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昨年の映画鑑賞歴 2011 [その他]

 毎度ご訪問ありがとうございます。

 さて、今回は。
 昨年はお休みしたが、毎年恒例の記事にしたいと思っている「昨年の映画観賞歴」です。

 映画館に行く際、自分に課している条件は2つ。

 1、仕事が休みの日は、家族との時間を最優先にしたいので、映画を見に行ったりはしない。

 2、見た本数を稼ぐために、興味のない映画を見るようなことはしない。


 最低、50本は見たいと思っていたのだが、全然届かなかった。
 条件1を守ると、必然的に仕事後か・あるいは仕事をさぼって映画館に行くことになり、どうしても鑑賞数は減ってしまった。

 では、視聴したタイトルを全て書く。昨年以前に封切りした映画・あるいは往年の名作が多いのは、ぼくが主に名画座に通っているからです。

 では、スタート。



『カティンの森』
 この映画については、富野とからめてすでに書きました。よろしければこちらを。

『終電車』
『柔らかい肌』(2作品ともトリュフォー)

『アサルトガールズ』

『劔岳 点の記』

『小三治』

『オーシャンズ』
 視聴者に向けた後半のナレーションがうざったい。

『アバター』
 頭のサイズも眼鏡を掛けている人にも考慮せず、立体用メガネのサイズが1種類しかないことが、数年後には笑い話になっているよう望みます。

『Theダイエット!』
 ピザ怖い。

『クヒオ大佐』
 たけしとさんまの特番で、クヒオ大佐のことを知り大笑いしたのは10数年前。キワモノ映画かと思ったが良作。色気のない口紅をつけた満島ひかりさんも、ふてぶてしい演技の新井浩文さんも、そしてチャラいアンジャッシュ児島さんも良かった。

『マン・オン・ワイヤー』

『アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~』
 泣けた。傑作。

『機動戦士ガンダムUC』
 映画じゃないが、映画館で見たので一応。感想はこちら

『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』

『しあわせのかおり』
 現代を舞台にしているのにケータイやマイカーすら出てこない。ほんわかした作風の中に、作り手の厳しいこだわりを感じる作品。

『お茶漬けの味』(小津)

『のんちゃんのり弁』
 小西真奈美!

『パサジェルカ』

『霜花店<サンファジョム>―運命、その愛』

『東のエデンParadise Lost』

『アリス・イン・ワンダーランド』

『雁の寺』
『越前竹人形』(川島雄三)

『清作の妻』
 反戦映画として傑作。
『赤い天使』(増村保造)

『ウィンター・ソルジャー』

『マイレージ・マイライフ』
 ヘタクソな「タイム・アフター・タイム」が良かった。あと、花婿が花嫁の所に行くシーンから、急にカメラのタッチが変わる演出にビックリ感心した。

『ハート・ロッカー』

『黒い十人の女』(市川崑)

『二匹の牝犬』
 愛を知った女性の方が負ける展開も良いし、『イヴの総て』を彷彿とさせるラストも良い。パッケージ化されておらず、名画座で引っ張りだこというのも頷ける。

『毒婦高橋お伝』

『果しなき欲望』(今村昌平)

『ラブホテル・コレクション』

『喜劇・冠婚葬祭入門』

『喜劇・駅前番頭』

『借りぐらしのアリエッティ』

『我が闘争』

『続・我が闘争/勝者と敗者』

『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』

『飢餓海峡』

『告白』

『日本列島』


 計42本。やっぱり、少なかったですね。



 一応、テレビ・DVDで見た映画も以下に書きます。 


『EXMACHINA』

『刑事』(ピエトロ・ジェルミ)

『幕末太陽傳』(川島雄三)
 落語を聞いていて良かった。

『秋日和』
『浮草』
『麦秋』
『東京暮色』(小津)
 劇中、ずっと「人の入る様子」が映されていた家への入口が、最後のシーンでは笠智衆が「外出する」場面で終る、その対比が胸に染みる。呑気で淡々とした演出に騙されそうになるが、話は悲劇。人間の孤独が冷酷に描かれている。小津作品の中でも秀作。

『荒野の決闘』

『パコと魔法の絵本』
 ストーリーのプロットは、陳腐。それを隠すぶっ飛んだ演出を、どうとるか。

『映画の巨人 ジョン・フォード』
 キャサリン・ヘップバーンと恋仲だったとは、初めて知った。

『時をかける少女』(今さらアニメ版)

『日本のいちばん長い日』

『茄子 アンダルシアの夏』

『噂の娘』
『妻よ薔薇のやうに』(成瀬)

『夏の嵐』(ヴィスコンティ)

『ブリット』

『AK』(外国人監督が撮った黒澤『乱』のドキュメント)

『座頭市と用心棒』

『ヨコハマメリー』

『妻の貌』

『パリ警視J』

『一番美しく』
『姿三四郎』
『虎の尾を踏む男達』
『續姿三四郎』(黒澤)

