富野監督の『果てしなき』はどんな作品になったか夢想する、「黒歴史」は∀が生みの親じゃないけれど普及のきっかけではあるのでは、など。 [富野監督関係]
えー。この記事、ほとんど書き終えて「下書き」に保存してから、2週間経っている……
今日はテーマもなくタラタラ書きますが、今回もひと時お時間を頂戴できれば。
今月に入ってから富野監督関連のことで、いくつか話題がありました。
『ニュータイプ』と『アニメージュ』が創刊40周年を迎えて、両誌に富野監督のインタビューが載っているとか。
この2冊は買って、まだ読んでいない。
特に『アニメージュ』の表紙が、おじさんには買うの少し恥ずかしかった。
まあ普通のアニメ雑誌だったら買えるけれど、あと別にプリキュアを見ているなら・それが表紙でも買えるんだけれど。
見てもないし。ちょっと恥ずかしいかな、と。
今は中学生になった娘がもう、とうの昔に見てませんしね。お父さんが、プリキュアが表紙の雑誌を読んでいる……
まあ『アニメージュ』の富野関連記事は、娘が寝てから読もうかなと思っております。
それと、前回の記事で書いたけれど。
『果てしなき流れの果に』(「て」がないことに気を遣うぜ…)の帯コメントを富野監督が書いている、と。
もっとも『果てしなき流れの果に』がアニメ映画化されて、それを富野が監督する予定だったという話は、ファンだったら知っていたと思いますが。
この話は、小松左京さんとかが出席していたSFイベントで出て、それがネットで広がって。
ただ富野監督の方からこの件について触れたのは、今回が初めてだと思うんですけれども。
実際にはこの企画は流れてしまったけれども、富野監督としてはオリジナルをやりたい意向が強いのも一因なのかな。
『だから僕は…』にも、オリジナルの作品を選んだエピソードがありましたよね。
「ロボット物のC・Dをやらないか?」
「……やる」
日本アニメの佐藤さんの話は気になるものの、オリジナル・ストーリーがやれるという直感が、OKの返事をだしたのである。(スニーカー文庫版『だから僕は…』286P)
原作付き(富野本人除く)監督作品は『海のトリトン』と『しあわせの王子』くらい?
だから一作ぐらい、平井和正さんの『幻魔大戦』を監督する予定だったっていう話もありましたけれども、一作ぐらい原作付き・しかもビックネーム原作のアニメがあっても良かったなと思います。
日本SF第一世代原作の角川アニメというと、なぜか真っ先に眉村卓さん原作の『時空の旅人』を思い出す……。眉村さんのジュブナイル(この言葉! まだ生きているよね?)が好きだったからかな。
ん、いまアマゾンで探したらなんで原作前・中・後編になっているの? そんなに長かったっけ?
まあいいや。
アニメ『幻魔大戦』はね。ちょっと。ぼくはかなり否定派なんですよ。
話を富野監督に戻して。
ファンとしてはね、富野監督にもう1回ぐらい原作付きのアニメやってほしかったな、というのはありますね。
もう今となっては、ご自分の作りたいものを・オリジナルで作って欲しいと思いますけれども。
『果てしなき流れの果に』で言うと、最後のシーンが・ぼくなんかはついつい、 V ガンダムのラストみたいな感じに仕上がったのかな、とか夢想するんですけれども。
ほら、Vガンだとシャクティがカテジナだって気づきつつも、カテジナは目が見えないので・知らないふりをして会話するじゃないですか。
『果てしなき流れの果に』も、まあ…今更もう何十年も前の作品にネタバレもないからいいですよね?
