『あの夏で待ってる』感想・レビュー~携帯電話のない時代へ [アニメ周辺・時事]
はい、こんばんは。
あなただけ今晩は。あれ、コレ前回も言った?
うーんと。
今回はオッサンが語る『夏待ち』です。
みんなはぼくみたいな大人になっちゃ駄目だぞ!
どうした急に。
えー、長井龍雪監督の新作でね。
タイトルも『あの夏で待ってる』で・「あの」がタイトル頭に来る類似性があるから、これはてっきり『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』系統の作品だと思ってね。
カミさんがいる前で見ても平気だな、と思って再生ボタンを押したんですよ。
カミさんも『あの花』見てたし。
でもOP見た途端、「あっ。コレ長井さんと言うより、脚本黒田洋介さん×キャラデザ羽音たらくさんコンビの新作だ。『あの花』じゃなく、『おねがい☆ティーチャー』の流れっぽいぞ!」と、ちょっとざわざわ…としましてね。
後ろにいるカミさんに「これ、ひょっとしたらすごく甘酸っぱいタイプのアニメかも。いやーあはははは」などと取り繕ったのもつかの間。
UFOは落下してくるし、マリエっぽい生体型インターフェースは出てくるし、と言うか森野苺がいる! 声も同じ田村ゆかりさんだし。
『おねティ』の「流れ」を汲んでいる作品、というよりまんま「シリーズ続編」。
ハズカシイ。
カミさんの前でゴリゴリのラブコメを見るのは、かなりハズカシイ。
最初から分かっていれば、カミさんが寝静まってから見たのに。
もう遅いけど。
2話目の次回予告では「最優先事項よ」(『おねティ』ヒロインの台詞。朝比奈さんの「禁則事項です」、羽川さんの「何でもは知らないよ」みたいなもの)って言っちゃってるしね。
スタッフやる気じゃん、完全に。
『おねティ』との類似性は他にも。
例えばセンパイが撮影で着た黒の「宇宙人服」に思いっきり見覚えがあったり。
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嫉妬して瞬間移動しながら尾行するシーンが、ものすごくデジャヴだったり。今回見ていた映画は、ロボットアニメじゃなくてホラー映画だったけれどね。
『夏待ち』はもう、明らかに、『おねティ』をなぞっている。
そういや「おねがい」シリーズ2作品のBD-BOX発売、キッズステーションでの放送、そして『夏待ち』の放送開始と、全ては連動しているんですね。
やっぱりビジネスってスゴいなあ。
さて、『夏待ち』本編で特筆すべき点は、やはり「携帯電話の不在」でしょう。
この作品、時代設定はいつ頃にしているんだろうね?
主人公の居間のテレビはブラウン管っぽいし、黒電話は出てくるし、主人公宅の電話はFAXっぽいけれど、でも携帯は1回も出てこないので、まあ90年代か80年代か。
イケメンくんが沖縄で「メール交換云々」と言っているので、この発言がスタッフのミスではないのなら90年代かな。
携帯電話が1回も出てこないのに、「メール交換」ってのはなー。
スタッフのうっかりだと、ぼくは勘ぐっているのだけれども。
携帯電話という存在は、実生活はもちろんドラマにも大きな影響を与えた小道具であって。
劇的に物語空間を狭くしてしまった。
「すぐに連絡がとれる道具」なんて作劇上、邪魔な場合も多い。
ま、その特性を逆手にとって『ほしのこえ』みたいな良作が生まれる場合もあるわけだが。
特に恋愛ものに関して言うと、十八番である「すれ違い」が携帯のせいで出来なくなってしまった。
携帯なんて邪魔な道具があると、『哀愁』でビビアン・リーを娼婦にすることもできないし、響子さんと五代くんをそれぞれ豆蔵とマ・メゾンで待たせることもできない訳です。
すぐに携帯で連絡とっちまうからな。
『夏待ち』の世界には、そんな邪魔で無粋な携帯がありません。
登場人物達はメールで手軽に想いを伝えることもできずに、存分にヤキモキしたりドキマギしたりウジウジしたりして・視聴者はせんな様子を見てニヤニヤできる訳です。
ヒロインが鳴らない携帯電話をじっと見つめているとか、メールを打とうとしてやめるとか、もう鬱陶しくていらないでしょ?
