かつて「OVAの時代」があった~その終焉 [アニメ周辺・時事]
バレンタインデーがもう、明けて今日ですね。
「自分へのご褒美に高いチョコ買おう」とか言っている女は、皆、虫歯になっちゃえばいいのにね。
さて、以前『マクロスF』について書いたら、普段より当ブログへのアクセス数が良くてね。
やっぱ人気のアニメについて書くと反応違うなー、と思って。
よし、今回も小賢しくアクセス数アップを狙おう! 実写化されて全米で公開されるあの人気アニメについて書きます。
バブルガム・クライシス。
えっ。ドラゴンボールとかカウボーイビバップじゃねえの?
いいよ、そんなの。どうせ大勢の人が書いているんでしょ。僕は『バブルガム・クライシス』について書きたいの。
アクセス数なんかどうでもいいの、ゼロじゃなければ。アクセス数増やしたければ、モザイク無しの性器の写真でも載せておけばいいんでしょ。捕まるけど。
さて、80年代のOVAシリーズ『バブルガム・クライシス』が数十億円の予算をかけて実写映画化され、米国を中心に公開されます。
詳細記事はこちらでも読んで。http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081125_bubblegum_crisis_movie/
で今、『バブルガム・クライシス』の説明をすると多分、未来世界の女性仕置人とか、女性の体の柔らかさが伝わるパワードスーツとか、そういう説明になると思うんだけど。
そのー、間違いではないよ、勿論。それも魅力の1つ。
でも文脈を捉えていないというか、この作品がどういう流れで出てきたかを書かないと、十全ではない気がするんですね。
で、今回は『バブルガム・クライシス』の説明をするために、OVAの歴史から語ろう、というとんでもない回り道をすることになります。
あ、勿論これから語るのはぼく自身のOVA史観であって、OVA史観ってなんかバカっぽくていいな。OVA史観。
つまり当然ながらぼく個人の主観であって、「この見解が正しいんだ」とか声高に主張するつもりは、全く無いですから。
さて、今回の記事のタイトルを見て、「今だってOVAはあるよ」と突っ込んだ人もいるだろう。
分かっています、ぼくも。
しかし今のOVAは「様々なメディアで展開している作品の、媒体の1つ」に成り果ててしまった。
しかも現在はネット先行やら衛星放送やら本州のみで(ここの表現、ぼくが北海道人なのだと自覚してしまう)放映されているアニメやらいっぱいあって、よほどのマニアでないとどの作品がOVAなのか、分からないほどだ。
OVAというジャンルに活気があって、新しい何かを生み出す力があったのは、私見では1990年初頭まで。
終焉の外的要因としてはバブル景気の崩壊、作品的には『機動警察パトレイバー』の登場が原因である。
OVAというジャンルに活気があった1つの要因は、バブル景気で浮かれた様々な大手メーカーが、ボコボコとアニメ業界に参入してきたからである。新規参入組にとって、TVシリーズよりOVAの方が予算も安く手がけやすかったのだろう。
アニメを新たに手がけたメーカーは、ちょっとヘンな作品、怪作を連発した。でも、これがOVAの活気に繋がった。
駄作が溢れるファミコンは大ブームになって、作品を厳選した64がブレイクしなかったことを思い出してほしい。そのジャンルがにぎわうためには、ドラクエやスーパーマリオだけではなく、『スペランカー』や『星をみるひと』が必要なのだ。
しかしバブル崩壊に合わせて、メーカーは撤退したり潰れたりして、OVA自体に元気がなくなった。
そして、初めて「メディアミックス」をうたったアニメ作品『機動警察パトレイバー』の登場。
バブル景気末期に登場したパトレイバーは、それまでのOVAの価格から考えると、大幅に安い値段で第1巻を発売した。まるで最初からTVシリーズを意識していたかのような、全6巻の構成(後で1巻増えたけど)。そして漫画、劇場版、TVへの派生。
全てが新しいOVAのビジネスモデルとなった。
こうしてパトレイバーがきっかけとなり、今となっては恥ずかしい言葉となったメディアミックスの媒体の1ジャンルとして、OVAは機能し始めるのだった。
これが現在に繋がる、OVAの変容である。
そして結局、OVA発で、一番作品的に成功したのはパトレイバーで、後発は超えることができなかった。
「自分へのご褒美に高いチョコ買おう」とか言っている女は、皆、虫歯になっちゃえばいいのにね。
さて、以前『マクロスF』について書いたら、普段より当ブログへのアクセス数が良くてね。
やっぱ人気のアニメについて書くと反応違うなー、と思って。
よし、今回も小賢しくアクセス数アップを狙おう! 実写化されて全米で公開されるあの人気アニメについて書きます。
バブルガム・クライシス。
えっ。ドラゴンボールとかカウボーイビバップじゃねえの?
