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森繁と松山善三・高峰秀子対談 [その他]

 今、日本映画専門チャンネルで、1982年に放送していた「森繁対談・日曜日のお客様」という番組をBS・CS系では初放送をしている。

 DVDにはなっている。
森繁久彌七回忌 追悼企画 森繁對談・日曜日のお客様 DVD-BOX デジタルリマスター版
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 先日放送された松山善三・高峰秀子ゲスト回に面白い話があったので、メモ代わりに残しておく。発言を再現していません、まったく。要旨です。


 高峰・昔の監督は怖かった。成瀬(巳喜男)作品には19本も出していただいて、主役をやらせてもらったけれど、口利いたことないんだから。成瀬先生と。不思議でしょ。

 高峰・木下(恵介)先生にも18~9本出させていただいているけれど、木下先生はもう本当にうわーと毎日毎日話してくれる。仕事以外も。成瀬先生とは話したことない。

 撮影現場暗くて、どこに成瀬がいるか分からないから、顔も見なかった。怖かった。

 森繁・成瀬作品に出たことはないけれど、よく話をしていた。時間をかけてコンテを描いた作品は全く賞に縁が無く、早撮りしてくれと言われて作った映画が賞をとる、どういうことだと愚痴っていた。

 松山・成瀬さんは他所(撮影所以外)ではよく喋る人だった。

 高峰・シャイなところがあった。『あらくれ』なんてのは難しくて(ぼくの一番好きな成瀬作品だ!)、「先生、どういう風にやれば」って言ったら、「そのうち終るだろ」って言いました。その程度。投げられていた。

 松山・昔は(演技が)うまい監督がたくさんいた。ぼくは松竹の…東宝もそうじゃないかな。

 高峰・いたわよ。マキノ(雅弘)さんなんてうまいの。
 森繁・うまいね。
 高峰・衣笠(貞之助)さんなんか、全部やって見せるのね。全部やっちゃうからこっちのやることなくなっちゃう。うますぎて。

 松山・木下さんは自然を映すのが上手。自然は同じ顔を二度と見せないというのが信条。黒澤さんは自然を作る方。片方は自然を作っていく方、片方は自然の中で芝居をさせるという、両極端。行き着く先は同じかもしれないけれど。

 高峰さん、モリシゲさんに「映画と舞台どっちが好きか?」問い詰める。
 「気が多いから」とかわすモリシゲ。

 高峰さんは「舞台は無理」。セリフを忘れるような気がする、そう思ったら眠れない。何回も同じことするなんて無理。
 (古川)ロッパさんの舞台に出たこともあるけれど、失敗して(わらじの代わりにスリッパをはいて出たなど、具体例を話した)もう出ません。他人に迷惑かけるから。

 松山・木下さんがパリのレストランで。フランス語がよく分からないが、サーモンだけ読めたのでそれを注文した。そうしたら嫌いなイクラが出てきた。残すわけにもいかず、見つからないようにポケットにイクラを入れた。
 高峰さんも、ニューヨークの「ステージ」(このブログによると、もう潰れたみたい)で食べ切れなかったソーセージを、食べきれず・でも店員がやたらと話しかけてくるので残せずにカバンに隠したことがある。 
 

 以上です。後半5~6分は、なぜか各国のトイレ事情の話になっていました。



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