「誰がリムルを殺したか」

誰が殺した リムル・ルフトを
それは私よ ルーザがそう言った
私の腕で 私の鉛で
私が殺した 娘のリムルを

誰が見つけた 死んだのを見つけた
それは俺だよ ニーがそう言った
私の眼で 小さな眼で
私が見つけた その死骸見つけた

誰が取ったか その血を取ったか
それは私よ レムルがそう言った
私の体に 小さな体に
私が取ったよ その血を取ったよ



 見ー立ーてーさーつじーんだー。


 はい、今晩は。

 えー、最近意欲的。アクセス数が上がると、やっぱやる気出るな。

 さて現在、馬鹿馬鹿しくも手間のかかる記事を書くため、『ダンバイン』全話を見返しています。


第3話 ラース・ワウの脱出

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  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video



 その中で、おや? と思ったことがあるのです。

 その呆気なさでファンにはお馴染み、トカマク・ロブスキーさんを撃墜したのは誰なのか? ということです。

 信頼度100%、いい歳ぶっこいた大人にも「wikiに書いてありました」(ぼくの最近のお気に入り言葉)と言わしめるウィキペディアには、「マーベル・フローズンの乗るダーナ・オシーに撃墜され物語の開始早々に死亡した」と書いてあります。

 しかもwikiだけではなく、『聖戦士ダンバイン大全』にも「初戦でマーベル・フローズンの駆るダーナ・オシーに撃墜されてしまった。」と書かれています。(48ページ)

 そうか、トカマクはマーベルに落とされたんだ。


 ところが、です。ネット上には、「ニーに落とされた」と書いているサイトがあります。

 しかも。『聖戦士ダンバイン ノスタルジア』にも「トカマクはニーに撃墜された」とあります(19ページ)。


 おっと。

 どっちが正解だい?

 ここからは想像ですが、どちらの書籍でも、作る際にはサンライズから資料が渡されていたと思うんですよね。
 ただトカマクを撃墜したのが誰かは、設定書に書かれていない。
 だからライターさんは、実際の映像を見て判断した。そう推測します。

 そして『聖戦士ダンバイン大全』のライターさんは「マーベルが撃墜した」と思い、『聖戦士ダンバイン ノスタルジア』のライターさんは「ニーが落とした」と思った。

 うーん、つまりね。映像自体が、そういうことなんです。

 ぼく、ブログでキャプチャ画像を使ったことはほとんどないのですが、今回は画像がないと分かりづらいので、やむを得ず貼ります。


 では、見てみましょう。

 まずニーが出現します。




 ニーはショウのダンバインに向かって狙撃した後(ショウはかわす)、トカマクダンバインの脇を掠めて斜めに降下していきます。それが下の画。




 そしてトッドのカットとセリフが入った後、トカマクさんに死の前兆が訪れます。



 ミサイルが下から来ています。
 
 ニーがショウを狙撃した時、銃身から大きな空薬莢が出る描写があるので、ニーが持っていた銃は大経口だと予測できます。
 この程度の大きさのミサイルも、ありえます。

 ニーは下降していったので、画面には映っていませんが、反転して下方から狙撃したのではないか、と想像する視聴者はいるでしょう。

 そしてこの後ダーナ・オシーが、落ちていくトカマクダンバインと入れ違いに、下から上へと移動してきます(画面下)。



 下方から狙撃したダーナが、そのまま上昇してきたと解釈することができます。

 ただねー。
 実際に映像を見ると、ダーナはただ上昇するだけで他のアクションは何もしていないので、直前に攻撃をしていたってのが、ちょっと連想しづらいんですよ。

 トカマク被弾からダーナが画面に入ってくるまでのタイミングが早いので、もしマーベルがミサイルを撃ったのなら、なんか射撃の体勢になっていると思うんですよね。
 でもそんな姿勢じゃないんですよ、ダーナ・オシー。

 少なくともぼくには、ダーナ・オシーが撃墜したようには見えませんでした。かと言ってニー、というのもちょっと微妙なんですが。
 まあ素直に見れば、マーベル説を取る人の方が多いのかな。


 ニーが下方に移動していなかったら、少なくとも「ニーが撃墜した」とは思わないはず。弾道が違うから。
 マーベルが落としたとするなら、ダーナの動きにワンアクション入れてほしかった。ちょっとでいいから。


 つまり、トカマクを殺したのは誰か、「画面では特定できない」がぼくの答えです。
 ぼくがムックのライターだったら、トカマクが誰に撃墜されたか、書きませんね。その話題自体を、華麗にスルーします。

 君子危うきに近寄らず。はっきり確認できないことは、書かないに限る。

 まあ多分、疑問を持たずに「マーベルが撃墜した」「ニーが撃墜した」と解釈したからこそ書いたのでしょうけど。

 やっぱりちょっと、画面上の情報が不親切な気がします。
 

 しかし設定もあやふやだし、聖戦士なのに不憫だなあ。トカマク。

※コミック版での情報が寄せられているので、コメント欄もお読みください。


 

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