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衛星劇場で押井監督の『御先祖様万々歳』放送 [アニメ周辺・時事]






CSの衛星劇場で5月、押井守監督の『御先祖様万々歳』が放送される。
「俺たちのOVA特集」の中の1つ。

昨年末、旧ツイッターで「『御先祖様万々歳』はどこでも配信されていない」という呟きを見かけたので、今回の放送は貴重と言えるかもしれない。

たしかにぼくが契約しているAmazonプライム・ネットフリックス・U-NEXTでも配信されていない。
『舞台「鉄人28号」』や『ガルム・ウォーズ』なら未配信もありえるが、『御先祖様万々歳』は配信されていると思い込んでいたので、意外だった。


『御先祖様万々歳』は、通常の「アニメ作品」として見ると肩透かしを食らうかもしれない。

「やや先鋭的な舞台作品をアニメ化した」と思って見始めたら、すんなり消化できるだろう。

特長(「特徴」ではない)は、饒舌すぎるセリフ回しと、それに負けない古川さん・勝生さんをはじめとする声優陣の演技合戦にある。
キャラクターの動きを見ながら、長いセリフを存分に楽しむ。
押井作品特有のテーマ性もあるが、個人的にはあまり意識しない方が良い。

『御先祖様万々歳』には、全6巻をまとめた劇場版『MAROKO 麿子』もあるが、冗長さこそが魅力の1つなのだから、やはり『御先祖様万々歳』の方が楽しめる。


本作の最大の見どころは、主人公が雪の中を進むラストシーンだ。

押井作品のモチーフの1つである飛行船が飛び、その飛行船はセイダカアワダチソウと同じ黄色をしている。

主人公とその飛行船の関係性が、そのまま主人公とヒロインの暗喩なのだが、そこは見てのお楽しみ。
押井監督の盟友とも言うべき、川井憲次さんの音楽がこのラストシーンを盛り上げる。

数々の押井作品を彩ってきた川井さんの劇伴だが、ぼくはここで流れる「胡蝶の夢」(このタイトル! 第6話のタイトルでもある)が一番好きだ。


※最初「です・ます調」で書き始めたが・調子出なかったので、エラソーな文体にした。





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悩むも楽しい「80年代アニメソング総選挙」ベスト10選び [アニメ周辺・時事]





 今現在、Re:minderさんでは「80年代アニメソング総選挙」を行っています(3月10日まで)。



 リストに上がっているのは、もちろん80年代のアニソン全部ではないけれど。

 でもリストを見ていると面白くて。
 ホントはTwitter(現X)で10曲選ぶだけで良いんだけれど、ひと言添えたい! という欲求に抗えず。

 ブログに書くことにしました。

 ここから10曲選ぶの、難しいけれど楽しい。

10位『愛・おぼえていますか』

 『愛・おぼえていますか』は最初、飯島さんのアルバムを集めていた身としては、
 「愛おぼより、飯島さんの曲で好きな曲いっぱいあるからな」と思ったので除外していた(『Angel Night~天使のいる場所~』を入れなかったのも同様の理由)。
 でも「アニソン」として考えた時、「映画のコントラプンクトの代表例は、ぼくたちの世代では黒澤の『野良犬』ではなく、マクロス愛おぼだよな」と思い返していれました。
 甘いラブソングと激しい戦闘シーンの対比!

