アニメギガの押井守特集 [アニメ周辺・時事]
ネットを徘徊していると、
×的を得る→○的を射る
だとか、
「もっと日本語を勉強しようね」
などと、ものすごい高い所から意見している奴を見る(読む)たびに、ヤレヤレという気持ちになる。
わたしは大学で日本語や文学を専攻していたわけではないが、ライターという職業柄、日々「書く」ことに直面している。毎日記事を更新しているブロガーも多いだろうが、わたしは食うことに直結しているからより切実である。
で、仕事を通して思うことは、「日本語って難しいなあ」という事実である。
誤用は世に蔓延している。今、この短い文章の中にも、ひょっとしたら間違った意味で使っている言葉があるかも知れぬ。日本語の間違いは、誰でも犯しえるものなのだ。
誤用の例など、挙げればきりがない。
例えば、最近連載が始まったある漫画の煽り文句に
「東大を卒業したが就職する気もない最上(筆者注・キャラクター名)は、日本で一番役に立たなそうな学問を志し、京都大学へ!
高偏差値、体たらくな大学院生活が幕を開ける……!!」
とあって、このとても短い文章の中に2ヵ所の誤用があることを呉智英氏が指摘し、その呉氏の文章を読んだ東直己氏がさらに取り上げているのだが(わたしは呉氏の文章は未読)、あなたは誤用箇所と理由をきちんと説明できますか?
また、最初に例として示した×的を得る→○的を射るだが、こういうことを書く人は、「的を得る」は「正鵠を失う」から来ている言葉なので誤用ではない、という説があることを知っているのだろうか。
この場合は、どちらが正しいか、ではない。一つの言葉でも、複数の説がある事実が重要なのだ。
わたしには、他人様の言葉の間違いをとらえて「もっと日本語を勉強しようね」などと嫌味っぽく書くことは、とてもできない。
確信を持っていえるが、こんなことを書く・言う人間は、「日本語を書く」作業に、真摯に向かったことはないだろう。
さて、ここまでは愚痴というか嘆きであって、びっくりすることに本題とは全く関係がない。
では、本題です。NHK BSで放送されたアニメギガでの押井守特集について。
と思ったけど長くなったので次回に。
タイトルと内容が違う! と怒らないで下さい。少しは参考になったでしょう? そうでもないですか、そうですか。スイマセン。てへ。
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