SSブログ

「爽健美茶 黒冴」のCMがZガンダムにしか聞こえん。あと福田監督のツイッター [富野監督関係]

 オイオイ、オマエラ! 皆さん! 皆様!

 「爽健美茶 黒冴」のCM見た? いや、聞いた?
 
 心当たりのない人は「聞いて」みて。


 どう? 

 明らかにZガンダムの音楽(戦闘シーン)入っているよな? この音楽、三枝さんなのかな。

 それなら問題ないけど。いや、それでも問題あるけど。

 いやー、このCM聞いて「Z!」って思ったのぼくだけじゃないよね?


 さて、今回の話題は。
 福田己津央さんが自身のツイッターで、富野との思い出話を呟いており、これが・そのまま貴重な資料となるほどの内容です。

 例えば富野が編集した『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』のOP。
 
 『富野由悠季全仕事』には、「ちょうど『機動戦士F91』の完成直前であり、編集室で上がりを待っていた富野が、空いた時間を使ってこなした助っ人仕事だったという」とある。
 だからぼくは、なんか編集室にエライ・プロデューサーがやってきて、「おー富野ちゃん今時間空いているの? だったらこれ助けてよー。お願い富野ちゃん、ちゃんトミなら3時間もあればできるっしょー」みたいなのを想像していたんだけど、実際は全然違った!

 もうラッシュが出来ていたのに、富野がスタッフへの教育を兼ねて、勝手に作り出していたんだね。監督の福田さんの知らぬところで。

 あとイデオンの「ソル・アンバー、ソル・バニアー、ソル・コンバー」の名称を考えたのは福田さん、という事実。

 そして何より!

 ネット上の噂では聞いていた、富野からの訂正の赤が入った絵コンテを写真でアップしてくれた。
 細かい文字は全く読めないけど、まっかっかです。

 うーん。よりによって「V」の頃だから、大変だったろうな。

 福田さんは「この時間で半分以上が手直し。恐るべきパワーだ。おまけに赤で添削なんて、まず並の演出には出来ない。お手紙には、お叱りの言葉と一寸だけお褒めの言葉が。(自慢するわけじゃないけど、まあ直されてない方だったみい)」と呟いています。

 まあ富野だってコナンの時、宮崎から絵コンテ全直しくらっているから、半分以上の直しなんて平気、平気。

 しかし福田さんいわく、「お手紙と監督が手直しした絵コンテと、赤で添削され使われなかった絵コンテの端ぎれが届く」って、富野って本当に後進育成に熱心だよなー。

 福田さんがアップしてくれた写真見ると、手紙なんて2枚あるよ。
 「V」の時だから、精神的にもかなりヤバイ時なのにね。

 そもそも富野自身は、誰かから演出のアドバイスを本格的に受けたことはない、と思うんだよね。
 それこそ職人の世界で、長浜さんや宮崎・高畑の仕事振りを盗んで、スキルにしていったと思うんだけど。

 なぜ自分は、熱心にスキルや心構えを伝えていくんだろう。

 この富野の教育熱心さについては、以前にも「富野由悠季はなぜ若手育成に熱心か」でちょっと書いたけど。
 どこから来るんでしょうね。
 フリーだから本来、教育の義務なんてないはずなんですが。

 でもその結果として、フリーの富野からは「富野門下」と呼べる演出家や、富野が見出した声優がたくさん生まれているんですよね。

 一方で、なんでジブリを存続させていかなければならない宮崎駿からは、後進が生まれないんでしょうね。
 声優でいえば、まあ島本須美さんと本名陽子さんくらいでしょ。宮崎に発掘されたといえる声優さんは。今みたいなキャスティングをしている限り、今後宮崎作品をきっかけにブレイクする声優さんなんて生まれないだろうし。

 演出家では近藤喜文さんが亡くなってしまった現在、ねえ。
 深刻ですよね。

 先日(1ヵ月位前?)のNHKのドキュメンタリーで、さあ。
 
 アリエッティの新人監督さんが、絵コンテを宮崎に見せていない(見てもらえなかった)ことに関して、年配の女性スタッフがあからさまに不安というか、不審な表情をしていたじゃない?

 それを見て、ぼくは「ジブリってのは本当に深刻だな」と思ったんだけど。

 絵コンテを宮崎にチェックさせちまったら、その時点で監督は宮崎になっちまうじゃねーか。
 あの態度は監督に失礼だし、あからさまに、宮崎におんぶに抱っこ。

 まあジブリから有望な演出家が出ない問題は、テレビシリーズをやっていない、ってことにあると思うけどね。
 宮崎本人だって、富野だって押井だって、テレビシリーズを経て映画を作っているのに、ジブリのスタッフはその経験をつめないからなあ。

 いきなり何億円の映画で演出デビューってのは、辛いよね。


 あ。話がジブリになってた。

 まあいいや。キーボードを叩く指が赴くままに。


 じゃあねー。

 ちなみに次回の記事は、力作です。
 ま、力んで失敗も多いですが。

 ばいばーい。




虫眼とアニ眼 (新潮文庫 み 39-1)

虫眼とアニ眼 (新潮文庫 み 39-1)

  • 作者: 養老 孟司
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/01/29
  • メディア: 文庫



物語論で読む村上春樹と宮崎駿  ――構造しかない日本 (角川oneテーマ21)

物語論で読む村上春樹と宮崎駿 ――構造しかない日本 (角川oneテーマ21)

  • 作者: 大塚 英志
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2009/07/10
  • メディア: 新書



映画 風の谷のナウシカ GUIDEBOOK 復刻版(ロマンアルバム)

映画 風の谷のナウシカ GUIDEBOOK 復刻版(ロマンアルバム)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2010/07/03
  • メディア: ムック



最後の国民作家 宮崎駿 (文春新書)

最後の国民作家 宮崎駿 (文春新書)

  • 作者: 酒井 信
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: 新書



ジブリの森へ―高畑勲・宮崎駿を読む (叢書・「知」の森)

ジブリの森へ―高畑勲・宮崎駿を読む (叢書・「知」の森)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 森話社
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 単行本



スタジオジブリ絵コンテ全集17 借りぐらしのアリエッティ

スタジオジブリ絵コンテ全集17 借りぐらしのアリエッティ

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2010/07/28
  • メディア: 単行本



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アニメ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。