んーと、前回の記事は伊集院のラジオ(先週)を聞きながら書いていました。
 で、記事をアップし終えたので、「番組が終ったら寝るか」と思っていたら、最後に伊集院がICUで治療中の松村邦洋さんにエールを送ったので、ちょっとビックリしました。

 昼の番組で競演していた川田アナが自殺した時も、「デブタレント」の先輩であるところのウガンダさんが亡くなった時も、一切触れなかったから。
 それは「おもしろ」要素がないからだろうと思っていたので、松村さんのことを話し出すとは意外でした。まあ、ちょっとクスグリを入れていましたけどね。
 出川哲郎さんも同じような姿勢で、自身のブログで松村さんを励ましており、体を張ってきた芸人同士の繋がりを感じさせます。


 さて、本題にまいりましょう。

 あのー、富野が出た『真剣中年しゃべり場』ねー。

 もう、やめてくんないかな。富野がこういう番組に出るの。
 つまらない番組だと分かっていても、「富野が出演する」ってだけで、見ないわけにいかないし。
 「イチか? バチか? プロジェクト」第3弾の『若者の底力』にも富野が出ていたので、計2時間半も、無駄な時間を過ごさねばならぬ。

 もともとぼくは、大勢のパネリストがでる討論番組が、好きではない。
 1対1の対談なら、異なる意見が1つの結論に向かうこともあるが、多人数の議論では結論はなく、そもそも会話が成立していない。

 見るのは苦痛だ。でも、富野が出ているから。

 最後の意見のやりとりがいい例で、富野はプライベートで「1日100通もメールをやりとりするのは異常です」と言っているのに、インテリおばちゃん勝間さんはエリートビジネスウーマンの立場から「いや、私は1日200通」などと言う。

 つまりは、会話が成り立っていないのだ。
 1対1の対談なら、例え意見が180度違っても、少なくとも会話が成立しないことはないだろう。

 また、富野が一番クローズアップされた、ファンには少し気恥ずかしかったであろう、「やりがいなんて見つけなさいよ! 安定なんて見つけなさいよ!」だって、そりゃ富野はそう言うよ。
 だって自分はそうしてきたんだもん。

 でも勝間さんは、やりがいも安定も見つけようのない「若者の働く場」を念頭においているはずだから、そりゃ苛立つよね。まあインテリが苛立っている姿って、あんまりみっともいいもんじゃないけど。

 富野だって派遣の現場を伝えるドキュメンタリーの一本でも見てりゃ、「やりがいも安定も自分で探すもの」なんて言えないと思うけど。『モダンタイムス』の世界に生きていれば、安定もやりがいもあきらめて、仕事以外に意味を見出すしかないと思いますが。
 
 あー、でもさー。
 休憩時間中に勝間さんが「みんな成功しているからバイアスがかかっていて」みたいなことを言っていたけど、オマエもその成功者の1人だってことは分かっているよね?

 TVの討論番組には、基本的にある程度成功をおさめている人が出るし、そもそも社会の落伍者が出たところで、あの面子に囲まれて何を喋れるんだい?
 無いものねだりはみっともないッス。


 富野の「やりがいなんて見つけなさいよ! 安定なんて見つけなさいよ!」に会場の若者が拍手するのもまた当然。
 だってあのスタジオにいる時点で、彼らはおそらく未来に希望を抱いている若者なんだろうからね。

 まあ、とにかくさー。いくら富野が出ていても、つまらない番組はやっぱつまらないよ。
 2時間あれば、ぼくは映画を見たり、娘と遊んでいたりしたいんです。いや、もうエロいDVDでも見て、ふだんは早送りするインタビュー場面を見ていた方がいいです。オッサンや不細工見ているより、美人のAV女優を見ていた方が目の保養になるんですから。

 あー富野、こんなグズ番組に出ていないで、早く新作作ってほしいなー。

 ひところ名前を聞いていなかった出崎監督はどうしたものか、ウルトラバイオレットから始まって『源氏物語千年紀』、今度は『コブラ』だよ。
 富野も、早く濁点と「ン」が付く作品を、作ってちょうだいよ。

 あ、最後に。今回の番組のことを書いているかな、と思って勝間さんのブログを初めて見たら、

 この番組の告知をしていて、出演者を

 俳優…古田新太,経済評論家…勝間和代,
 大学教授…本田由紀,タレント…エド・はるみ,以下略

 って紹介してんの。50音順じゃないし、いったいどんな基準で名前を書く人と、「以下略」に分けたんでしょうな。
 








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