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「得意気に使うことで逆に頭悪そうに見える」用語を、Gレコ(Gのレコンギスタ)に置き換えて遊んでみる。 [富野監督関係]

 お遊びの記事です。

 元ネタとなる言葉及び文章は、ウィキからとっています。カッコ内が元になっている言葉・リンク先です。

 では、どうぞ。50音順です。


出でざる飛行形態のアルケイン(見えざるピンクのユニコーン)

 出でざる飛行形態のアルケイン(いでざるひこうけいたいのアルケイン)は、設定厨を風刺したパロディカルトにおけるMSであり、「アニメ本編に出ていないのに飛行形態が存在している」という象徴的なアルケインの形をとっている。
 その特徴は設定への固執性に関するいくつかの矛盾を皮肉っている点にあり、アニメ本編のみから論ずるべきとする者や、富野懐疑論者が使用する修辞的な例証として作られた。


カーヒルの選択(カルネアデスの板) 

 カーヒルの選択(カーヒルのせんたく)は、海賊部隊のカーヒル・セイントがとったといわれる行動。
 舞台はリギルド・センチュリーの地球。カーヒルが宇宙から降りてきたMSを鹵獲しようとした。するとMSのコックピットから、パイロットが落下した。しかし、パイロットを助ければMSを鹵獲できないと考えたカーヒルは、パイロットを無視した。
 その後、カーヒルは当初の目的を果たしたため、罪に問われなかった。


キャピタル・アーミィ実験(スタンフォード監獄実験)

 キャピタル・アーミィ実験(キャピタル・アーミィじっけん)とは、リギルド・センチュリーのキャピタル・アーミィで行われた、大掛かりな心理学の実験である。研究史の観点からは、ヘルメスの薔薇の設計図の実験(ピアニ・カルータ実験)のバリエーションとも考えられている。
 キャピタル・アーミィを舞台にして、普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせて行動してしまう事を証明しようとした実験が行われた。男女の学生1人ずつ(男性被験者はルイン・リー、女性被験者はマニィ・アンバサダ)を選び、男性には軍人・女性にはその恋人の役割を与えた。
 その結果、わずかな時間で男性被験者はより軍人らしく、女性被験者はその男性優先の行動をとるようになるという事が証明された。
 軍人役の青年は指示以上の戦果を求め、当初は戸惑っていた恋人役の女性も、最終的には人殺しを厭わなくなった。 実験の結果、元々の性格とは関係なく役割を与えられただけでそのような状態に陥ってしまう「非個人化」が証明された。


サラマンドラの法則(ハインリッヒの法則) 

 サラマンドラの法則(サラマンドラのほうそく)は、労働災害における経験則の1つである。
 重大事故の背後には科学技術への過度な信頼が存在するというもの。


ザンクト・ポルトの箱(シュレーディンガーの猫) 

 ザンクト・ポルトの箱(ザンクト・ポルトのはこ)とは、物語分岐を突く思考実験。
 まず、多くの人が入る蓋のある箱(例えばエレベーター)を用意して、この中に主人公側のキャラクターを入れる。
 箱の中には味方側の他に、敵対する陣営のキャラクターも入れる。
 もし箱の中で口論になれば、両陣営はますます敵対する。しかし同じく会話によって、共通の敵に対応するために手を組むかもしれない。一定時間経過後、果たしてキャラクター達は敵対したままか仲間になっているか。箱の中には両方の可能性が存在している。
 我々は物語鑑賞の経験上、敵対状態が継続する場合と仲間になる場合という2つの状態を認識することができるが、このような重なりあった状態を認識することはない。これが大きな問題となるのは、例え実際の結果がどうであれそれは既に出た結果であり、本当に知りたいことである重なりあった状態ではないため、結果そのものには意味がなく、検証のしようがないということである。


デスマーチ(デスマーチ) 

 デスマーチとは、戦場での無謀な攻撃や突撃といった、クルーに極端な負荷を強い、成功する可能性がとても低い作戦、およびこれに参加させられている状況を主に指す。
 クルー全員が死に向かう過酷な状況で行進する、という意味で「デスマーチ」と呼ばれる。
 リギルド・センチュリーでは特に、マッシュナーが指揮して撃墜されたクノッソスの最終局面を指す。


