『Gのレコンギスタ』(Gレコ)4話感想・レビュー。コレ読んで、「Gーレコ分かんない」とはサヨナラだ! [富野監督関係]
さて、関西圏では5話が放送された本日、Gレコ4話感想です。
海賊のアジトに着いたベル。ちょっとクリム・ニック(ニッくん)に悪戯されつつも、G-セルフから降ります。
ワイヤーを使ってG-セルフから降りてくるアイーダ。
吉田健一さんは「アイーダが上から降りてくるアオリのカット、描いた。地味だけど難しいのよ。」とツイートなさっていましたが、いやいや、地味どころか・かなり目を引きますよ。
最後のサービスカットより、こちらにエロティシズムを感じるはずですよ、アニメファンなら。たぶん。
だって、女性が着替えているところは実際に見られる機会があるかもしれないけれど、巨乳の女の子が降下してくるのを真下から見られるなんて、アニメ特有のアングルでしょ。
こ・れ・が。2次元ならではの。
で、問題が次のシーンですよね。
アイーダはベルをチラと一瞥してから、ドニエル艦長に泣き付きます。 ベルの「えっ」というような短い驚きの声も入る。
ここねー。
ぼくは最初、ベルに見せ付けるための嘘泣きかな、と思ったんだけれど。
ただこの後、別なシーンでもアイーダ様は涙ぐむので、本当に泣いているんだろうね。
泣き虫なんだよ、アイーダは。
まあでも、ベルの前で泣いてやる、って意識は間違いなくあったと思う。
で、謝るアイーダに対する艦長の言葉が。
「自分の判断『も』甘かったのです。反省しています。アイーダ様をあてにしすぎました」
これを素直に言うと、「俺も悪かったかもしれないけれど、カーヒルが甘かったね。アイーダ様も思ったほど役にたたないし」。
ま、こんなところでしょう。「お辛いでしょう」とか言ってますけれど、内心はめんどくせーなとか、そんなものだと汲み取れます。
続いてキャピタル・アーミーの式典です。
ベッカー大尉がMSの手の上で演説しています。
「あのクラウンでは地上監視用の長距離レーダーを運ばせて、第1ナットで使うことにした」
誇らしげに言っていますが、これは実はナカナカのことです。
そもそもキャピタル・タワーは宇宙から得た物資を地上に運ぶための存在、つまりは人類全体のために必要な施設なわけですが、それにキャピタル・アーミーは軍事的な意味を持たせようとしているわけです。
ここでルイン先輩は、来賓席の動きに気をとられて、余所見をしています。
この描写なー。
この大事な流れを・余所見なんかしちゃって気にとめないから、マスクをかぶることになっちゃうんだよ、ってのは考えすぎかな。
デレンセン出撃。聴衆が沢山います。
ルインに近寄ってきて、しなだれかかりながら話しかけるマニィ。なんかマニィは、1話でぼくが想像していたキャラと違うな…
キャピタル・タワーの運行長官ウィルミット(ベルの母親)と、調査部大佐クンパ・ルシータが会話。
ウィルミットはどうも、法皇(あるいはスコード教)に忠実なようです。
しかし、クンパ大佐の方が一枚上手。今回の出撃は、ベル達の救出であることを盾にします。
前回、ザルみたいな警備+無抵抗でアイーダを逃がしたのは、もちろん策略です。G-セルフの場所を教えたのも、ベルをアイーダがいる場所に呼び出したのも、クンパ大佐だからね。
軍を動かして、既成事実を作りたいがための策略です。
我ながら口が悪いなー。
不可解に思った箇所でも、のちに分かる場合があります。
この後のカットシーがエフラグ(ドダイみたいなやつ)に垂直に飛び乗るシーン、「おおっスゴイけど無駄な動き」っていうね。
パフォーマンスですよね。
明示されていないけれど、スコード教の教えもあるし、ひょっとしてキャピタル・テリトリィにおいてはこれが初めての「防衛ではない戦闘」じゃないだろうか。
しかし疑問を持たず、養成学校の生徒達はみんな手を振ったりして見送ります。
実はここ、見ようによると怖いシーンかも。
一方次は、食事をしているベルとノレド。
前回に続いて申し訳ないけれど、ノレドやっぱり乳あるな…貧乳ってのはぼくの思い込みか。
新鮮な油を使っているから、食材は何か分からないけれどキレイな揚げ物。その丸い揚げ物を、ノレドは正しい箸の持ち方で、しっかり掴んでいます。
富野ガンダムで、箸出たの初めてかも。
ベルとドニエル艦長は、互いの情報を探ろうとしているので、会話になりません。
別の視点で見ると、話に乗ったふりをして情報を引き出すことも出来ない、2人とも「尋問・会話誘導はヘタ」って結論になります。
アイーダが入ってきて、ドニエルに「(今回の失態を)父には言わせませんから」と言います。
最初の時もそうですが、この2人、どうにも芝居がかっています。つまり「気の置けない」間柄ではないってことです。
その証拠が、この時のノレドの表情。
ノレドはアイーダが嫌いだからだけではなく、三文芝居にしらけているから、あの表情なのです。
アイーダ「この少年を、海賊の法律で裁きましょう!」
一緒に見ていたカミさんは、「姫様は情緒不安定なのかな?」と言っていましたが。
まあメンタルもちょっと不安だけれど(このままだったらぼく、ご高説を垂れながら海賊しているアイーダから→ノレドに転向しちゃうよ、転向派になっちゃうよ)。
ここで「海賊の法律で」と言い出したのは、もちろん意趣返しですよ。
アイーダはキャピタルに捕まっている間、捕虜の正当な権利を要求して、「海賊なのでしょう?」といなされている訳ですから。
2度も。
ニッくん登場。ここら辺はいいでしょ。
ただまあアレだよ、「最初の印象はサイアク」のラブコメパターンでいくと、ニッくんとノレドにフラグ立ったかも知れんで。
頭の上にハートの旗が見えているかもよ。
アイーダの回想スタート。
背景が変わって、モノローグであること・時間の流れが主観的になることが提示されます。
個人的に、4話で唯一のちょっとした不満は、この「背景変わってモノローグ描写」が3回もあることだなー(戦闘中のニッくんと、ベルの「3面同時!」)。
ちょっと多くて・くどく感じました。
ここで、1話の冒頭がもう1度流れるんだけれど、ちょっと古臭い・昔のフィルムに見えるような処理をしているよね。わざと画面に傷まで入れてる。
この効果、どうやってしているんだろう。スタッフのどなたか、いずれムックとかで説明してくれないかな…
回想シーン。
思ったことは、
「カーヒルとの思い出があんな初々しいものなら、この2人ヤッてないね」
「その2人を見たニッくんの反応、アイーダに好意があるような素振りじゃね?」
「特にカーヒルは視線を外しているので、ニッくんとの仲はよろしくない」
くらいかな。
また泣くアイーダ。4話までに4回泣いておる。泣き虫セシリアより泣き虫じゃね?
