「富野由悠季の世界」札幌開催記念特別上映会・劇場版『機動戦士ガンダム』富野監督舞台あいさつ内容要旨 [富野監督関係]
昨日16日、「『機動戦士ガンダム』富野由悠季監督舞台挨拶付き上映」が開かれました。
今日から始まっている「富野由悠季の世界」展の記念上映です。
富野監督が札幌で舞台あいさつしたのは、たぶん劇場版∀以来。19年ぶり……
まさか一人でトークするはずないので、「どなたが対談相手(か司会進行)を務めるんだろう」と思っていたら、まさかの最初から最後まで・観客から質問を受け付けて答えていく形式でした。
司会は、劇場の職員さんが担当していました。
では、内容です。走り書きしただけなので、ザックリした要旨です。
開始前に、スタッフからスタンディングオベーションの要請。
サプライズで誕生日ケーキプレゼントがあることの告知。
富野監督登場。素直にスタンディングオベーションする来場者。
富野監督「立たなくていい、座れ!」
俺(おお……これだよコレ……!)
富野監督「なるべく簡潔に答えて、数多くの質問を受けるように努力します」
文化功労者選出お祝いの花束贈呈。
しかしちょっと遅れて、花束現れない。
富野監督「無視して次に行く」「急げ!」(結局笑顔で受け取りました)
富野監督「(文化功労者選出は)スタッフそして皆さんがいたおかげ。私は総代。カドが丸くなったので、皆さんが期待するようなコメントは出しません(笑)」
Q、ニュータイプについて。NTの概念は。
A、ニュータイプを説明できなかったのがガンダム(シリーズ)。∀以降は描くのをやめた。現実ではオールドタイプの人間が大統領になったし、人類に絶望しているという言い方もできる。でもニュータイプを具体的にあげることもできる。藤井聡太さん。羽生さんのコメントでそう思った。
Q、F91で、ビギナ・ギナに花を付けた意図。
A、細かい部分に引っかかることが不思議。花が持っている共通認識がある。絶望したくない。
Q、昔の作品も素晴らしいですが、現在の作品も素晴らしいと思います。劇場版Gレコの進捗状況を教えていただけるでしょうか?(なぜこの質問だけちゃんと書いているかと言うと、質問したのがぼくだからである)
A、ちょうど先週アフレコを終えた。年末までにはダビングを終らせたい。でも問題もある。信じてもらえないかもしれないが、コロナ禍でアニメが増えて、アニメーターが不足している。来年の6月までには5部作を終らせたい。奥さんからは絶対に言うなと言われているが、生きている間に終らせろと言われている(笑)
Q、樋口監督のローレライなど実写映画に出演した理由
A、同業者に依頼されたら出る。現場を見たい気持ちもある。勉強になった、ありがたかった。
Q、作詞する上で心掛けていること
A、「本来やってはいけないところ」という自覚を持ってやっている。これしか書けない、という絶望感の方が多い。子どもの時を思い出してほしいが、詩や短歌、俳句などを書けると思ったはず。自分は中学で「詩」を選んだが、その後高校で学ばなかったのでバチが当たった。
本来書いてはいけない奴が書いている。作詞ができるとは思っていないが、富野展で展示しているものもある。「しょうがねえなハゲは」と見逃してほしい(笑)。
Q、アニメ作品のバックグラウンドがアニメになっている(アニメを見てアニメを作っている)。後進の育成は。
A、(育成の)意識は毛頭していない。ライバルが増えるから。
「なんとなく作る」ことはやめた。アニメは「公」に向かって公開するもの。その意識を持っていると、後進に方向性を示すことになる。
日本のヌーヴェルバーグ(ブログ主注・たぶん松竹ヌーヴェルバーグのこと)は後進が生まれなかった。自己主張ではなく、みんなが喜んでもらえるものを作る。若い人に貰える楽しい作品を作る。「お前の個性」なんかいらない(この前に、富野ファンならお馴染みの「教育現場での個性あるあるは嘘」の話もしています)
約30分間のトークでした。
富野監督「結局(答えが)長くなってしまった。でも60点くらいはつけられる」
誕生日プレゼントのケーキ登場。
司会の女性「最後のご挨拶をお願いします」
富野監督「(司会が)最後の挨拶と言いました。どうせ私は来年死にますよ」
以上です。劇場版ガンダムは「見なくてもいいかな?」と思っていたんだが、結局最後まで見てしまった。
背景を省略するためか顔のアップが多用されていたり、今の目で見ると作画的に辛いところもあるけれど、やっぱり見ると面白いわ。
小学生の頃、「アムロの母親って浮気していて嫌だな…」と思っていた記憶があるんだけれど。
今見ると、カマリアを乗せた車を・男が運転しているだけなんだよね。
まあでも、それで分からせるってことでしょ。
そこら辺が巧みですよね。
ただ、画質悪かったなあ(笑)。絵がブレているシーンすらあったんだけれど。
10年くらい前にリバイバル上映で見た時も、あんなに悪かったかな……
今日から始まっている「富野由悠季の世界」展の記念上映です。
富野監督が札幌で舞台あいさつしたのは、たぶん劇場版∀以来。19年ぶり……
まさか一人でトークするはずないので、「どなたが対談相手(か司会進行)を務めるんだろう」と思っていたら、まさかの最初から最後まで・観客から質問を受け付けて答えていく形式でした。
司会は、劇場の職員さんが担当していました。
では、内容です。走り書きしただけなので、ザックリした要旨です。
富野監督登場前~登場
開始前に、スタッフからスタンディングオベーションの要請。
サプライズで誕生日ケーキプレゼントがあることの告知。
富野監督登場。素直にスタンディングオベーションする来場者。
富野監督「立たなくていい、座れ!」
俺(おお……これだよコレ……!)
