何が起こるか分からない。14年前の安彦さんの発言。

　おはようございまーす。

　今、当ブログにしては珍しく、ちょっとデータ系の記事を書こうと思っていまして。

　そのために昔の本やライナーを読んでいたら、ちょっと面白いコメントを見つけた。

　『ガンダム』LD－BOX PART2の、ライナーノート。

　BOX及びジャケットイラストを手がけた人達のコメントが載っているんだけれど、今読むと安彦さんが面白い。以下、全文引用。

「ファーストガンダム」が、まだこういうカタチで商品化されていなかったとは知らなかった。逆さにして振ったら、まだ鼻血くらいは出るんだねえ。え、イラストの話？　ん～そおねえ。変わったでしょう、絵。しょうがないんだよねえ、これは。よく昔の方が良かったなんていうのいるけど、そうじゃないと思うよ。いろいろ描いてるから見てよ、今の仕事も。前向いて仕事しているからサ。　　　安彦―――でした。

　どうですか。まだ『ガンダム』で仕事をしている人達に対する、嫌悪感みたいなものを感じませんか？

　ま、クリエイターとしての安彦さんの気持ちは、凡人のぼくにも分かる気がします。
　そりゃ、ずっと同じ作品の仕事をしているなんて、嫌ですよね。ものを作る人間が。

　ところでこのBOX発売が1998年12月。

　その3年後、6月には安彦さん自身が『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の連載を始めるんだから、人生って何が起きるか分かりませんね。

　逆さにして振ったら、もの凄い勢いで鼻血が出たじゃん。

安彦良和原画集『機動戦士ガンダム』編