『月がきれい』の1話目がとても良かった。 [アニメ周辺・時事]
お久しぶりです。前回の更新から1か月経ってしまった。
よろしければ少しの間、お付き合いのほどを。
春になり新規アニメも出そろってきた感があり、むやみやたらに録画してはとりあえず1話目を見ていました。
『アリスと蔵六』も良かったですが、一番興味を持ったのはオリジナル作品の『月がきれい』でした。
監督は岸誠二さん。
内容は言ってしまえば中学生の恋愛もので、おっさんのぼくの興味をひくはずはないアニメですが…
まあ隣の芝生は青く見えるのと同様で、もう戻ってこないものに郷愁や憧れを抱くパターンもあるけれども。
ぼくが興味をひかれたのはまず、ああ・あるある! と共感できるシーンが多かったことです。
例えば家族とファミレスに行ったら、同じく家族と来ているクラスメートと鉢合わせになってしまった場面。
あの居たたまれなさは、たとえ体験していなくても容易に想像できるでしょう。
ぼくはラジオ『深夜の馬鹿力』でかなり前、伊集院さんが「家族とファミレスに行ったら、クラスメートが友達同士で来ていた」時の気まずさを語っていたのを思い出しました。
その時の、デリカシーのない親の行動とかね。
あと、部屋の蛍光灯のひもを・サンドバッグに見立てる行動とかね。正直、やってましたね。なんだったんだアレは。
ああいう、「大人になったら忘れてしまう気持ちや行動を・大人のスタッフが描いている」ことに、まず好感を持ちました。
他にも良かった点があります。
ストーリー展開がゆっくりだったのと、矢鱈と主人公・ヒロインの視線がぶつかるシーンが多かったこと。アップの演技が多かったんじゃないかな。
それに主人公が太宰の一説を用いたり、はっぴいえんどの「ゆでめん」ジャケが出たのも文化系おじさんにはプラスでした。
まあはっぴいえんど、ぼくもリアルタイム世代じゃないけれど…大瀧・細野・松本・鈴木各氏の名前を出さない劇中説明にもちょっと感心しました。
まあ、そうかもなあ。
視聴すぐのツイートで、ぼくはこのように呟いています。
劇中で太宰の『女生徒』が出てきたんだよね。
『女生徒』は5月から始まる物語なので、季節的にリンクしていることもあって出てきたのかな。
しかし上記のツイート、『月がきれい』とカッコでくくっていないので、月がきれいだから太宰を読み始めた気持ち悪いおっさんと誤解されそうだ…違う、そうじゃない。
あれ。あと、キックオフの説明いる?
ギャグマンガです。
もう1つ、このアニメで気に入ったのはキャラクターデザイン。
ハイライト(と呼んでいいのかな)が髪型に沿う形で入っているんだよね。色調も全体に淡くて、キャラデザでこの世代・作品観を表現しようとしているのを感じでしまう。
あと、最後に初回のタイトルが出たんだけれど。
劇中で太宰に2~3回絡めておきながら。
タイトル「春と修羅」なんだよ。
2話目が「一握の砂」なので、太宰関係なしに著名な文学作品から今後もタイトルとっていくのでしょうね。
ちなみにEDの絵では、次第に2人の距離が縮まっており、まあそれを考えるとハッピーエンドに向かっていくのかな、と期待しています。
だってこの文学臭さでいくと、作品名の『月がきれい』自体が、夏目漱石の「I love you」の和訳でしょ。このエピソード、ガセって話もあるけれど。
ハッピーエンドでも・浅い夢だから今も忘れない(マルC村下孝蔵さん)結末でもいいんだけれど、1話目の上手な描写、話のゆっくり速度を今後も継続して、楽しませてほしいですね。
よろしければ少しの間、お付き合いのほどを。
春になり新規アニメも出そろってきた感があり、むやみやたらに録画してはとりあえず1話目を見ていました。
『アリスと蔵六』も良かったですが、一番興味を持ったのはオリジナル作品の『月がきれい』でした。
監督は岸誠二さん。
内容は言ってしまえば中学生の恋愛もので、おっさんのぼくの興味をひくはずはないアニメですが…
まあ隣の芝生は青く見えるのと同様で、もう戻ってこないものに郷愁や憧れを抱くパターンもあるけれども。