富野監督「なるべく簡潔に答えて、数多くの質問を受けるように努力します」
文化功労者選出お祝いの花束贈呈。
しかしちょっと遅れて、花束現れない。
富野監督「無視して次に行く」「急げ!」(結局笑顔で受け取りました)
富野監督「(文化功労者選出は)スタッフそして皆さんがいたおかげ。私は総代。カドが丸くなったので、皆さんが期待するようなコメントは出しません(笑)」
来場者からの質問1
Q、ニュータイプについて。NTの概念は。
A、ニュータイプを説明できなかったのがガンダム(シリーズ)。∀以降は描くのをやめた。現実ではオールドタイプの人間が大統領になったし、人類に絶望しているという言い方もできる。でもニュータイプを具体的にあげることもできる。藤井聡太さん。羽生さんのコメントでそう思った。
来場者からの質問2
Q、F91で、ビギナ・ギナに花を付けた意図。
A、細かい部分に引っかかることが不思議。花が持っている共通認識がある。絶望したくない。
来場者からの質問3
Q、昔の作品も素晴らしいですが、現在の作品も素晴らしいと思います。劇場版Gレコの進捗状況を教えていただけるでしょうか?(なぜこの質問だけちゃんと書いているかと言うと、質問したのがぼくだからである)
メモったが、自分の質問時のみ流石に顔を見ながらでないと失礼と思って=メモとれんかった。直後に走り書きしたけれど。
— 坂井哲也 (@sakaitetsu) November 16, 2021
A、ちょうど先週アフレコを終えた。年末までにはダビングを終らせたい。でも問題もある。信じてもらえないかもしれないが、コロナ禍でアニメが増えて、アニメーターが不足している。来年の6月までには5部作を終らせたい。奥さんからは絶対に言うなと言われているが、生きている間に終らせろと言われている(笑)
来場者からの質問4
Q、樋口監督のローレライなど実写映画に出演した理由
A、同業者に依頼されたら出る。現場を見たい気持ちもある。勉強になった、ありがたかった。
来場者からの質問5
Q、作詞する上で心掛けていること
A、「本来やってはいけないところ」という自覚を持ってやっている。これしか書けない、という絶望感の方が多い。子どもの時を思い出してほしいが、詩や短歌、俳句などを書けると思ったはず。自分は中学で「詩」を選んだが、その後高校で学ばなかったのでバチが当たった。
本来書いてはいけない奴が書いている。作詞ができるとは思っていないが、富野展で展示しているものもある。「しょうがねえなハゲは」と見逃してほしい(笑)。
来場者からの質問6
Q、アニメ作品のバックグラウンドがアニメになっている(アニメを見てアニメを作っている)。後進の育成は。
A、(育成の)意識は毛頭していない。ライバルが増えるから。
「なんとなく作る」ことはやめた。アニメは「公」に向かって公開するもの。その意識を持っていると、後進に方向性を示すことになる。
日本のヌーヴェルバーグ(ブログ主注・たぶん松竹ヌーヴェルバーグのこと)は後進が生まれなかった。自己主張ではなく、みんなが喜んでもらえるものを作る。若い人に貰える楽しい作品を作る。「お前の個性」なんかいらない(この前に、富野ファンならお馴染みの「教育現場での個性あるあるは嘘」の話もしています)
質問終了
約30分間のトークでした。
富野監督「結局(答えが)長くなってしまった。でも60点くらいはつけられる」
誕生日プレゼントのケーキ登場。
「北海道で誕生ケーキを食べられるなんて…」「(仕事柄)顔は食べない」と端を食べていました。 https://t.co/KFt2vOTd48
— 坂井哲也 (@sakaitetsu) November 16, 2021
司会の女性「最後のご挨拶をお願いします」
富野監督「(司会が)最後の挨拶と言いました。どうせ私は来年死にますよ」
以上です。劇場版ガンダムは「見なくてもいいかな?」と思っていたんだが、結局最後まで見てしまった。
背景を省略するためか顔のアップが多用されていたり、今の目で見ると作画的に辛いところもあるけれど、やっぱり見ると面白いわ。
小学生の頃、「アムロの母親って浮気していて嫌だな…」と思っていた記憶があるんだけれど。
今見ると、カマリアを乗せた車を・男が運転しているだけなんだよね。
まあでも、それで分からせるってことでしょ。
そこら辺が巧みですよね。
ただ、画質悪かったなあ(笑)。絵がブレているシーンすらあったんだけれど。
10年くらい前にリバイバル上映で見た時も、あんなに悪かったかな……
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