ヘルメスの薔薇の設計図の実験(ピアニ・カルータ実験)(ミルグラム実験) 

 ヘルメスの薔薇の設計図の実験(ヘルメスのばらのせっけいずのじっけん)とは、技術進歩が硬直した世界における、人間の戦力増強への欲望を実験したものである。俗称としてピアニ・カルータ実験(ピアニ・カルータテスト)とも呼ばれる。
 ヘルメス財団の一員だったピアニ・カルータによって行われた壮大な実験。遥かに進歩している軍事技術を提供した場合、人間はそれを使用するか、それとも従来のタブーに従うか心理状況を実験したものである。
 ピアニ・カルータはビーナス・グロゥブから地球に逃亡して「クンパ・ルシータ」の偽名を名乗り、キャピタル・ガードの調査部大佐として暮らしていた。彼は高度なテクノロジーが記されたデータ「ヘルメスの薔薇の設計図」を地球圏へもたらした。
 はたしてこのことによりMS・宇宙戦艦の技術は目覚ましく発展し、戦場も拡大した。しかし多くの戦争犯罪を実行した戦犯たちは、そもそも特殊な人物であったのか。「高度な軍事テクノロジーがもたらされた条件下では、誰でも残虐行為を犯す可能性があるのではないか」という疑問が提起された。
 ピアニ・カルータ自身は、ある程度の戦争状態は想定して実験を始めたが、やがて状況は彼のコントロール下を逸脱した。
 最終的な結果は、平凡な市民が、一定の条件下では、冷酷で非人道的な行為を行うことを証明するものであった。この実験から、かかる現象をヘルメス効果とも呼ぶ。


ムタチオンの体(テセウスの船) 

 ムタチオンの体(ムタチオンのからだ)はパラドックスの1つであり、ムタチオンのパラドックスとも呼ばれる。ある物体(オブジェクト)の構成要素(部品)が置き換えられたとき、基本的に同じである(同一性=アイデンティティ)と言えるのか、という問題である。
 このパラドックスには、以下のような具体例が挙げられる。

 金星のムタチオンは人類の突然変異体であり、筋肉補強用のボディスーツに身を包んでいる。また寿命は200歳と、一般の人間とは大きく異なる。

 この事実は、論理的な問題から哲学者らにとって恰好の議論の的となった。すなわち、ある者はムタチオンはもはや同じ人間とは言えないとし、別の者は同じだと主張したのである。
 また、ここから派生する問題として、彼らがレコンギスタして地球に住みついた場合、彼らは「地球人」なのか、という疑問が生じる。


ユグドラシル問題(トロッコ問題) 

 ユグドラシル問題(ユグドラシルもんだい)は「ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」という倫理学の思考実験。人間がどのように道徳的ジレンマを解決するかの手がかりとなると考えられており、道徳心理学、神経倫理学では重要な論題として扱われている。
 リギルド・センチュリーにおいて、以下のような事態が発生した。

(a)キャピタル・アーミィの巨大MAユグドラシルが、アメリア軍とドレット艦隊に甚大な被害を与え始めた。このままでは両軍から多大な死者が出る。

そしてG-セルフのパイロット、ベルリ・ゼナムは以下の状況に置かれていた。

(1) この時ベルリは戦闘空域にいた。

 ベルリがユグドラシルを落とせば、大勢の人が確実に助かる。しかしその結果、大勢の代わりにユグドラシルのパイロットが確実に死ぬ。
 ベルリはユグドラシルを撃墜すべきか?
 なおこの思考実験の場合、ベルリは中立な立場に置くことにする(実際にはベルリはアメリア軍に所属しているが、ドレット艦隊とは誤解から戦闘状態に入っていた)。
 また軍略的な責任は問われず、道徳的な見解だけが問題にされている。

 あなたは道徳的に見て「許される」か、「許されない」かで答えるものとする。
 つまり単純に「大勢を助ける為に他の1人を殺してもよいか」という問題である。功利主義に基づくなら1人を犠牲にして大勢を助けるべきである。しかし義務論に従えば、何もするべきではない。



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