荒井晴彦さんの『君の名は。』『この世界の片隅に』への発言が注目を集め始めているわけだが。 [アニメ周辺・時事]
久しぶりです。今年初の記事だ。今年もよろしくお願いします。
急遽書いた記事です。
現在ツイッター上で、あきた十文字映画祭のチラシに掲載された荒井晴彦さんのコメントが話題になっています。
十文字映画祭のチラシに掲載された、脚本家・映画監督・雑誌『映画芸術』発行人の荒井晴彦さんのコメントが凄い。pic.twitter.com/El2H6SDu3W
— n cinema (@mr_n_cinema) 2017年1月22日
うは。まあ、観客(視聴者)をバカにすることがあるのは、ぼくは「オタクの短所」と思っているのですが(フフン、あんな作品を面白いと思うなんて)。
ぼくも思うことある。ニヤニヤ。
wikiによる荒井さんのプロフィールはこちら。
このコメントを読んで、ぼくが真っ先に感じたのは以下のことです。
にぎわい始めている荒井さんの記事、様々に駄目な点があるが大きな問題は2つ。1つは批判は観客ではなく作品に向くべき、もう1点は無い物ねだりをしている点で「戦争映画の種類が増えた」で良いじゃん。
— 坂井哲也 (@sakaitetsu) 2017年1月23日
あとまあ全員を敵にまわすようだが、この荒井さんの言い様自体がオタクっぽいな、と(笑)
@sakaitetsu 政治に全く興味の無い人間でも戦争に否応なく巻き込まれるのが『片隅に』の白眉なところ。それから例えば「国民もまた加害者である」と進みたいなら、別の邦画見ればいい。それを全部含めた、邦画の層の厚さだと思う。
— 坂井哲也 (@sakaitetsu) 2017年1月23日
凡庸な私には、対立させる意味が分かりませんね。
@sakaitetsu それと平均年1回ちょっとしか映画館に行かない状況で、「こんな映画に感動するのは見ている作品の分母が少ないからだ」って怒っても(しかも若者に)、そりゃ無理だよ(笑)。真実だとしても。
— 坂井哲也 (@sakaitetsu) 2017年1月23日
その映画の観客を馬鹿にするのではなく、過去の名作や実写に誘導
まあどうでもいいや。映画で食ってる訳でもなし。
— 坂井哲也 (@sakaitetsu) 2017年1月23日
それこそ新作が今後1本も作られなくても、未見の過去の名作はたくさんあるんだからな。見きれないほどに。
しかし「君の名は。」に否定的で・ちょっとだけは昔の名作を見ているおっさんのぼくですら嫌悪感を持つ文章なんだから、「君の名は。」が大好きで・白黒映画なんか全く見ていない若者は立腹するだろうな(笑)
— 坂井哲也 (@sakaitetsu) 2017年1月23日
正直両作品とも、オタク以外にも受けたからこれほど話題になっているはずなんだが…まあ、とにかく気に食わないんだろう。
ちなみに「平均年1回ちょっとしか映画館に行かない状況」ってのは、年間平均観賞本数のことです。
ところで70年代から80年代に制作された角川映画も、邦画シーンに話題を提供したのに大量宣伝や作品の質についてさんざん批判されたはずだが。
ところでかつては角川映画も同じ文脈で批判されていたこともあると思うんだが、荒井さんWの悲劇の脚本…
— 坂井哲也 (@sakaitetsu) 2017年1月23日
ここまで書いといてなんだけれど、荒井さんの言っていることも気分としては分からなくはない。飲み屋で愚痴る内容としては。
でも、映画に興味を持った人や・普段はアニメしか見ない人達を上記の2作はせっかく入口に誘導してくれたんだから、業界の人達がやるべきは罵倒じゃない、誘導だよね。
映画界を思うなら。
ただのファンなのに、SNSで関連付けて他作品を紹介している人達もいるよ。
『この世界の片隅に』との関連性で『清作の妻』に思いが至り、この世界の片隅に 清作の妻でツイッター検索かけたら同じように関連付けしている方が数名いらしたのでネットの海って広大だわ。
— 坂井哲也 (@sakaitetsu) 2017年1月17日
まあ最近は炎上商法がブームらしいから、盛況になると良いね、あきた十字映画祭。
上映作品には富野が褒めた『団地』もあるし、ツイッターで相互フォローしてもらっている監督さんの『貌斬り KAOKIRI~戯曲「スタニスラフスキー探偵団」より~』もあるし。
もっと多くの人に多くの映画が見られるといいね。
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