あの、ヒロインの視力がかなり衰えていて、しかし長年待ち続けた野々村じゃないかと思って話すわけですよね。
逆に野々村の方はピンとこないと。
ちょっとここらへんがね、 V ガンのラストとだぶるんです。ぼくは。
あのラストシーンを、富野監督がアニメ画面としてどう見せたかっていうのは、ちょっと想像力刺激されますよね。
あの実際のページ数よりも壮大に感じる物語を、2時間…長くても2時間から3時間ぐらいの映画にどのようにまとめたのかっていうのにも興味がわきますね。
さて。最後にもうひと話題。
今回長いな。
NHK の『プロフェッショナル』で、∀ガンダム・「黒歴史」という言葉が紹介されたと。
この回ですね。
で、Twitter の反応を見てると、∀ガンダムが言葉「黒歴史」の起源なんだって言うツイートが散見されたんですけれども。
富野監督本人は、これを否定してるわけです。
2016年の早稲田祭で富野監督本人が、出版社の誰かが言い出したんじゃないか、僕は言いだしっぺじゃないってことを名言してるわけです。
なんか、同時期に出版された本の中に「黒歴史」って言葉があったって発言をしたらしいですけれど。
今回の『プロフェッショナル』でも、∀が発祥とは言ってないんですよね。ネットの書き込みにそう書かれているのが、画面に映っただけで。
以前からあった言葉「黒歴史」を、∀が今使われている意味で定着させたっていうことでは、そう言ってもいいんじゃないかと思いますけれど。まあ僕はファンだしなあ。
∀ガンダムで使われて、そこからネットスラングとして転用されて、一般に広がったと。
ちなみに『プロフェッショナル』の中では、「みんなが使える言葉になったわけですよ。そこを表現したいわけ」と飯間さんが語っております。
番組ではその後、
ファクトチェック・事実の確認として∀を見て、劇中のセリフ「ウラの歴史 黒歴史に書いてある機械ってこれなのか?」「黒歴史が語るものが真実ならこの機械は敵に見せちゃならん」から、
「人に知られては(困る/はずかしい)。消してしまいたい歴史」と言葉「黒歴史」の意味を定義していました。
∀前までは、富野監督作品で1番広まった言葉ってニュータイプじゃないかなと思うんですけれど、いやスペースコロニーか?
どちらにしろ、定着したきっかけになったことは間違いないだろうし、富野作品発の中で最大のヒット言葉じゃないですかね、「黒歴史」は。
今日はテーマもなくタラタラ書きますが、今回もひと時お時間を頂戴できれば。
今月に入ってから富野監督関連のことで、いくつか話題がありました。
『ニュータイプ』と『アニメージュ』が創刊40周年を迎えて、両誌に富野監督のインタビューが載っているとか。
Animage(アニメージュ) 2018年 07 月号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2018/06/09
- メディア: 雑誌
この2冊は買って、まだ読んでいない。
特に『アニメージュ』の表紙が、おじさんには買うの少し恥ずかしかった。
まあ普通のアニメ雑誌だったら買えるけれど、あと別にプリキュアを見ているなら・それが表紙でも買えるんだけれど。
見てもないし。ちょっと恥ずかしいかな、と。
今は中学生になった娘がもう、とうの昔に見てませんしね。お父さんが、プリキュアが表紙の雑誌を読んでいる……
まあ『アニメージュ』の富野関連記事は、娘が寝てから読もうかなと思っております。
それと、前回の記事で書いたけれど。
『果てしなき流れの果に』(「て」がないことに気を遣うぜ…)の帯コメントを富野監督が書いている、と。
もっとも『果てしなき流れの果に』がアニメ映画化されて、それを富野が監督する予定だったという話は、ファンだったら知っていたと思いますが。
この話は、小松左京さんとかが出席していたSFイベントで出て、それがネットで広がって。
ただ富野監督の方からこの件について触れたのは、今回が初めてだと思うんですけれども。
実際にはこの企画は流れてしまったけれども、富野監督としてはオリジナルをやりたい意向が強いのも一因なのかな。
『だから僕は…』にも、オリジナルの作品を選んだエピソードがありましたよね。
「ロボット物のC・Dをやらないか?」
「……やる」
日本アニメの佐藤さんの話は気になるものの、オリジナル・ストーリーがやれるという直感が、OKの返事をだしたのである。(スニーカー文庫版『だから僕は…』286P)
原作付き(富野本人除く)監督作品は『海のトリトン』と『しあわせの王子』くらい?
だから一作ぐらい、平井和正さんの『幻魔大戦』を監督する予定だったっていう話もありましたけれども、一作ぐらい原作付き・しかもビックネーム原作のアニメがあっても良かったなと思います。
日本SF第一世代原作の角川アニメというと、なぜか真っ先に眉村卓さん原作の『時空の旅人』を思い出す……。眉村さんのジュブナイル(この言葉! まだ生きているよね?)が好きだったからかな。
時空(とき)の旅人―とらえられたスクールバス〈前編〉 (ハルキ文庫)
- 作者: 眉村 卓
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 1999/01
- メディア: 文庫
時空(とき)の旅人―とらえられたスクールバス〈中編〉 (ハルキ文庫)
- 作者: 眉村 卓
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 1999/01
- メディア: 文庫
時空(トキ)の旅人―Time stranger (後編) (角川文庫 (5440))
- 作者: 眉村 卓
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1983/07
- メディア: 文庫
ん、いまアマゾンで探したらなんで原作前・中・後編になっているの? そんなに長かったっけ?
