ロボットアニメのタイトルパターン 1 [アニメ周辺・時事]
今回は、案外誰も本格的には言及してこなかったんじゃないの? というテーマです。
ロボットアニメのタイトルについて、です。
ま、当サイトは富野関連のブログなので、考察(偉そう!)対象作品はザンボット以降にします。終りはエヴァまで。こちらの理由は後に記します。
上記の対象以前・以後の作品も視界の隅にとらえつつ、話を進めます。
なお、参考資料は『サンライズアニメ大全史』です。
さて、ロボットアニメのタイトルの多くは、「Aパート+Bパート」の構成で出来ています。
Aパートには概ね漢字が入り(一部平仮名・カタカナ・英語混じり、あるいはカタカナのみもあり)、また一時期は4文字が多かったです。これはまあ、ガンダムの影響でしょうね。
Bパートは主にカタカナで、主役メカの名称が入ることが主です。
このBパートが、作品の通称名となります。
そしてAパートは、Bパートの修飾語というか、説明する役割を担っています。
国産テレビアニメの第1号からして、鉄腕(Aパート)(の)アトム(Bパート)なのです。2番目のテレビアニメは鉄人(シリーズの)28号、です。
このパターンが伝統なんですかね。
ここまでの条件を、便宜上「フォーマット1」と呼びます。
70年代までのロボットアニメのタイトルは、この「フォーマット1」に分類されるものが多いです。
繰り返しますが、「フォーマット1」は、その作品名のどれもがAパートはロボット(Bパート)の説明語として存在しています。
超電磁ロボ(の)コンバトラーVであり、UFOロボ(の)グレンタイザーであり、ロボットアニメではありませんが、宇宙戦艦(の)ヤマトなのです。
まさに「フォーマット1」に、まんま当てはまりますね。
さて「フォーマット1」、ということは当然「2」もあります。
ロボットアニメではBパートのみの作品タイトルがあります(『マジンガーZ』『ゲッターロボ』)。
これをフォーマット2、とします。
このフォーマットは「4」までありますが、それは先にしましょう。
ここで後年、ロボットアニメをリードすることになるスタジオサンライズの作品を見て行きましょう。
サンライズは1977年、自社製作の第1作『無敵超人ザンボット3』を発表します。
その後『無敵鋼人ダイターン3』『機動戦士ガンダム』と3作、タイトルは「フォーマット1」通りです。
それにプラス、この富野3作品のタイトルには特徴があります。それはロボットに人格を認めている点です。
ザンボットは超人で、ダイターンは鋼人です。
そしてリアルロボットの祖とか言われているガンダムですら、「戦士」なのです。
タイトルの「戦士」はアムロではなく、「ガンダム」にかかっています。
ま、昔のロボットは(今でも多いですが)兵器ではなく、搭乗者の相棒・バディ扱いでした。
ロボットにも人格が認められているからこそ、俺は涙を流さない・ロボットだからマシンだから(じゃあこの歌をうたっているのは誰なんだ!)的な主題歌が生まれたわけです。
上記3作品以外にも、ロボットを「人」あるいは「人の一種」として見なしているタイトルはあります。
例えば『勇者ライディーン』であり、あっ。これも監督は富野だ! 途中でおろされたけどな!
