えー。お久しぶりですね……

 今回もひと時お付き合いのほどを。



妻とクイズ番組を見ていた時


TV「『ケレン味』とはどういう意味でしょう?」

「あー…」

「どう言えばいいんだろう?  ケレン味なんて、ふだん使わないよね」

「まあ日常会話では使わないけれど、ガンダム語る時には・まま出てくる言葉だから、案外馴染みがあるかも」

「ふーん……」

 妻は納得したような、承諾しかねるような、微妙な反応でした。
 しかし、その3日後。



鷲崎さんのヨナヨナ@森口さんゲスト回を見ていたら


 A&Gで放送されている「鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト」で。

 木曜はゲストによって見たり見なかったりなんだけれど、今回は森口博子さんがゲストだったので。見ていました。
 ま、あのアルバムの宣伝ですよね。


GUNDAM SONG COVERS 2

  • アーティスト: 森口博子
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2020/09/16
  • メディア: CD



 そうしたら、会話の中で。

 鷲崎さんが「人気曲といいますか、ケレン味の多い曲が前回は多くて、セカンド(アルバム)は…」と。

 出た。偶然にも、ガンダム関連で「ケレン味」出た! 思わずカミさんと目を見合わせてしまいました。

 もっともぼくが思っていた「ケレン味」@ガンダム界隈シーンでの使われ方は、ちょっと違っていて。


一応「ケレン味」の意味


 まあ、使われるのは、戦闘シーンの説明においてですよね。

 ぼくの中のイメージでは、(ファースト)ガンダムの殺陣はケレン味があった、それに比べてZガンダムは…的な・結構、ファースト褒めてZ貶すみたいな、そんな文脈の中で「ケレン味」が使われていたような。


 ちなみに、「外連味」の意味は。
 goo辞書では
 はったりを利かせたりごまかしたりするようなところ。「外連味たっぷりの芝居」「外連味のない文章」

 念のために「外連」で調べると、
 歌舞伎や人形浄瑠璃で、見た目本位の奇抜さをねらった演出。また、その演目。早替わり・宙乗り・仕掛け物など。

 とありますね。


 もう1つ、精選版 日本国語大辞典での「外連味」は
 俗受けすることをねらったやり方。はったりやごまかし。また、その程度。

 「外連」だと
 芸の本道からはずれ、見た目本位の奇抜さをねらった演出。放れ業(わざ)、早変わり、宙乗りなど。歌舞伎や人形浄瑠璃に多い。

 と書かれています。

 誉め言葉じゃないっぽいな(笑)。


 ぼく(そして多分ぼく以外の人でも)、「ファーストはグフの登場に合わせて雷が落ちるとか、ケレン味のあるところがいいんだよ!」 とプラスに使いますが、誤用なのかな…

 ま、「ハッタリズム」なんて造語? もあるから、アニメとかでは「はったり」が必ずしも悪い意味ばかりじゃないところから、「ケレン味(プラスの意味)」も来ているのかもしれないけれど。


 しかし、確かに上記の例文にある「外連味のない文章」って言葉も知っていたのに、どうして「外連味のない文章」と「外連味のある演出」という相反する言葉を、どちらもプラスの意味で疑問なく使っていたんだろうな、ぼくは。



「ガンダム ケレン味」で検索


 ちなみに妻との冒頭の会話、「ガンダム関連では『ケレン味』って言葉が出てくる」ってのは、ぼくの思い込みじゃないよな? と不安に思って、「ガンダム ケレン味」でGoogle検索してみました。

43200件ヒット。例えば。

マッシブなプロポーションと広い可動を両立!「ROBOT魂<SIDE MS> ΖΖガンダム」1月発売決定!
「大振りに造形されたダブル・ビーム・ライフル等により、ケレン味溢れるポージングが可能!」



1988年『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』編 押井守の映画50年50本
――アニメとしてのケレン味は、どうでしょう?
押井 ケレン味は少ないね。富野さんはアニメーション特有の快感原則を好まない人なんだよ。
(中略)
だけど『逆襲のシャア』は、小惑星アクシズを押し返す場面がまさにそうだけど、場面づくりや描写、あるいはシチュエーションにケレン味があふれている。


氷川竜介のアニメCG列伝 第一回
「動きのタメ・ツメ」「絵的なウソ」などケレン味を採り入れることですね。


 やっぱり「ケレン味」使われているから、ガンダム好きな人なら知っている言葉ではありますよね。
 正しく意味を説明できるかは別にして。



「時代劇 ケレン味」で検索

 
 「ケレン味」って、時代劇を語る際にも頻繁に使われる言葉だと思うのですが。

 同じくGoogle検索すると、54000件ヒット。

 市川海老蔵、時代劇「石川五右衛門」で襲名後初の連ドラ主演!
「秀吉の側室・茶々とのロマンスなどをケレン味たっぷりに描く痛快で壮大な人間ドラマ。」


『ふたがしら 2』の紹介
時代劇ファンも納得のケレン味溢れる江戸活劇、第2集!

ふたがしら(2) (IKKI COMIX)

  • 作者: オノ・ナツメ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2013/12/23
  • メディア: Kindle版





 やっぱり目に付くのはどれも、プラスの意味で使っているな。

 まあ「俗受けすることをねらったやり方」で結構、ぼく俗なんで、とも言えるので、これからもプラスの意味で使っていこうかな。


 しかし富野監督作品って、押井さんの言うように(初期の作品は除いて)見せ方ではケレン味少ないような気もするし、

 いやいや近作Gレコでも・後ろから光当ててMSをバンっと映すところや(10話だっけ)、テンダービームなんて、ケレン味あるとおもうんだけれど…


 ケレン味…外連味ってなんだろう……

 辞書でひくと………










人気漫画が毎日読めるアプリ
マンガBANG!人気漫画が毎日読めるマンガアプリ
無料
posted withアプリーチ


スクエニの基本無料漫画アプリ
マンガUP!
無料
posted withアプリーチ