ぼくが興味をひかれたのはまず、ああ・あるある! と共感できるシーンが多かったことです。
例えば家族とファミレスに行ったら、同じく家族と来ているクラスメートと鉢合わせになってしまった場面。
あの居たたまれなさは、たとえ体験していなくても容易に想像できるでしょう。
ぼくはラジオ『深夜の馬鹿力』でかなり前、伊集院さんが「家族とファミレスに行ったら、クラスメートが友達同士で来ていた」時の気まずさを語っていたのを思い出しました。
その時の、デリカシーのない親の行動とかね。
あと、部屋の蛍光灯のひもを・サンドバッグに見立てる行動とかね。正直、やってましたね。なんだったんだアレは。
ああいう、「大人になったら忘れてしまう気持ちや行動を・大人のスタッフが描いている」ことに、まず好感を持ちました。
他にも良かった点があります。
ストーリー展開がゆっくりだったのと、矢鱈と主人公・ヒロインの視線がぶつかるシーンが多かったこと。アップの演技が多かったんじゃないかな。
それに主人公が太宰の一説を用いたり、はっぴいえんどの「ゆでめん」ジャケが出たのも文化系おじさんにはプラスでした。
まあはっぴいえんど、ぼくもリアルタイム世代じゃないけれど…大瀧・細野・松本・鈴木各氏の名前を出さない劇中説明にもちょっと感心しました。
まあ、そうかもなあ。
視聴すぐのツイートで、ぼくはこのように呟いています。
月がきれい、ゆでめん出てきた!
— 坂井哲也 (@sakaitetsu) 2017年4月10日
太宰かあニヤニヤ、ゆでめん!など盛り上がって見ていたけれど、視線がやたらとぶつかる二人を見てキックオフを思い出していました。ええ。平成のキックオフ、月がきれい。
— 坂井哲也 (@sakaitetsu) 2017年4月10日
顔アップの演技多かったな。
— 坂井哲也 (@sakaitetsu) 2017年4月10日
しかしこの前のアリスといい、月がきれいといい、週ペースのアニメでこの高レベルかと思うとおじさん少し怖くなるわ。スタッフの苦労とかさ(笑)。
月がきれいに出てきたので、買って本棚に放り込んでいた全集から探して読んだ。 pic.twitter.com/3dDVsvVc9T
— 坂井哲也 (@sakaitetsu) 2017年4月11日
劇中で太宰の『女生徒』が出てきたんだよね。
『女生徒』は5月から始まる物語なので、季節的にリンクしていることもあって出てきたのかな。
しかし上記のツイート、『月がきれい』とカッコでくくっていないので、月がきれいだから太宰を読み始めた気持ち悪いおっさんと誤解されそうだ…違う、そうじゃない。
あれ。あと、キックオフの説明いる?
ギャグマンガです。
もう1つ、このアニメで気に入ったのはキャラクターデザイン。
ハイライト(と呼んでいいのかな)が髪型に沿う形で入っているんだよね。色調も全体に淡くて、キャラデザでこの世代・作品観を表現しようとしているのを感じでしまう。
あと、最後に初回のタイトルが出たんだけれど。
劇中で太宰に2~3回絡めておきながら。
タイトル「春と修羅」なんだよ。
月がきれい、サブタイトル出た時に「宮沢賢治かよ!」って突っ込んだのは俺だけじゃないよな?
— 坂井哲也 (@sakaitetsu) 2017年4月10日
2話目が「一握の砂」なので、太宰関係なしに著名な文学作品から今後もタイトルとっていくのでしょうね。
ちなみにEDの絵では、次第に2人の距離が縮まっており、まあそれを考えるとハッピーエンドに向かっていくのかな、と期待しています。
だってこの文学臭さでいくと、作品名の『月がきれい』自体が、夏目漱石の「I love you」の和訳でしょ。このエピソード、ガセって話もあるけれど。
ハッピーエンドでも・浅い夢だから今も忘れない(マルC村下孝蔵さん)結末でもいいんだけれど、1話目の上手な描写、話のゆっくり速度を今後も継続して、楽しませてほしいですね。
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