まあいいや。
アニメ『幻魔大戦』はね。ちょっと。ぼくはかなり否定派なんですよ。
話を富野監督に戻して。
ファンとしてはね、富野監督にもう1回ぐらい原作付きのアニメやってほしかったな、というのはありますね。
もう今となっては、ご自分の作りたいものを・オリジナルで作って欲しいと思いますけれども。
『果てしなき流れの果に』で言うと、最後のシーンが・ぼくなんかはついつい、 V ガンダムのラストみたいな感じに仕上がったのかな、とか夢想するんですけれども。
ほら、Vガンだとシャクティがカテジナだって気づきつつも、カテジナは目が見えないので・知らないふりをして会話するじゃないですか。
『果てしなき流れの果に』も、まあ…今更もう何十年も前の作品にネタバレもないからいいですよね?
あの、ヒロインの視力がかなり衰えていて、しかし長年待ち続けた野々村じゃないかと思って話すわけですよね。
逆に野々村の方はピンとこないと。
ちょっとここらへんがね、 V ガンのラストとだぶるんです。ぼくは。
あのラストシーンを、富野監督がアニメ画面としてどう見せたかっていうのは、ちょっと想像力刺激されますよね。
あの実際のページ数よりも壮大に感じる物語を、2時間…長くても2時間から3時間ぐらいの映画にどのようにまとめたのかっていうのにも興味がわきますね。
さて。最後にもうひと話題。
今回長いな。
NHK の『プロフェッショナル』で、∀ガンダム・「黒歴史」という言葉が紹介されたと。
この回ですね。
【今夜、#言葉ハンター 】#辞書編纂者 #飯間浩明 さんが登場!
— プロフェッショナル仕事の流儀 (@nhk_proff) 2018年6月10日
1年に見つけ出す新語は4000語以上。辞書作りの裏側が明らかに!
出版不況やインターネットの普及で辞書の存在意義が問われる今、言葉に溢れんばかりの愛を注ぐ、熱き現場に密着!
今夜10:25~#NHK #プロフェッショナル pic.twitter.com/iuz8lGFT5l
で、Twitter の反応を見てると、∀ガンダムが言葉「黒歴史」の起源なんだって言うツイートが散見されたんですけれども。
富野監督本人は、これを否定してるわけです。
2016年の早稲田祭で富野監督本人が、出版社の誰かが言い出したんじゃないか、僕は言いだしっぺじゃないってことを名言してるわけです。
なんか、同時期に出版された本の中に「黒歴史」って言葉があったって発言をしたらしいですけれど。
今回の『プロフェッショナル』でも、∀が発祥とは言ってないんですよね。ネットの書き込みにそう書かれているのが、画面に映っただけで。
以前からあった言葉「黒歴史」を、∀が今使われている意味で定着させたっていうことでは、そう言ってもいいんじゃないかと思いますけれど。まあ僕はファンだしなあ。
∀ガンダムで使われて、そこからネットスラングとして転用されて、一般に広がったと。
ちなみに『プロフェッショナル』の中では、「みんなが使える言葉になったわけですよ。そこを表現したいわけ」と飯間さんが語っております。
番組ではその後、
ファクトチェック・事実の確認として∀を見て、劇中のセリフ「ウラの歴史 黒歴史に書いてある機械ってこれなのか?」「黒歴史が語るものが真実ならこの機械は敵に見せちゃならん」から、
「人に知られては(困る/はずかしい)。消してしまいたい歴史」と言葉「黒歴史」の意味を定義していました。
∀前までは、富野監督作品で1番広まった言葉ってニュータイプじゃないかなと思うんですけれど、いやスペースコロニーか?
どちらにしろ、定着したきっかけになったことは間違いないだろうし、富野作品発の中で最大のヒット言葉じゃないですかね、「黒歴史」は。
- 作者: 池上彰/佐藤優/竹内洋岳/飯田泰之/平田直/島薗進/五野井郁夫/伊藤真/金子勝/森永卓郎/清家篤/湯川れい子/塚田穂高/伊勢崎賢治/やくみつるほか
- 出版社/メーカー: 自由国民社
- 発売日: 2017/11/09
- メディア: 雑誌
古語・新語・方言・流行語 (金田一先生と日本語を学ぼう 5)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 2014/02/19
- メディア: 大型本
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