『愛と哀しみの果て』

『しあわせのかおり』
 劇場で見たばかりだったが、CSで入ったのでもう1度見た。やはり良い。

『ノン子36歳(家事手伝い)』

『夕凪の街 桜の国』

『ゲッタウェイ』

『ニュー・シネマ・パラダイス』(完全オリジナル版)

『秋のソナタ』(ベルイマン)

『我が道を往く』(マッケリー)

『スター・ウォーズ エピソードⅠ ファントム・メナス』

『独立愚連隊』

『洲崎パラダイス赤信号』(川島雄三)
 そば屋の娘役の芦川いづみが良い。

『丹下左膳餘話 百萬両の壺』(山中貞雄)

『ニュールンベルグ裁判』
 3時間という長さが難点だが、様々な要素が複雑に絡み合い、観客に「考えること」を迫る傑作。

『真昼の死闘』
 初めてシャーリー・マクレーンをかわいいと思った。『アパートの鍵貸します』も含めて。
 
『拳銃〔コルト〕は俺のパスポート』

『ベルモンドの怪盗二十面相』

『クリスタル殺人事件』

『ナイル殺人事件』

『座頭市物語』

『ラルジャン』(ブレッソン)

『ロシュフォールの恋人たち』(デジタルリマスター版)
 カラフルな画面、とことんハッピー、しかしちょっとだけ潜む棘。完璧。ミュージカル映画の中では、一番好き。映画館で見た『雨に唄えば』『トップ・ハット』よりも。

『山のあなた 徳市の恋』

『東海道四谷怪談』

『ブレイクブレイド』1
『ブレイクブレイド』2

『女は女である』
 劇中、ベルモンドが話す「2人の男と付き合っている女が間違って手紙を投函する」エピソードは、そのまま『パリところどころ』のストーリーになっている。

『勝負(かた)をつけろ』

『バーン・アフター・リーディング』(コーエン兄弟)

『タワーリング・インフェルノ』

『パピヨン』

『華麗なる賭け』

『レッドクリフⅠ』

『マンハッタン無宿』

『セント・エルモス・ファイヤー』
 この映画の存在自体を含めて、全てが甘酸っぱい気持ちにさせる。オッサンになると、「大学時代が懐かしい」という気持ちすら懐かしくなるのだ。



 TVで見た映画は60本。

 映画館で見た本数と合わせると100本を越えるが、やはり映画は映画館で見るものである。これは実感。


 さて、昨年映画館で見た中でのベストワンは。

 1月の初旬に『カティンの森』を見た時に、「今年最初に見た映画が、このまま今年のベストワンだな」と思った。

 しかしその後、『アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~』を見た。

 ぼくの中では、昨年はこの2作の一騎打ち。

 軍配は、老齢でありながら自分の一生のテーマともいえる問題を描ききった巨匠アンジェイ・ワイダ『カティンの森』に。
 この作品には昨年末、アンジェイ・ワイダがロシアから賞を贈られる、という滑稽な・しかし笑えないニュースも蛇足として付いた。


 今年は映画館だけで60本くらい見たいなあ。

 繰り返し書くが、映画はやっぱり映画館で見るものである。
 
 例えば日本映画史上に残る傑作『浮雲』も、DVDで見ていたらツマラナカッタと思う。映画館でリバイバル上映見れて良かった。

 なぜ『浮雲』を例に出したかと言えば、高峰秀子さんが亡くなったからである。



 いや、これ以上書くのはやめておこう。成瀬とか言ったって、もうアラフォーのぼくの周りでさえ、話に乗ってくる人はいないのだ。

 このブログを訪ねてくれる人は、ぼくより若い人か、せいぜい同年代だろうし。アニメのブログだしね。なるべくアニメの話をしよう。今回は散々映画の話をしているけれど。


 今回思い出したんだけど、書こう書こうと思ってまだ『借りぐらしのアリエッティ』の感想を書いていなかった。

 次回は今更だけど『借りぐらしのアリエッティ』。
 
 
 ほいでは、また。 





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グリーン

遅ればせながら、映画のエントリも楽しみにしてますアピールでコメントしますw

この中だと個人的には『幕末太陽傳』が好きですね。もちろん観たことのないタイトルも多いですが。

『幕末太陽傳』に関しては、ラストが好きな人もいるんでしょうけれども、自分は良くないと思いました。全体としては演出が自由な感じがして大変好みなのですが。
by グリーン (2011-01-10 11:28) 

坂井哲也

グリーンさん、コメントありがとうございます。嬉しいです。

『幕末太陽傳』は面白いですよね。ぼくも好きです。ラストは、主人公が画面を突き破って「こちら」に出てくる、という案もあったそうです。

咳をしている伏線が回収されないところが、ちょっと残念なような、でもそれでいいような。


by 坂井哲也 (2011-01-11 09:15) 

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