係者に配られたのでしょう。2巻合わせて700ページ以上あります。
前から読んでみたかったのですが、非売品なので当然プレミアムがついており、例えばメルカリだと・この記事を書いている時点で5600円~15000円の価格が付いています。
どいつもこいつも表紙のシリアルナンバー消していやがって、後ろめたい気持ちはあるんだな…
昔、この書籍の存在を知った時に、札幌の図書館蔵書検索で調べたのですが、やっぱりありませんでした。
しかし「富野由悠季の世界」札幌会場には並んでいる。このコーナーに並んでいる本は、「北海道図書館所蔵」とある!
そうか、市図書館ではなく、北海道図書館か。考え付かなかった…
さっそく予約。
1冊ずつしか蔵書はないので、「富野由悠季の世界」終了後、私の手元にくるよう予約しました。
ホントだ…北海道図書館所蔵じゃん……展示会終ったら、普通に借りられるじゃないか……
— 坂井哲也 (@sakaitetsu) November 13, 2021
江別市(札幌の隣)にあるので、直接行かず郵送で貸し出し。
往復2千円かかるけれど、それでも転売ヤーから買うよりは安い。
そして今月頭に届きました。
さて、肝心の内容ですが、1977~2007年にサンライズが制作・協力した仕事内容をまとめたもの。
つくりとしては、1997年に発売された『サンライズアニメ大全史』をリッチにしたような。
文章は氷川さんによる、当時のアニメ界・時世を合わせてサンライズの状況を語るコラムが何本か載っているのみ。
期待していた・富野監督をはじめとする関係者へのインタビューは一切なかったですね。
まあ、それは「サンライズ創業30周年企画『アトムの遺伝子 ガンダムの夢』」に集約しているってことでしょう。
『クロニクル』だけあって、有名なTV作品はもちろん、店頭の販促で使っていたような作品も網羅されていました。
個人的には、『噂の刑事トミーとマツ』のOP、サンライズが手掛けていたの知らなかった。
トミーとマツのオープニング(多分、冒頭の・拳銃の煙が二人の顔になるアニメシーン)、サンライズだったのか。
— 坂井哲也 (@sakaitetsu) February 15, 2022
トミーが怒るきっかけ、今では放送難しいだろうな……
それと『Z』の意味が、ギリシャ文字で「6番目(年後)」と、「これで終り(ゼット)」って豆知識が書いてあって、知っていたような・初めて読んだような。
VHD向け作品とか、時代を感じさせるものもあったり(『DEAD HEAT』)。
サンライズ、『オバタリアン』をアニメ化していたのか…とか、『死にぞこない係長』なんてぼくは全く聞いたことが無い作品があったり(監督は、富野ファンならお馴染み杉島さん)。
『The Impression of First GUNDAM』とかガンダム『グリーンダイバーズ』とか、「名前は知っているけれど見たこと(体験したこと)はないもの」も載っていて、そこらへんは有難かったです。
時代を感じさせると言えば、「サンライズが社名変更 4月から『バンダイナムコフィルムワークス』に」のニュースが流れてきた時期だったので、「社名ロゴの変遷」は少し寂しかったですね。
ちなみに巻末のスタッフ一覧には、「監修」に富野監督の名前がありました(ほかに高橋監督と飯塚正夫さん)。
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