『Gのレコンギスタ』(Gレコ)5話感想・レビュー。前半編。アイーダと操舵士の女性は何をやっているのか?(予想・女の恋人に慰めてもらっていた) [富野監督関係]
Gレコが始まる前に、「ブログを更新するのは放映直後にしようか、それとも自分の中で咀嚼してから記事にしようか」みたいなことをつらつらと書いたけれど、自分の根性のなさを忘れていた。
速攻で記事アップなんて無理無理。
今はまだBS放送から5日遅れくらいですんでいるけれど、その内2~3週遅れになるで。
さて、5話です。関西圏では、もう今日6話放送だけれど…(コレ毎回書いているな)。
冒頭、「アーミーカラー」に塗られているクラウン。
チアガール達が「世界を守れ、キャピタル・アーミー!」とエルフ・ブルックの勇姿を称えています。
あーあ。あっさりこの状態になっちゃったな。
前々回の記事で、
明示されていないけれど、スコード教の教えもあるし、ひょっとしてキャピタル・テリトリィにおいてはこれが初めての「防衛ではない戦闘」じゃないだろうか。
しかし疑問を持たず、養成学校の生徒達はみんな手を振ったりして見送ります。
実はここ、見ようによると怖いシーンかも。
と書いたけれども、随分と「戦争」に近づいてしまいました。
覚えているでしょうか?
第4話でマニィは、
「こんなアーミーになってたなんて知ってた?」、嫌悪感を浮かべた表情で「軍隊だって言うんだよ?」
と言っていたのです。
1話跨いでいることで・劇中の時間を少し飛ばしてはいますが、それでも短時間のうちに、彼ら・彼女達は戦争に疑問を持たなくなっています。
だからこそ今後おそらく、海賊側にいるベルやノレドとは意思の疎通ができなくなるのでしょうが…
まあここらへんはやはり、富野が数年前に何度も口にしていたハンナ・アーレントの影響で生まれた描写なのかな。
「裁判でアーレントが見た(ブログ主注・ナチスの)アイヒマンは、怪物的な悪の権化ではけっしてなく、思考の欠如した官僚でした。」「ナチスによって行われた巨悪な犯罪が、悪魔のような人物ではなく、思考の欠如した人間によって担われた、と彼女は考えました。」
ってことを表現している気がします。
だからこそ、マスクには「短期間で精神的に強化された、強化人間みたいなもの」という設定を入れないで欲しかったんだけれど。
「あんなに良かった先輩が、自然に・いつの間にか」って方が良かったなー。
しかし、富野作品で「平和だった世界がいつの間にか戦争に向かっていく状況」を描いた中では、今回が一番空恐ろしさを感じられて好きです。
もともと、富野は「状況」に主人公を放り込む手法をとっており、だからこそ初期の作品はほとんど「戦争状態」からスタートしていたわけですが。
それが『F91』から変わり始めて、『∀』でしっかりと描かれました。
でも今回のGレコが、一番良いと思います。
非常にヘタクソな言い方ですが、人物が「変わっていないのに変わっている」からです。
これは、マニィの功績大です。
ちなみにマニィ達が「エルフ・ブルックーっ!」と言っている時に、後ろに帽子を目深にかぶった男がいるんだけれど、アイツただのモブかな? 扇動者というか、チアガールを動かしている奴じゃないのかな?