このアニメ、そんな携帯時代のラブコメではなくて。
もっとノスタルジック。
それと、このアニメの楽しみ方は何と言っても、予想通りに進むベタ展開にあります。
お姉ちゃんが長期出張(あー、ヒロインと2人暮らしできる訳ね)、
妄想で「ウチに来ますか」(脳内セリフのつもりが声に出ていてセンパイが聞いているんでしょ)、
イケメンのお姉ちゃん「楽しみにしていた沖縄旅行がキャンセルになったー!」(おやおやチケットが余ったね)
と、予想通りに進んでいく安心感・お約束感にこそ魅力があります。
視聴しながら細かい展開を予想するのはもちろん、今後の全体の展開も予想して・その通りにストーリーが転がれば、この80年代テイストのラブコメを十全に堪能することができるでしょう。
ちなみにぼくの予想は。
ヒロイン先輩が地球に来た理由は「私が生まれた場所を見たかった」あるいは「お父さんとお母さんが出会った場所を見たかった」。
明白な描写はないかも知れないが、みずほ先生と圭の娘ってことにしちゃおうぜ。
沖縄で生体型インターフェースが肉食系女の子に押し潰されて、何かが起動するシーンがありましたね?
あれが時間跳躍装置。
ヒロインは強制的に時間を逆行することになる。
別れ。主人公男の子「あの夏で待ってる」。
タイムリープ時に何らかの理由で(おそらく意図的に)関係者の記憶は消去されているが、檸檬だけは記憶消去を免れた。
あるいは、檸檬は苺の娘。ひょっとしたら苺本人。
「あの夏」が再びやってきて2人再会。
実は主人公の記憶も戻っている。ハッピーエンド。
この通りに話が展開したら、あまりにお約束過ぎて、おじさん興奮し過ぎて失禁しちゃうかも。
ウブなラブコメにドキドキするほど純情だから。
おやすみー。
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お久しぶりというよりも、覚えていらっしゃいますか?HINAKAと申します。
坂井様
妙に気になる「あの夏で待っている」ですが、実は内容が完璧に、「おねがいティーチャー」の続編という意見に、思わず賛成!という感じです。
それはともかく、やはり気になる背景設定ですが、どうやら21世紀では無いようですが、そうですか「メールが~」何て話が出たりしたんですか……。
一応、主人公の家は90年代以前でしょう。黒電話やら、8ミリのフィルム・カメラやら。
2012年現在、8ミリ・フィルムを手に入れるのは、簡単ではありません!一応、フジフィルムのシングル8なら、何とかなりますが……というか、間違いなく、シングル8フィルムなんですが。
今や、一世を風靡したコダクロームとエクタクロームの、元祖8ミリフィルムを製造していた、コダック社が倒産とは!
檸檬監督が普段使っているカメラも、現代にデジタル一眼ではなく、フィルム式カメラと見ました。
光学式の超望遠レンズに、あれだけの長さを、今のデジタル・カメラは必要としませんから。薄れ行く銀塩写真、切って張るというフィルム編集の手作業の記憶。
ポジとネガのデジャビュ……さて、何を語ってくれるのでしょう?
では、また。
by HINAKA (2012-03-01 01:42)
HINAKA様、NICEとコメントありがとうございます! もちろんHINAKA様のことは覚えていますよ。というか、ブログにも伺っていますし。
主人公が持っているあのカメラは、やっぱり古いものでしたか。詳しい人が見れば、すぐに機種が分かるんだろうなとは思っていたんですが。
ただ面倒くせーことに、あのカメラは「主人公の自宅に前からあったもの」みたいなセリフがあるんですよね。だから劇中の中でも、あのカメラはやや時代遅れ、という設定っぽいです。
あと確かに、檸檬先輩のカメラはフィルムかもしれないですね。すごい大きかったですから、レンズ。
by 坂井哲也 (2012-03-01 10:44)