いいよ、そんなの。どうせ大勢の人が書いているんでしょ。僕は『バブルガム・クライシス』について書きたいの。
アクセス数なんかどうでもいいの、ゼロじゃなければ。アクセス数増やしたければ、モザイク無しの性器の写真でも載せておけばいいんでしょ。捕まるけど。
さて、80年代のOVAシリーズ『バブルガム・クライシス』が数十億円の予算をかけて実写映画化され、米国を中心に公開されます。
詳細記事はこちらでも読んで。http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081125_bubblegum_crisis_movie/
で今、『バブルガム・クライシス』の説明をすると多分、未来世界の女性仕置人とか、女性の体の柔らかさが伝わるパワードスーツとか、そういう説明になると思うんだけど。
そのー、間違いではないよ、勿論。それも魅力の1つ。
でも文脈を捉えていないというか、この作品がどういう流れで出てきたかを書かないと、十全ではない気がするんですね。
で、今回は『バブルガム・クライシス』の説明をするために、OVAの歴史から語ろう、というとんでもない回り道をすることになります。
あ、勿論これから語るのはぼく自身のOVA史観であって、OVA史観ってなんかバカっぽくていいな。OVA史観。
つまり当然ながらぼく個人の主観であって、「この見解が正しいんだ」とか声高に主張するつもりは、全く無いですから。
さて、今回の記事のタイトルを見て、「今だってOVAはあるよ」と突っ込んだ人もいるだろう。
分かっています、ぼくも。
しかし今のOVAは「様々なメディアで展開している作品の、媒体の1つ」に成り果ててしまった。
しかも現在はネット先行やら衛星放送やら本州のみで(ここの表現、ぼくが北海道人なのだと自覚してしまう)放映されているアニメやらいっぱいあって、よほどのマニアでないとどの作品がOVAなのか、分からないほどだ。
OVAというジャンルに活気があって、新しい何かを生み出す力があったのは、私見では1990年初頭まで。
終焉の外的要因としてはバブル景気の崩壊、作品的には『機動警察パトレイバー』の登場が原因である。
OVAというジャンルに活気があった1つの要因は、バブル景気で浮かれた様々な大手メーカーが、ボコボコとアニメ業界に参入してきたからである。新規参入組にとって、TVシリーズよりOVAの方が予算も安く手がけやすかったのだろう。
アニメを新たに手がけたメーカーは、ちょっとヘンな作品、怪作を連発した。でも、これがOVAの活気に繋がった。
駄作が溢れるファミコンは大ブームになって、作品を厳選した64がブレイクしなかったことを思い出してほしい。そのジャンルがにぎわうためには、ドラクエやスーパーマリオだけではなく、『スペランカー』や『星をみるひと』が必要なのだ。
しかしバブル崩壊に合わせて、メーカーは撤退したり潰れたりして、OVA自体に元気がなくなった。
そして、初めて「メディアミックス」をうたったアニメ作品『機動警察パトレイバー』の登場。
バブル景気末期に登場したパトレイバーは、それまでのOVAの価格から考えると、大幅に安い値段で第1巻を発売した。まるで最初からTVシリーズを意識していたかのような、全6巻の構成(後で1巻増えたけど)。そして漫画、劇場版、TVへの派生。
全てが新しいOVAのビジネスモデルとなった。
こうしてパトレイバーがきっかけとなり、今となっては恥ずかしい言葉となったメディアミックスの媒体の1ジャンルとして、OVAは機能し始めるのだった。
これが現在に繋がる、OVAの変容である。
そして結局、OVA発で、一番作品的に成功したのはパトレイバーで、後発は超えることができなかった。
機動警察パトレイバー 完全設定資料集 vol.3 -劇場映画編(1)-
- 作者: ポストメディア編集部
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/07/24
- メディア: 大型本
機動警察パトレイバークロニクル―パトレイバーワールド完全網羅! (別冊宝島 1476)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2007/09
- メディア: ムック
機動警察パトレイバー 完全設定資料集 Vol.2 -OVA編-
- 作者: ポストメディア編集部
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/04/01
- メディア: 大型本
TOKYO WAR MOBILE POLICE PATLABOR
- 作者: 押井 守
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2005/06/30
- メディア: 単行本
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