さて、続いてクンパ・ルシータ大佐が登場。やはり食えない男です。
高度なテクノロジー(MSの設計図?)が記された「ヘルメスの薔薇の設計図」の話を持ち出したジュガン・マインストロン(キャピタル・アーミィ司令官)に対しては、宗教のタブーと予算を出して牽制し、一方ウィルミットには(ウィルミットが来たら、ジュガンは目をそらす!)「あなたの息子救出のため」と押さえつける。
つまりは、「軍隊は作りたい、しかし調査部の影響下に置く」狙いでしょう。
場面は海賊側へ。
神出鬼没なベル、はいいとして、「チュチュミィ」のたった一言でラライヤのキャラがキマッたなー。これは本当、一言のセリフが持つ力だよね。
巨乳の金髪登場にムッとするノレド。金髪さんの名前がミック・ジャガーと似て蝶なのはスルーしよう。
やきもちを焼くノレドは可愛い。いかん、またノレドの人気が出てしまう。アイーダ負けちゃうよ。
それとぼく、Gレコの感想書くたびに「巨乳」って言葉を入れ込んでいる気がするな。イヤだな。ぼく上品な人間なのに…
ベル、色々質問しているのは、敵情視察・スパイのつもりなんでしょう。
そしてアイーダはベルから顔を逸らしっ放し。
この2人、本当に距離が縮まるのか?
メガファウナのブリッジで、カーヒルの作戦案を話し出すアイーダ。
この時、操舵士の女性が、チラッとアイーダを見ています。
「キャピタルタワーを占領する」ってカーヒルの作戦、占領はいいとして・その後どうするつもりだったんだ。
さてニッくんがベルに腕を極められた後、今回の一番「?」なシーンがやってきます。
アイーダと操舵士の女性が寄り添って、2回頭を付け合ったりするのです。
一緒に見ていたカミさんも、「何の意味? これ」と疑問を持っていましたが。
アイーダが去り際に、お尻触ろうとしているしね。
富野は朝日新聞でのGレコに関するインタビューで、次のように話しています。
「アニメ・コミック慣れしている人たちのセクシュアリティーに対する感度、感覚を、全否定する。言い換えれば全肯定する。ただ、バイセクシュアルとかそういうことを含めて、特別なことみたいには描かない。ごく普通に、さらっとやる。一切、作品の中で説明や解説めいたことはしない」
まあ「さらっとじゃねーじゃん!」というツッコミはあるでしょうが。
富野は『∀』でロランを女装させ、御曹司が同性愛者であることを暗示(でもないか)しました。
そしてGレコでもチアガールの中に「男の娘」を登場させています。
だから。
もう1人くらい、性的マイノリティ・ひょっとしたらこの劇世界ではマイノリティじゃないのかもしれないけれど、そんなキャラが登場しても不思議ではないでしょう。
で、上のキャプ画像です。
好きな女が、好きな男の話をしているから、操舵士の女の子はアイーダを見てしまった。ってのはどうです?
では、なぜアイーダが操舵士の横に行ったのか?
これは簡単。
にっくきベルがG-セルフに乗ることを艦長が了解して、自分も認めざるを得なかったので(その時のアイーダの表情!)、慰めてもらったんですよ、彼女に。
アイーダが彼女を親友と思っているのか、それとも「女の恋人」と思っているのかは、「作品の中で説明や解説めいたことはしない」。
ぼくの好みとしては、後者ですが。
一応アイーダは女王様になる女なのに、同性とはいえお尻触ろうとしているんだからね。
それもふざけている流れではなく。
親密なんですよ。親友とは違う意味の。
そう考えた方が自然。
「同性愛カップルの2人」と見れば、あの描写、ちっとも違和感ないでしょ?
少なくとも、操舵士の女性はアイーダに恋愛的好意を持っています。わざわざ描写しているあの視線の動きは、間違いないと思うなー。男性もイケるクチかは分からないけれど。
アイーダの方は、ちょっと考えづらいけれど…カーヒルカーヒル言ってるからなー。
まあ先方の好意を承知の上で、甘えているってセンはありそう。
これで疑問はスッキリしていただけたでしょうか? 当然、ぼくなりの解釈ですが。
ゆりゆらららも取り入れて、Gレコはますますにぎやかだ。
さて、話はまだまだ続く。Aパートも終っていない。
続きは次回に譲りましょう。
読みたくなくても、読む!
いや、読んで下さい。土下座。
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