劇場版『Gのレコンギスタ II「ベルリ 撃進」』、ネタバレあり感想・レビュー [富野監督関係]
どうも。
「大スぺタクルヒット」という不思議なキャッチとともに公開された劇場版『Gのレコンギスタ II「ベルリ 撃進」』、北海道の公開初日に見てきました。
一応マスク(マスクのマスクじゃないよ)はしておいた。でも横も前の席も空いていたから、不安はなかった。
ネタバレありの感想です。まあ、ネタバレといっても、太いストーリーはTV版通りだから…
まあ最初に・わっと思ったのは、やっぱりデレンセン教官死亡シーンですよね。
あの戦闘シーン、TV版の時はさあ…
2つの難があって。
まず、富野監督がなんかの時代劇見て、「途中のアクションシーンを抜いても分かる」と考えたんだっけ? 欠番カットが出て、殺陣がすごく分かりずらい…というか・少なくともぼくには流れが分からなかったのと。
それと「なんで言葉も交わさずに、お互いの存在を認識できたんだ?」ってところですよね。
放映当時は、結局はOPで使われた欠番カットを繋ぎ合わせる方がいたり、
お互いの存在を認識できたのは、初回でデレンセンのお叱りをかわしたのと同じ動きだからだ、と喝破した見立てをネットで見て、
おお、それだ!
と納得したり。したのに。
劇場版ではねー。そっか、「その声、ベルリ生徒だったか!」となったか。
……まあね。この方がいい。絶対に分かりやすい。
あの当時の四苦八苦…この感慨は、当時TVシリーズを追いかけていた人間の哀愁…特典だと思おう。
いや、全体的に良かったですよ。映画。
94分の間に何回バックパック換装する?! って思えるくらい、戦闘が詰まっているのに、ストーリーはちゃんと進んでいる、キャラクターも見せている、という手練れな展開が。
それにドリカムの主題歌も合ってましたよね?
目まぐるしい展開の中、ぼくがエラソーに感じたのは
1、ラライヤ、効いているな。
2、中原さんの声は劇場映えする。
3、同じシーンなのに、TV版よりコメディとしてニヤつけるシーンがある。
の3点でした。
「1」の「ラライヤ、効いている」っていうのはね。
TVでは正直、まあ後半MSに乗ったりもするけれど、あんまり作品に関与してないな、と思っていたんですよ、ラライヤ。「空から降ってきた少女」の割には。
でも、今回の劇場版ではさー。
先にも書いたように、基本的に戦闘シーンが多いから、ラライヤがでると物語が一度落ち着くんだよね。ちょっと和らぐというか。
「あ、ラライヤってこの劇場版のために存在していただな」と思うくらい。
素人がエラソーに言うのもなんだけれど、映画って当然ヤマ場の連続じゃ繋がらないわけで、戦闘シーンや状況の説明、キャラのシリアスな心情パートなんかが終わった時に、かなりラライヤが引き継いでいたな、と。ラライヤ連投していた。
富野監督自身は今作にベッカーを推しているけれど、ぼくにはラライヤがメインに感じましたね。
ラライヤの存在で、かなり映画のカラーが決まったと。
TVで聞いてももちろん魅力的だけれど、劇場で聞くと「おおっこんなに?!」と脳みそやハートを貫く声がある、と思っておりまして。
これを初めて実感したのは、『逆襲のシャア』リバイバル上映で川村万梨阿さんの声を聞いた時なんですけれど。
なんかTVもいいけれど、劇場の大音量で聞くともっといいぞ。キャラの感情も伝わる、なんというか…ちょっと恥ずかしい言い方をすれば、「声の表情が分かる」というか。
その川村さん体験をして以来、ぼくは「劇場映えする声」がある、と考えているんだよね。
で、今回の劇場版『Gのレコンギスタ II「ベルリ 撃進」でも。
ステアさんの声は「あーやっぱり劇場で聞いてもカッコいいなー。なんで他のアニメでも使われないんだ?」と思った。
そして、劇場でバララの第一声を聞いた時は。
「あれっ。こんなにも中原さんの声って可愛い…蠱惑的だった?!」って、ちょっと驚くほどだったんだよね。
いや、もちろん中原さんの声が良いってのは知っているよ。おねツイの時から。
でもちょっとねー。これほど蠱惑的になっちゃうと、バララが必要以上に可愛くなっちゃうんじゃねーの? って杞憂しちゃうほど良かった。
そういやさ。
このバララに関して。富野監督が舞台あいさつで。
(バララの足を、マスクが押し出すシーンで)「バララの足を受け止めるカットができたときには、『うまくいった!』って一晩中泣いていたくらいでした。人間関係をワンアクションだけで描けるということをやれたのは、50年近くやってきて初めてですからね。あのシーンには身震いもしたし、それこそエクスタシーを感じましたね」
とおっしゃったらしいですが。あの…お言葉ですが……
ララァとシャアが同じソファに座るシーンは? 劇場版Zでも、「エマとヘンケン、TVとは違って劇場版ではできているんだな」って一動作で分かるシーンあったよね?
