結局は作品だけが残って評価される。 [富野監督関係]
どうも。
毎度のご来場ありがとうございます。
貴重な時間を少しだけ頂戴いたします。
谷川俊太郎さんは『クレーの絵本』第1集「あやつり人形劇場」の中で、
あやつられていることをしっているから
きみはそんなにふざけるのだ
あやつられていることをしっているから
きみはそんなにふざけるのだ
と書いていますが、
操られていることを知らないで、
しかし懸命に生きて
その姿が少しコミカルに見えるのが
『ザブングル』という作品だと思うのです。
ということで『ザブングル』と『ダグラム』の劇場版BOX発売に合わせ、他の富野関連ブロガーの方々を習って、『ザブングル』記事を書こうと思ったんですが。
あー。何1つ書けることないや。そもそもぼく、ザブングル関連の本を何1つ持っていない。
そんな富野作品、ザブングルだけかな。あ、ZZもないな。
思い入れないんだな。
んー。別な話にするか。ちゃんと富野の話になるので、お付き合いを。
NHK BSで昨年から始まった「山田洋次監督が選んだ日本の名作100本」。
後半「喜劇編」50本リストが先日発表されました。
その中に、『エノケンのちゃっきり金太』という映画も入っているんだけど。
この映画、すごい切られているバージョンしか残っていないんだよね。
小林信彦さんは『ぼくが選んだ洋画・邦画ベスト200』の中で、『エノケンの頑張り戦術』をあげて、
エノケン映画は「ちゃっきり金太」も「法界坊」もズダズダのカット版なので、エノケンのエノケンらしさが見られるのはこの映画だけだ。
と書いています。
当然「ズダズダ」のバージョンを見て、その知識なく「つまんねーな」と思う人もいるわけで。実際そんな文章を読んだこともあります。
映画や小説って時間がたつと、書いた当時の状況やその他もろもろの事情を考慮されることもなく、ただ「作品のみ」で評価されるシビアな世界なんだよね。
カットとかだけではなく、時間的な都合とか、予算の都合とか、諸々の事情は関係なく、作品だけで評価される。
富野はこの事実について、次のように書いています。
いっておきますけど、ロボット物ほど、古典的な映画演出技法である<モンタージュ論>にしたがって演出しないと、まともなものはできないのだ。フィルムは、視覚的な錯覚の連続で構成されるものだ。
と、このていどのことは、わかっていて欲しいけれど、そんな単語を知っているスタッフは、あまりいない。
そんな理屈が、Vガンダムのフィルムに十分表現されていないのは、ぼくの基本能力の不足と、映像がないのに編集をしてみせてしまうという、ぼくの腕のおかげだね。
製作が間に合わないために、一番不都合な絵で、最終的なフィルム構成することなどは、しょっちゅうなのに、オンエアされビデオになれば、その表現が、最終的な作品のものとなって評価され、バカにされ、かつ、そのまちがった技術が、若いスタッフに真似されてしまう現実は、とっても不幸。
(『機動戦士Vガンダム』LD11巻ライナーノート)
富野がちょっとアレな時期の文章だけど、映像作家の厳しさが伝わってくる内容ですね。
明日の深夜も更新予定なので、よろしければおいで下さい。
おバカな記事だけど、時間かかった記事です。
あ、そう言えば前々回書いた「ジュエルペットサンシャインの最終回はガンダムパロ」の記事、ガセになってしまいましたね。
スイマセン。
まさかガンダムやビクザムのカットは次週予告だけのイタズラで、本編にはちっとも出てこないとは。
でも「ダージョ様ハイパー」という、富野ファンならニヤリのネタはありましたね。
あと、ちくわ笛って。最終回なのに。そして人間がジュエルペットになるって。
毎度のご来場ありがとうございます。
貴重な時間を少しだけ頂戴いたします。
谷川俊太郎さんは『クレーの絵本』第1集「あやつり人形劇場」の中で、
あやつられていることをしっているから
きみはそんなにふざけるのだ
あやつられていることをしっているから
きみはそんなにふざけるのだ
と書いていますが、
操られていることを知らないで、
しかし懸命に生きて
その姿が少しコミカルに見えるのが
『ザブングル』という作品だと思うのです。
ということで『ザブングル』と『ダグラム』の劇場版BOX発売に合わせ、他の富野関連ブロガーの方々を習って、『ザブングル』記事を書こうと思ったんですが。
あー。何1つ書けることないや。そもそもぼく、ザブングル関連の本を何1つ持っていない。
そんな富野作品、ザブングルだけかな。あ、ZZもないな。
思い入れないんだな。
んー。別な話にするか。ちゃんと富野の話になるので、お付き合いを。
NHK BSで昨年から始まった「山田洋次監督が選んだ日本の名作100本」。
後半「喜劇編」50本リストが先日発表されました。
その中に、『エノケンのちゃっきり金太』という映画も入っているんだけど。
この映画、すごい切られているバージョンしか残っていないんだよね。
小林信彦さんは『ぼくが選んだ洋画・邦画ベスト200』の中で、『エノケンの頑張り戦術』をあげて、
エノケン映画は「ちゃっきり金太」も「法界坊」もズダズダのカット版なので、エノケンのエノケンらしさが見られるのはこの映画だけだ。
と書いています。
当然「ズダズダ」のバージョンを見て、その知識なく「つまんねーな」と思う人もいるわけで。実際そんな文章を読んだこともあります。
映画や小説って時間がたつと、書いた当時の状況やその他もろもろの事情を考慮されることもなく、ただ「作品のみ」で評価されるシビアな世界なんだよね。
カットとかだけではなく、時間的な都合とか、予算の都合とか、諸々の事情は関係なく、作品だけで評価される。
富野はこの事実について、次のように書いています。
いっておきますけど、ロボット物ほど、古典的な映画演出技法である<モンタージュ論>にしたがって演出しないと、まともなものはできないのだ。フィルムは、視覚的な錯覚の連続で構成されるものだ。
と、このていどのことは、わかっていて欲しいけれど、そんな単語を知っているスタッフは、あまりいない。
そんな理屈が、Vガンダムのフィルムに十分表現されていないのは、ぼくの基本能力の不足と、映像がないのに編集をしてみせてしまうという、ぼくの腕のおかげだね。
製作が間に合わないために、一番不都合な絵で、最終的なフィルム構成することなどは、しょっちゅうなのに、オンエアされビデオになれば、その表現が、最終的な作品のものとなって評価され、バカにされ、かつ、そのまちがった技術が、若いスタッフに真似されてしまう現実は、とっても不幸。
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富野がちょっとアレな時期の文章だけど、映像作家の厳しさが伝わってくる内容ですね。
明日の深夜も更新予定なので、よろしければおいで下さい。
おバカな記事だけど、時間かかった記事です。
あ、そう言えば前々回書いた「ジュエルペットサンシャインの最終回はガンダムパロ」の記事、ガセになってしまいましたね。
スイマセン。
まさかガンダムやビクザムのカットは次週予告だけのイタズラで、本編にはちっとも出てこないとは。
でも「ダージョ様ハイパー」という、富野ファンならニヤリのネタはありましたね。
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