コミック版『戦争は女の顔をしていない 1』が発売されていて、帯を富野監督が書いています。
下記の文言です。
この原作を漫画化しようと考えた作家がいるとは想像しなかった。瞠目する。(中略)それを漫画化した作者の蛮勇にも脱帽する(後略)
「蛮勇」ってあまりプラスのイメージがない言葉を使いながら、「脱帽」と白旗をあげる言葉にすぐ接続しているのが、富野監督の個性が出ていると感じさせる一文だけれども…
さて富野監督が、このコミックの原作ルポである『戦争は女の顔をしていない』に触れたのは、およそ3年前。
『この世界の片隅に』の片淵須直監督と対談した時です。
富野監督はこの対談で、『戦争は女の顔をしていない』を紹介しつつ、
「ソ連の赤軍にいた女性狙撃兵とすずさんは全く同じだったという感触を僕は持ちました」
「すずさんがまな板を持っている場面と、ソ連の女性狙撃兵が同じメンタリティーだということが分かったんです」
と指摘し、さらに『この世界の片隅に』のあるシーンにおける、カメラアングルにまで言及しています。興味のある方は、リンク先の記事をお読みください。
勝手な想像ですが、今回富野監督がコミック版の帯を書いたのも、この対談での発言が縁じゃないのかな……
蛇足ですがぼくは当時、この対談を通じて『戦争は女の顔をしていない』に興味を持って、近くの図書館で借りて読みました(買えよ)。
ちなみにコミック版は、ツイッターの公式アカウントで全話公開されてもいます。もちろん読みづらいので、買った方が快適な読書体験だろうけれど。
しかし富野監督による帯の最後、「女たちは美しくも切なく強靭であったのは事実なのだ」って、まるで富野キャラそのものだよなあ。
富野監督が『戦争は女の顔をしていない』を読む・遥か前に創造された、カテジナさんがぼくの脳裏をチラつくのだが……
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