富野監督、人間関係をワンアクションで描く、ずっとやってらっしゃいますよ。クエス「ペッ!」なんてストレートすぎるものじゃなくても。
ちなみにこの舞台あいさつで、富野監督はGレコではバララが「一番いい女」って言ったらしいけれど。
ぼくは富野作品は女性キャラがどれも魅力的すぎると思っていて(幕の内弁当理論) 、これ以上バララが魅力的になると・相対的にアイーダ様が……(笑)。
TV版と同じはずなのに、やっぱり繋ぎ方で変わってくるんだね。
「3」の「同じシーンなのに、TV版よりコメディとしてニヤつけるシーンがある」は。
ベルリが言った「謝ることできるんだ」とか。ちょっと笑った。
アイーダ様の「嘘ついちゃった(テヘ)」は・TV版と同じく「笑って済ませられること?」と心の中で突っ込みいれていたけれど(笑)。
あと、やっぱりマスクが飛び乗ろうとするシーンですよね。敵であるベルリに助けてもらい、ライフルの銃身で押してもらいながら。
歴代の富野作品で言うと、洸はもちろん、ショウだってビルバインに格好よくとび乗った(?)のにマスクときたら…
今回、戦闘シーンが多いってことは、イコールそれだけマスクが負け続ける、ってことだからね。
このシーンを決定的にして、マスクがコメディリリーフに見えてきた…
まあぼく、G-レコは笑いながら見て良い、なんなら頭カラッポにして・ただただにぎやかな画面や・濃密ストーリー展開を楽しむだけで良い、と思っているので。
富野監督自身も再三、おっさんに
うおおおおお今・伊集院の『深夜の馬鹿力』聞きながら書いているんだけれど、深夜2時40分、ドリカムの『G』が流れた!! 大好きな『深夜の馬鹿力』で、劇場版G-レコ2の主題歌『G』が!
あれ、何書こうとしていたっけ。興奮して忘れた。
あ、そうそう。富野監督自身も大人は見なくてよい、子どもに向けて作った。大人には分からない、とも言っていたので。
ぼくは深読みとか、メッセージをくみ取るとかは一切放棄しております。
だからそういう姿勢もあるのかもしれないけれど、TV版よりもちょっと「ふふっ」とできました。
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「大スぺタクルヒット」という不思議なキャッチとともに公開された劇場版『Gのレコンギスタ II「ベルリ 撃進」』、北海道の公開初日に見てきました。
一応マスク(マスクのマスクじゃないよ)はしておいた。でも横も前の席も空いていたから、不安はなかった。
ネタバレありの感想です。まあ、ネタバレといっても、太いストーリーはTV版通りだから…
まあ最初に・わっと思ったのは、やっぱりデレンセン教官死亡シーンですよね。
あの戦闘シーン、TV版の時はさあ…
2つの難があって。
まず、富野監督がなんかの時代劇見て、「途中のアクションシーンを抜いても分かる」と考えたんだっけ? 欠番カットが出て、殺陣がすごく分かりずらい…というか・少なくともぼくには流れが分からなかったのと。
それと「なんで言葉も交わさずに、お互いの存在を認識できたんだ?」ってところですよね。
放映当時は、結局はOPで使われた欠番カットを繋ぎ合わせる方がいたり、
お互いの存在を認識できたのは、初回でデレンセンのお叱りをかわしたのと同じ動きだからだ、と喝破した見立てをネットで見て、
おお、それだ!
と納得したり。したのに。
劇場版ではねー。そっか、「その声、ベルリ生徒だったか!」となったか。
……まあね。この方がいい。絶対に分かりやすい。
あの当時の四苦八苦…この感慨は、当時TVシリーズを追いかけていた人間の哀愁…特典だと思おう。
いや、全体的に良かったですよ。映画。
94分の間に何回バックパック換装する?! って思えるくらい、戦闘が詰まっているのに、ストーリーはちゃんと進んでいる、キャラクターも見せている、という手練れな展開が。
それにドリカムの主題歌も合ってましたよね?