Aパート終了。
この記事書き始めてから1時間半経過。今午前3時。スピードアップ。
Bパートスタート。
カットシー部隊が進む洋上は快晴ですが・その奥、厚い雲の下は雨天になっています。
その地方の天候を描写しているんだろうね。作画面倒くさそう。
EDに出てくる金魚鉢が登場。
ミノフスキー粒子散布、戦闘開始。
艦長席には、戦闘機のノーズアートみたいな絵が一瞬見えます。
ドニエル艦長の趣味かな…
アダム・スミスってキャラの名前はスルーしましょうね。
アルケインにパックパックが付いていなかったため、アイーダは支援に回ります。
何もしていないって言うな! アルケインは長距離支援タイプだろうから、艦から援護を、援護を…
敬礼して出発するベル。
「あの子…」と呟くアイーダ。の後ろ、全天モニターから見える雲が、いいスピードで動いているんだよね。絵、動くなー。
さて、ここで覚えておいて下さい。
戦艦の移動に驚いているのでしょう、カモメが鳴きながら逃げています。
♪ハーバーライトが朝日に変わる~
あ、今のいらねーな。後でこのカモメ、活きてきます。
ニッくん「低空から来るのは、お見通しである!」
皆さん、こういうキャラクターを何と言うか、ご存知ですね。
そうです、「噛ませ犬」です。
ニッくんもいずれ「ベルリ、俺はお前の噛ませ犬じゃない」と言い出すかもしれませんが。くだらない洒落はともかく、明らかにベルリを引き立てる役割です。
自称天才に対し、飛び級している真の天才ベルリくんは「違う! エフラグで来るなら、上からだ!」
対比により、ベルの読みの正確さが分かる、と。
ベルはデレンセンに呼びかけますが、ミノフスキー粒子のせいで声が届きません。
接触回線で会話できるようになりますが、そこにニッくんの邪魔が入ります。戦闘。
顔だけ振り向いた、敵にトドメを刺すには珍しい構図でデレンセン、
「チェストー!」
あ、チェストの意味が分からない人は、ソフトバンクホークスのファンにでも聞いてください。
カットシーのビームサーベルの刃は、ほとんど見えない!
これはおそらく、「秘密兵器」だからです。別に頁を設けて、後日書きます。
ニッくん撤退。
ベルはモンテーロのジャベリンをキャッチし、前回見たニッくんの技を真似ます。
ジャベリンを回転させて、ミサイルを防ぐ!
「戦うだけか!」とベルが叫んだ直後に。
今は味方になっている海賊側のグリモアがカットシーを落とす(しかも背後から後頭部を撃ち抜く)のは、このセリフの無力さを表しているんだろう。
カットシーに囲まれるG-セルフ。
ベルリ「3面同時!」
敵の機体は3体だけれど、攻撃は4方向。ビームサーベル×1、脚部のビームサーベル×2、ビームライフル×1。
「スコードっ!」のかけ声と共に、G-セルフは不思議パワーを出します。
ぼくはどうしても、トリトンの「オーリハールコーン」を連想してしまう…
そして、ちょっと謎を解くヒントになりそうなのが、次のシーンです。
すぐそばにビームサーベルがあるのに、カモメは優雅に飛んでいるのです。
野生の鳥も危機を察知できないほどの武器、って描写なのかな、と。
デレンセンの「あのビームサーベルも何だっていうんだ!」は、これにかかっている、とも思うのですが。
ただこの作品では「ビームサーベル」が特別な意味を持っているようなので、断言できません…
それに、確かにカモメは優雅に飛んでいるのですが、近くではミサイルの爆発が起こっているので、激しい戦闘と優雅なカモメ、単なるコントラプンクトなのかなあ。
ニッくんが言う「撤退の判断がいい指揮官は優れている」は、映画版か小説か忘れたけれど、『逆襲のシャア』でもアムロがレズンを評して言っているよね。
G-セルフにまだ武装・性能がありそうなことがチョイ出しされて、さて次回。
次はマスク登場。
この楽しい物語世界、みんなで満喫しましょう。
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2014-10-24 02:32
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