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2014年の映画視聴歴 [映画感想・実況]

 さて、このブログを長年読んで頂いている奇特な方には毎年恒例、昨年見た映画のリストです。

 が、昨年映画館で見た映画はごく僅か。毎年言っているな。

 自宅で見た分と合わせて、ようやく50本超えか…全然ですね。

 一応、昨年見た作品は防備録として残しておきます。
 以下、映画館で見た作品。


『鑑定士と顔のない依頼人』
ぼくは、鑑定士にとって不幸なラストだとは思いませんでした。

『ゼロ・グラビティ』
ガンダム思い出しながら見ていた。面白かった。

『あかぼし』
富野ファンにはお馴染み朴さん主演。ぼくが見た映画館が出している小冊子には、「大島渚の『少年』に比肩する作品が現れた」みたいなことが書かれていた。

『海と大陸』

『リブ&イングマール ある愛の風景』
リヴ・ウルマンとイングマール・ベルイマンの関係を追ったドキュメンタリー。「複数の関係者の証言」をとる形式を廃し、リヴ・ウルマンの視点からのみ描いている。
ニュースでもドキュメンタリーでも、公正中立などありえない。取材対象に迫っていくのがドキュメンタリーの本質だと思っており、この映画の場合は単一の視点がプラスに作用している。
単純に言うと、最後泣いた。ベルイマンの映画を見たことがなくても、イケます。

『モーレツ宇宙海賊 亜空の深遠』
サービス精神の塊みたいな映画だった。限られた時間の中であれだけのキャラを動かし、戦闘シーンも種類豊富、コンピューターウイルス戦の見せ方も面白い。SFは門外漢だけど、今まで見てきたアニメの中で一番SFマインドを感じたかもしれない。

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『スタンリーのお弁当箱』

『無法松の一生』
富野がベスト10に選んでいる。
1943年阪妻版、つまりは戦争中に作られた映画。
阪妻が未亡人に自分の思いを打ち明け、「わしの心は汚い」と言って去る10分ほどのシーンが検閲でカットされている。「軍人未亡人に身分の低い男が言い寄るとは」という判断だったらしい。
また未亡人役の女優さんは、広島で被爆して亡くなった(いずれも映画館冊子より)。
当たり前のことだが、「戦争」という圧倒的現実の前には、映画も無縁ではいられないとスクリーンを見ながら思った。

『仁義なき戦い』

『たまこラブストーリー』
以下、見た直後のぼくのツイート。
 たまこラブストーリー、完璧に近い。まず「告白されて、返事をする」、ただそれだけの内容で1時間半、飽きさせない内容にしたのがスゴい。やや(性格的に)ディフォルメされているキャラで心情を描くのは、普通のアニメより難しかったと思うけれど、ハンディを感じさせなかった。
そして見せ方も面白かった。たまことみどりが体育館で話している時の・余白を大胆に使ったレイアウト、カメラのピントを極端に描く廊下のシーンなど、飽きずに楽しめた。こういう表現に関しては、やっぱり今のアニメは楽しい。
難癖を付けようと思えば、ブラックコーヒー=大人の階段ってダサくね? とか、男の子の女親があんなに物分かりいいか? とか、何より親の恋愛なんて気持ち悪ぃよ! とかあるんだけれど、まあ・それでも満点でOK。

『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』

【ジャック・タチ映画祭】
『プレイタイム』
『家族の味見』(短編)
『ぼくの伯父さん』

『17歳』(フランソワ・オゾン)。
主演のマリーヌ・ヴァクトの脱ぎっぷりが良かったので、良い映画だった。
まあ真面目に言うと、(制作者にとって)過ぎ去った思春期を「特別な時期」として捉えすぎている気がするけれども、それを言ったら作品の根幹に関わるか。佳品。しかし外国では、中学生が参加できるあんな破廉恥なパーティーが開かれているのか…

『ゴジラ』(1954年版)
よく「空襲を連想させる」と言われるが、戦争を知らないぼくは当然3.11の震災と、その後の福島を連想して見ていた。

『次元大介の墓標』
個人的に『不二子』は駄目だったけれど、コレは良かった。「大人」であることを捨ててまで最後にあんなキャラを出したんだから、続編ちゃんと作って欲しい。

『クジラのいた夏』
真っ当な青春邦画。フェリーニの『青春群像』を彷彿とさせる要素あり。「冴えない男子の青春映画」との共通点で言うと、『桐島』と同じくらい話題になってもよかった気がするんだがなあ。

『坑道の記憶~炭坑絵師・山本作兵衛~』
炭鉱労働・生活の様子を、65歳を過ぎてから絵に描き始め、その作品(以前からの日記含む)が日本初となるユネスコ「世界記憶遺産」に登録された男性のドキュメンタリー。
権威付けるようであまり書きたくないが、他に登録されている「遺産」はアンネの日記やベートヴェン第9の自筆原稿など。
普通の人にとっては落涙する作品ではないかもしれないが、ぼくのように表現で挫けた人間にとっては、涙なしでは見られなかった。金も自己顕示欲からも遠くに位置する創作活動に、やっぱり胸打たれる。「孫や、またその孫達に、こんな悲惨な生活があったんだと思ってもらえれば良い」は、未来への期待感も込めた懐の深い言葉。
泣くわ、そりゃ。