9位『空からこぼれたSTORY』

 良い曲ですよねー。
 TVの前でラジカセを置いて、録音したおじさん・おばさん「あるある」の思い出が。

8位『想い出がいっぱい』

 某音楽番組ではお馴染み、サビが「ミファミレド」の代表曲の1つ。
 この曲も、杏里さんの『CAT'S EYE』も1983年発売。
 「アニソンだけれど、歌謡曲としてもヒットした」現象は、この年が元年なのかなー、と個人的には(もちろんジュリーの劇場版ヤマトの曲とか、83年以前にもあるけれど)。

7位『炎のさだめ』

 作品にマッチして、暗い内容の歌ですよね(笑)。
 でも諦念だけではなく、そこが良い。作品観を体現しているような、理想的なOPだと思います。

6位『愛はブーメラン』

 あの内容だけれど、主題歌は王道というか、ラブコメに合った内容というか…本当に変な作品ですよね。うる星BDって。
 この曲はオリジナルもいいけれど、『えびてん』(懐かしいな)で披露された阿澄さんバージョンも好き。

5位『シ・ネ・マ』

 個人的に80年代と言えば『めぞん一刻』、『めぞん一刻』の曲と言えば斉藤さん…ではなく、ピカソなんですよね。
 かなり後年、ピカソの森さんと森雪之丞さんが兄弟と知った時はビックリした。

 今回の投票リストに入っていない『ファンタジー』も『サヨナラの素描』も良いけれど、当時、『シ・ネ・マ』が一番リピートしたかな…
 あ、『ファンタジー』のカップリングだった『濡れた瞳のピクチャー』も好きです!(ピカソのベストアルバムで聞いていたので、『ファンタジー』のCWとは長年知らなかった)

4位『鏡の中のアクトレス』、3位『ロ・ロ・ロ・ロシアン・ルーレット』

 中原めいこさん、wikiによると現在歌手活動は休止中らしいけれど、ある年代のアニメファンにとっては、この2曲で(他にもあるけれど)特別な存在になっていると思います。

 アニソンが現在のような位置ではなかったので・いまさら言っても詮無いことだけれど、今でも活動を続けていらしたら、アニソンシーンを語る際に外せないような存在になっていたかも、と夢想してしまいます。

 どちらも好きですが、曲のイントロと・ケイのシルエットの早いカットがビッタリと合っているロシアンルーレットを上位に。



2位『デリンジャー』

 前に長嶋有さんが(この場合はブルボンさんと書くべきか)、ラジオで「有名じゃない方の主題歌」を紹介していて。
 『セクシーアドベンチャー』とか『走れ正直者』とか。

 その中で、『デリンジャー』も紹介されていて。

 で、です。
 作品の感想って、もちろん個人の視聴体験に拠りますよね。

 北海道では何故か、キャッツ・アイって2期→1期の順で再放送されたことがあって、ぼくその順番で見ているんですよね。

 別に1期とか2期とか作品中にクレジットされている訳ではないから、長い間デリンジャーを「最初のシリーズOP」と勘違いしていたんですよ。

 だから、もちろん杏里さんの『CAT'S EYE』はヒット曲として知っていたけれど、キャッツ・アイのOPとしては『デリンジャー』が先で、より印象深いという個人的現象が。




1位『メロスのように -LONELY WAY- 』

 まだ西川貴教さんが今ほどメジャーじゃない頃、オールナイトニッポンを始めたばかりの頃。
 アニソン(というかロボットアニメの曲限定だっけ)を紹介するコーナーがあって、この曲をかけ終えた後、第一声で「これなんてアイドルの曲?」って笑いながら言ったんだよね(笑)。

 分かる。
 なんかアイドルソングのニュアンスある。

 まあ、そこを含めて好きなんだよなあ。
 作詞はお馴染み秋元康さん。
 作曲は『違う、そうじゃない』の中崎英也さん(奥井雅美さんの『I WAS BORN TO FALL IN LOVE』好きです)。


 『メロスのように』が1位になった…我ながら意外。
 入れたかったけれど・10曲に入れられなかった曲がたくさんあるな…

 富野作品が1曲も入っていないのは、これはもう、正常に判断できないので…
 他の曲にはない、「聞きすぎて飽きがきている」というのもあるし。

 何より富野作品を入れたら、それだけで10枠埋まってしまう。


 選ぶのやっぱり悩みつつ楽しかった。
 皆さんもどうですか。


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