『リーンの翼』第3話レビュー 異世界へ音が導く [富野監督関係]
株の売買で金を儲けること自体が悪いような論調がありますが、だったらセイラさんの立場はどうなるんだよ!
どうも。
フジがPRIDEから手を引きましたな。
噂は4月頃からあったようですが、放送日を直前に控えている大会までオンエアしないってことは、よっぽど切羽詰っているんでしょうなあ。
まあ猪木全盛の時代から、格闘技興行とヤクザってのは噂になるけどね。
フジはちょっとズルイ気もするけど、企業としては当然の判断。賢いフジくんの一方で、TBSは亀田3兄弟と心中するつもりなんでしょうか。
まともな大人だったら、彼らの試合を素直には見れないと思うけど。
本人達のボクサーとしての資質を別に考えてもね。
さて、前回の自分の記事を読み直してみて、明らかに富野以外の話題で精魂を使い果たしてしまって、メインであるはずの富野関連の記載が力抜けてるなって自省しました。
「まあここのレストランはアペリティフもアンティパストもよろしいのにメインがねえ、ねえ、オホホホホ」みたいな感じか? 感じなのか?
その反省を踏まえ、今回はすんなりとメインディッシュにいきます。
遅くなったけれども『リーンの翼』3話目見た。
ストーリーの分かり辛さについては、もう言及すまい。
いっしょに見ていた妻が「1話目を見ていないから話が分からない!」とブーたれたので、「心配するな。1話目を見ていても分からないから」と答えておいた。諦めた。
ホウジョウ国のモデルとなった北条家の家紋(三つ鱗)が砦に刻まれている「気付く人だけ気付く」的な細かさや、空を飛ぶオーラシップに必要のない艪(櫂?)があるなど、面白いアイディアが随所にあるのはいい。
ただそれらの面白さが、「サコミズ王の野望や望郷の念」を表す以外に効いていない点が残念。
艪があるオーラシップなど、バカバカしくて(褒め言葉)笑えたんだがなあ。
せっかくすばらしいアイデアなので、何かの演出の複線になっていればもっと喜んでしまうのだが。
さて今回特筆したいのは、音である。
『リーンの翼』は音声5.1Ch仕様のDVDが随時発売する。
俺は狭い部屋にスピーカーを置き、5.1Chどころか6.1Chまで再現可能にした大馬鹿者だが、DVDを見るつもりはなかった。
ストーリー自体は前述したように諦めたし、音楽もED以外は心に残らなかったので、「1度見れば十分、パソコンの貧相な音でもいいや」と思っていたのである。
だが、今回の3話目を見て考えが変わった。
少なくとも3話目だけはDVDで、スピーカーを通して音を楽しみたいと思う。
俺が感じ入ってしまったのは、戦闘シーンにおける、オーラバトラーの剣と剣がぶつかる音である。
おっと思った。
『ダンバイン』のようなロボット同士の剣戟でも、時代劇アニメでも、剣と剣がぶつかりあう音は、大体同じだったように思う。
皆さんが今脳裏に浮かべた、金属音。それだ、それ。
でも今回の『リーンの翼』は違う。
重量がある強大な金属同士がぶつかっているのに、何か剣と剣の間に見えないクッションがあるような、不思議にぼやけて響く音。
その音を聞くと、剣がまとっているオーラ光(だよね、あれ?)に説得力が出る。「これは異世界での戦いなんだなあ」って思える。
短い音だけれども、視聴者をバイストン・ウェルに引き込む装置として、ものすごく機能している。
あの音はまさに、視聴者のいる現実世界と、アニメの仮想世界をつなぐ、オーラロードなのである。
なんて格好つけてまとめてみた。どう? 駄目?
さて、メインディッシュの話が終わりデザート。
今日読んだ北海道新聞(6月7日付)によると、日本のアニメや漫画が人気の中国内で、それらを通じて若者の歴史観や道徳観が歪められてしまうと警戒論が出ているそう。
中国紙は「日本のアニメを信じ込み、禅やはしまで日本で生まれたと考えている子どもがいると懸念を示した」らしいけど、これってあの屁理屈頓知坊主のアニメのことだよね? 他に禅が出てくるアニメ知らないしなあ。
日本では『一休さん』って子どもに安心して見せられるアニメだと評価されていると思うけど、その『一休さん』ですら警戒されるなら、もうほとんどのアニメは駄目ですな。
はしや禅が日本生まれなんて思わなくていい。
ええと、日本はですね。
しょっちゅう宇宙人や異世界からの侵略を受けていて、でも子どもがロボットに乗り込んだり美少女が変身したりして平和は保たれていて、あと未来から来た猫型ロボットがお魚咥えたどら猫追いかけて、おなかが減っているならボクの顔を食べなさい、アルプスの母をたずねて赤毛のフランダースの不思議のティコ、ご主人様におにいたんにお姉さまにショタに萌え萌えハアハア、そんな感じなんです。
たぶん。
じゃあ、今日のアマゾン商品紹介は和書で「侵略」で出てきた上位3作品にします。
あっすげえ。全部ケロロだ。
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