新装版 画文集 炭鉱に生きる 地の底の人生記録

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『ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版』

『GODZILLA ゴジラ』
ゴジラの咆哮聞いて、映画館で見て良かったと思った。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』


 ついでに自宅で見た映画も。

『天のしずく辰巳芳子"いのちのスープ"』

『十三人の刺客』
2010年版ではなく、オリジナルのほう。必殺好きとしては、工藤栄一監督ということでワクワクした。
日頃利用している名画座でリメイク版が公開された時、映画館独自のパンフには「今更誰も見ないオリジナルについて話しても仕方ない」みたいなことが書かれていたけれど、小林信彦さんが邦画ベスト100に選んでいるので見た。

『縄張はもらった』
上記の作品と同じく、小林信彦さんが邦画ベスト100に選んでいたので見た。

『スカイフォール』
スーパーマンを描き続けた007シリーズで、加齢や過去作の否定を描くとはなあ。しかもそれを、楽しんで見る事ができた。

『THE NEXT GENERATION パトレイバー 1』
『THE NEXT GENERATION パトレイバー 2』
『THE NEXT GENERATION パトレイバー 3』
『THE NEXT GENERATION パトレイバー 4』
『THE NEXT GENERATION パトレイバー 5』
押井監督の担当作品以外は楽しめる、という事実。しかし初期OVAと同じ道のり「あれ、こんな程度?」を辿っているので、最後にはまだ希望を持っている。

『モンティ・パイソン 人生狂騒曲』

『エクスペンタブルズ』
スタローンとシュワちゃんとブルース・ウィリスが並んで銃をぶっ放すと思っていたのに…

『大いなる西部』(ウィリアム・ワイラー監督)

『日本の熱い日々 謀殺! 下山事件』

『パシフィック・リム』

『風雲児 織田信長』

『大人の見る絵本 生れてはみたけれど』(小津)
号泣した。傑作。

『マシンガン・パニック』
スター・チャンネルでやっていた、押井守がオススメする5本のうちの1本。原題は「THE LAUGHING POLICEMAN」だが、この邦題はどうよ。

『ウルヴァリン:SAMURAI』
日本の象徴の1つとして、ラブホテルが紹介されていたのは良かった。

『第3の男』
20数年ぶりに見たが、覚えてないものだな。
この映画が「名画」であるのは、リアルタイムの人間にしか本当には理解できないのではないかと思う(ツマリぼくにはワカラナイ)。
黒白の対比を鮮明に強調した画面とか、印象的なライティングとか、つまりはそういうことだとは理解しているんだけれど。

『フォロー・ミー』
ミア・ファローが「バイブス」って言ってた! バイブスって言葉、なんか現在のチャラい娘が生み出して言っている言葉じゃないんだ。

『のんちゃんのり弁』
映画館で見ているのだが、ちょうど深夜にTV放映したので、妻に見せたいため一緒に見た。子持ちは、最後泣けるよなー。

『悪魔の手毬唄』 (1977年)
ひっさしぶりに見た。さすがに大部分覚えていた。

『フレンチ・コネクション』

『華氏451』(トリュフォー)

『チャップリンのニューヨークの王様』

【吹替で蘇る!チャップリン笑劇場】
(サイレントのチャップリン映画に、著名な声優さんが声をアテたスターチャンネルの企画。面白いけれど、やっぱり故・広川太一郎さんが欲しかったなんて無い物ねだりをしちゃったりして)
『チャップリンの駆落』(かけおち)
『チャップリンの消防士』
『チャップリンのスケート』
『成功争ひ』
『雨に降られて』

『キューティーハニー 』(庵野版)

『エクスペンダブルズ2』
1より面白かった。終盤で、スターロンがヴァン・ダムに「立て」というセリフ、もう別な意味が生じるよなあ。

『私の優しくない先輩』
ヤマカン監督の実写。


 以上です。

 さて昨年は、年末にぼく個人にとっては大きなニュースが飛び込んできた。
 ぼくが映画を見る際の頼りにしていた札幌の名画座「蠍座」が閉館したことです。

 蠍座は2本立てでも安かったし、「ついでに見た映画が案外面白い」という体験を何回もさせてくれた。特に『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』と、『私の叔父さん』。
 ベルイマン特集も印象深かったな。

 2本立てを見る機会が無くなるということは、「興味が全くなかったけれど見てみたら良い映画」に出会う機会を失ったのと同義なので、これは寂しいです。

 まあ蠍座で映画を見るって、信頼する料理人に任せてオススメのメニューを食べる、みたいなことだったんですよね。

 蠍座閉館で、もう自分の幅が狭くなるのは仕方ない。来年からどうしよ。

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 年末は体調崩したし、咳が止まらなかったので・他の観客に迷惑になるしで、結局無料券使えなかったな。2枚も。

 今まで、良い思いさせてもらいました。ありがとう。




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