目まぐるしい展開の中、ぼくがエラソーに感じたのは
1、ラライヤ、効いているな。
2、中原さんの声は劇場映えする。
3、同じシーンなのに、TV版よりコメディとしてニヤつけるシーンがある。
の3点でした。
物語の句読点になったラライヤ
「1」の「ラライヤ、効いている」っていうのはね。
TVでは正直、まあ後半MSに乗ったりもするけれど、あんまり作品に関与してないな、と思っていたんですよ、ラライヤ。「空から降ってきた少女」の割には。
でも、今回の劇場版ではさー。
先にも書いたように、基本的に戦闘シーンが多いから、ラライヤがでると物語が一度落ち着くんだよね。ちょっと和らぐというか。
「あ、ラライヤってこの劇場版のために存在していただな」と思うくらい。
素人がエラソーに言うのもなんだけれど、映画って当然ヤマ場の連続じゃ繋がらないわけで、戦闘シーンや状況の説明、キャラのシリアスな心情パートなんかが終わった時に、かなりラライヤが引き継いでいたな、と。ラライヤ連投していた。
富野監督自身は今作にベッカーを推しているけれど、ぼくにはラライヤがメインに感じましたね。
ラライヤの存在で、かなり映画のカラーが決まったと。
「劇場映えする声」
TVで聞いてももちろん魅力的だけれど、劇場で聞くと「おおっこんなに?!」と脳みそやハートを貫く声がある、と思っておりまして。
これを初めて実感したのは、『逆襲のシャア』リバイバル上映で川村万梨阿さんの声を聞いた時なんですけれど。
なんかTVもいいけれど、劇場の大音量で聞くともっといいぞ。キャラの感情も伝わる、なんというか…ちょっと恥ずかしい言い方をすれば、「声の表情が分かる」というか。
その川村さん体験をして以来、ぼくは「劇場映えする声」がある、と考えているんだよね。
で、今回の劇場版『Gのレコンギスタ II「ベルリ 撃進」でも。
ステアさんの声は「あーやっぱり劇場で聞いてもカッコいいなー。なんで他のアニメでも使われないんだ?」と思った。
そして、劇場でバララの第一声を聞いた時は。
「あれっ。こんなにも中原さんの声って可愛い…蠱惑的だった?!」って、ちょっと驚くほどだったんだよね。
いや、もちろん中原さんの声が良いってのは知っているよ。おねツイの時から。
でもちょっとねー。これほど蠱惑的になっちゃうと、バララが必要以上に可愛くなっちゃうんじゃねーの? って杞憂しちゃうほど良かった。
そういやさ。
このバララに関して。富野監督が舞台あいさつで。
(バララの足を、マスクが押し出すシーンで)「バララの足を受け止めるカットができたときには、『うまくいった!』って一晩中泣いていたくらいでした。人間関係をワンアクションだけで描けるということをやれたのは、50年近くやってきて初めてですからね。あのシーンには身震いもしたし、それこそエクスタシーを感じましたね」
とおっしゃったらしいですが。あの…お言葉ですが……
ララァとシャアが同じソファに座るシーンは? 劇場版Zでも、「エマとヘンケン、TVとは違って劇場版ではできているんだな」って一動作で分かるシーンあったよね?
富野監督、人間関係をワンアクションで描く、ずっとやってらっしゃいますよ。クエス「ペッ!」なんてストレートすぎるものじゃなくても。
ちなみにこの舞台あいさつで、富野監督はGレコではバララが「一番いい女」って言ったらしいけれど。
ぼくは富野作品は女性キャラがどれも魅力的すぎると思っていて(幕の内弁当理論) 、これ以上バララが魅力的になると・相対的にアイーダ様が……(笑)。
クスっとできるシーンが増えている
TV版と同じはずなのに、やっぱり繋ぎ方で変わってくるんだね。
「3」の「同じシーンなのに、TV版よりコメディとしてニヤつけるシーンがある」は。
ベルリが言った「謝ることできるんだ」とか。ちょっと笑った。
アイーダ様の「嘘ついちゃった(テヘ)」は・TV版と同じく「笑って済ませられること?」と心の中で突っ込みいれていたけれど(笑)。
あと、やっぱりマスクが飛び乗ろうとするシーンですよね。敵であるベルリに助けてもらい、ライフルの銃身で押してもらいながら。
歴代の富野作品で言うと、洸はもちろん、ショウだってビルバインに格好よくとび乗った(?)のにマスクときたら…
今回、戦闘シーンが多いってことは、イコールそれだけマスクが負け続ける、ってことだからね。
このシーンを決定的にして、マスクがコメディリリーフに見えてきた…
まあぼく、G-レコは笑いながら見て良い、なんなら頭カラッポにして・ただただにぎやかな画面や・濃密ストーリー展開を楽しむだけで良い、と思っているので。
富野監督自身も再三、おっさんに
うおおおおお今・伊集院の『深夜の馬鹿力』聞きながら書いているんだけれど、深夜2時40分、ドリカムの『G』が流れた!! 大好きな『深夜の馬鹿力』で、劇場版G-レコ2の主題歌『G』が!
あれ、何書こうとしていたっけ。興奮して忘れた。
あ、そうそう。富野監督自身も大人は見なくてよい、子どもに向けて作った。大人には分からない、とも言っていたので。
ぼくは深読みとか、メッセージをくみ取るとかは一切放棄しております。
だからそういう姿勢もあるのかもしれないけれど、TV版よりもちょっと「ふふっ」とできました。
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