他には『闘将ダイモス』もそうですね。
ここは富野ブログなので、先に富野作品だけ追ってみましょう。
その意欲的な作品内容とは裏腹に、富野アニメの主題歌が非常にベタなのはファンならご存じでしょうが、作品タイトルでも同じことが言えそうです。
富野のロボット作品を見ると、『ブレンパワード』(「フォーマット2」)などいくつか例外もありますが、『伝説巨神イデオン』から『オーバーマンキングゲイナー』まで「フォーマット1」の作品名が多いですね。
むしろ、なぜターンエーには「機動戦士」とないのか、その方が気になります。GやWも内包している世界観だからでしょうかね。
さて先走って富野作品だけを追いましたが、話を80年代のサンライズに戻しましょう。1980年は『無敵ロボトライダーG7』です。
ザンボットからの流れを組んでいるので、「無敵」と付いています。「フォーマット1」通りのタイトル名です。
しかしこの頃には、他社から様々なパターンの作品名が生まれています。次回はさらにロボットアニメタイトルの変遷を追いましょう。
ばいばーい。
ロボットアニメのタイトルについて、です。
ま、当サイトは富野関連のブログなので、考察(偉そう!)対象作品はザンボット以降にします。終りはエヴァまで。こちらの理由は後に記します。
上記の対象以前・以後の作品も視界の隅にとらえつつ、話を進めます。
なお、参考資料は『サンライズアニメ大全史』です。
さて、ロボットアニメのタイトルの多くは、「Aパート+Bパート」の構成で出来ています。
Aパートには概ね漢字が入り(一部平仮名・カタカナ・英語混じり、あるいはカタカナのみもあり)、また一時期は4文字が多かったです。これはまあ、ガンダムの影響でしょうね。
Bパートは主にカタカナで、主役メカの名称が入ることが主です。
このBパートが、作品の通称名となります。
そしてAパートは、Bパートの修飾語というか、説明する役割を担っています。
国産テレビアニメの第1号からして、鉄腕(Aパート)(の)アトム(Bパート)なのです。2番目のテレビアニメは鉄人(シリーズの)28号、です。
このパターンが伝統なんですかね。
ここまでの条件を、便宜上「フォーマット1」と呼びます。
70年代までのロボットアニメのタイトルは、この「フォーマット1」に分類されるものが多いです。
繰り返しますが、「フォーマット1」は、その作品名のどれもがAパートはロボット(Bパート)の説明語として存在しています。
超電磁ロボ(の)コンバトラーVであり、UFOロボ(の)グレンタイザーであり、ロボットアニメではありませんが、宇宙戦艦(の)ヤマトなのです。
まさに「フォーマット1」に、まんま当てはまりますね。
さて「フォーマット1」、ということは当然「2」もあります。
ロボットアニメではBパートのみの作品タイトルがあります(『マジンガーZ』『ゲッターロボ』)。
これをフォーマット2、とします。
このフォーマットは「4」までありますが、それは先にしましょう。
ここで後年、ロボットアニメをリードすることになるスタジオサンライズの作品を見て行きましょう。
サンライズは1977年、自社製作の第1作『無敵超人ザンボット3』を発表します。
その後『無敵鋼人ダイターン3』『機動戦士ガンダム』と3作、タイトルは「フォーマット1」通りです。
それにプラス、この富野3作品のタイトルには特徴があります。それはロボットに人格を認めている点です。
ザンボットは超人で、ダイターンは鋼人です。
そしてリアルロボットの祖とか言われているガンダムですら、「戦士」なのです。
タイトルの「戦士」はアムロではなく、「ガンダム」にかかっています。
ま、昔のロボットは(今でも多いですが)兵器ではなく、搭乗者の相棒・バディ扱いでした。
ロボットにも人格が認められているからこそ、俺は涙を流さない・ロボットだからマシンだから(じゃあこの歌をうたっているのは誰なんだ!)的な主題歌が生まれたわけです。
上記3作品以外にも、ロボットを「人」あるいは「人の一種」として見なしているタイトルはあります。
例えば『勇者ライディーン』であり、あっ。これも監督は富野だ! 途中でおろされたけどな!
他には『闘将ダイモス』もそうですね。
ここは富野ブログなので、先に富野作品だけ追ってみましょう。
その意欲的な作品内容とは裏腹に、富野アニメの主題歌が非常にベタなのはファンならご存じでしょうが、作品タイトルでも同じことが言えそうです。
富野のロボット作品を見ると、『ブレンパワード』(「フォーマット2」)などいくつか例外もありますが、『伝説巨神イデオン』から『オーバーマンキングゲイナー』まで「フォーマット1」の作品名が多いですね。
むしろ、なぜターンエーには「機動戦士」とないのか、その方が気になります。GやWも内包している世界観だからでしょうかね。
さて先走って富野作品だけを追いましたが、話を80年代のサンライズに戻しましょう。1980年は『無敵ロボトライダーG7』です。
ザンボットからの流れを組んでいるので、「無敵」と付いています。「フォーマット1」通りのタイトル名です。
しかしこの頃には、他社から様々なパターンの作品名が生まれています。次回はさらにロボットアニメタイトルの変遷を追いましょう。
ばいばーい。
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