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放送まであと1時間だけど『サボテンの花』いいよ(感想・レビュー) [その他]

 オマエのモテ期は…ないっ……ただ待っている者などに…永遠にこないっ……
 ざわ…ざわざわ……

 モテ期診断福本風。

 さて前回書くと予定していたNHK BS「萌える! 泣ける! 燃える! ゼロ年代珠玉のアニメソングスペシャル」の感想は、今晩日付が変わってからアップします。泥酔していなければ、ですが。


 今回は急を要する? 内容を。

 アニメではなく映画の話ですが、まあこのブログのテーマの1つは・クラシック映画からアニメまで、なのでよろしければお付き合い下さい。つっ付き合って下さいっ。

 ああ、そっか。これで頭が良い人だと、「アニメから政治まで」とか「アニメから哲学まで」とかになるんだろうね。
 うああああああああああああああアカデミズムアカデミズム。

 
 さて体のブツブツが治まったところで本題へ。


 今日午後2時から、BSのTwellVで映画『サボテンの花』が放映されます。
 1969年のアメリカ映画。

 レンタル店でもDVDはあまり置いていないと思うので、貴重な機会かもしれません。未見でヒマな方は見てはいかがでしょうか。

 内容は軽快なラブコメディで、気軽に見られる映画です。

 オススメしておいてナンですが、別に感動的な話でも、バツグンに面白い話でもありません。

 しかしこの映画には魅力というか、ドラマがあります。それはキャスティングです。
 女優のキャスティングそれ自体が、ドラマなのです。

 ヒロインはイングリッド・バーグマン。ぼくなどが説明する必要の無い大女優です。

 しかし、夫と娘を捨ててロッセリーニの元へ走ったのも今は昔、『サボテンの花』の時は54歳。年相応の(キレイな)おばさんです。

 これが後年の『オリエント急行殺人事件』や、ベルイマンの『秋のソナタ』のように年齢に合った役なら問題ないのですが、『サボテンの花』ではラブコメのヒロインです。

 主人公(ウォルター・マッソー)を巡って、恋の鞘当を演じるのです。いくら往年の名女優・伝説の女優とはいえ、おばさんの恋のドタバタは、これは厳しいものがあります。

 十数年前・中学か高校生の時にこの映画を見たぼくは、「うーん、やっぱり老けているなあ。年の割にはきれいだけど」というものでした。

 映画の内容以外にも、バーグマンの老いを強く感じさせる理由があります。

 それは、競演女優の存在です。
 恋のライバル役の女優、ゴールディ・ホーンです。

 ゴールディ・ホーンはこの時24歳、まだ映画出演2作目でした。

 この映画でのゴールディ・ホーンといったら若さと生命力に満ち溢れていて、典型的なエネルギッシュな若いアメリカ女性、のように日本の片田舎の少年には感じられました。
 本当に魅力的です。

 ゴールディ・ホーンの若さ・眩さが、そのままバーグマンの老いを照らしているようにぼくには感じられたのです。

 ゴールディ・ホーンは結局、『サボテンの花』でアカデミー賞とゴールデングローブ賞の助演女優賞を手にします。

 キャリアの終盤を迎えている伝説の女優と、今まさに大女優への階段を上り始めた若い娘。

 その、あまりに対比的なキャスティングに、学生自体のぼくは大いに心動かされました。


 映画自体の出来は凡百でも、キャスティングそれ自体がドラマになることもあるのだ、と思い知ったのです。







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